今週末のおでかけ候補♪外観も見ごたえあり!TOKYOの美術館5選
強い日差しの暑い日やジメジメしがちな雨の日、お出かけ先に迷いませんか?そんな日のお出かけ先候補のひとつとして、美術館はどうでしょうか?
アートなんて興味ないし……という人もいるかもしれませんが、デリケートな絵画を展示しているだけに空調と湿度が快適に保たれていて、とても静か。特別な知識なしで「綺麗な色だなー」とぼんやり眺めているだけでも、案外飽きません。慌ただしい日常を送る人にこそおすすめしたい癒しの空間です。
今回は展示作品だけでなく、外観も特徴があって見ごたえ抜群の東京都内の美術館を5カ所ピックアップしてご紹介します。
三菱一号館美術館(千代田区)
複合商業施設、丸の内ブリックスクエア内にある、2010年にオープンした三菱地所運営の美術館です。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を中心にした企画展が年に3回開催される他、常設展ではロートレックのグラフィック作品や版画集など多くの美術品を観ることができます。
クラシカルな赤レンガの建物は、三菱が1894年に建設した建築事務所『三菱一号館』を復元したもの。英国人建築家のジョサイア・コンドルによって設計されました。
19世紀末という展示作品のテーマに合わせて、外観までその当時の建築物を再現しているなんて趣向が凝らされていますよね。古き良き時代に思いを馳せられる場所です。カフェが併設されているので、のんびりティータイムにもおすすめです。
【アクセス】
- JR 東京駅(丸の内南口)徒歩5分
- JR 有楽町駅(国際フォーラム口)徒歩6分
明治神宮外苑 聖徳記念絵画館(新宿区)
都内有数の神宮外苑のイチョウ並木の先にあるのが、こちらの絵画館。とても有名な場所ですが、この建物が何なのか気に留める人はそう多くないかもしれません。明治天皇と昭憲皇太后の実績を後世に伝えるという目的で描かれた絵画と、幕末から明治時代の日本の歴史的光景を描いた壁画を展示しています。
大正15年に竣工した建物で、外観は花崗岩、内部は大理石とモザイクから成っている国の重要文化財。近くには建設中の新国立競技場をはじめ、テニスコートやゴルフ練習場、アイススケート場などスポーツ施設が集まっているので、アクティブに活動した後にクールダウンのために訪れるのもいいかもしれませんね。
【アクセス】
- JR中央・総武線 信濃町駅徒歩5分
国立西洋美術館(台東区)
20世紀を代表する建築家 ル・コルビュジエの設計として有名な美術館で、世界文化遺産にも登録されています。
話題性の高い企画展が定期的に開催されている他、『松方コレクション』と呼ばれている常設作品であるモネの『睡蓮』をはじめ、ルノワール、ピカソ、ゴーギャンなど、耳にしたことがある有名画家の絵画が多数展示されていて見ごたえ抜群です。
ロダンの『考える人』や『地獄の門』などの彫刻は、自由に出入りできる前庭に展示されているので、入場料なしで見ることができます。上野に足を運んだ際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
【アクセス】
- JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
- 京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
国立新美術館(港区)
常設作品を持たず、国内最大級の展示スペースを活かした様々なジャンルの展覧会の他、美術に関する情報や資料の収集・公開を行うアートセンターとしての役割も持つ、ニュータイプの美術館です。
日本の著名建築家・黒川紀章氏の設計で、一面が緩やかに波打つようなガラス張りの外観は近未来的で目をひきますよね。
建物の中には無料で入場することができるので、空間を楽しんだり、3階にあるアートライブラリーで美術書に目を通したりと、気軽にアートな雰囲気を味わえます。
【アクセス】
- 東京メトロ 千代田線 乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
- 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線 六本木駅7出口から 徒歩約4分
根津美術館(港区)
実業家であり、政治家・茶人でもあった根津嘉一郎が収集した日本と東洋の古美術コレクション展示のためにつくられた私立美術館です。
屏風や掛け軸、書や陶磁など、華やかな西洋美術とはひと味違う東洋の伝統美を感じる作品が並びます。デジタル優勢の現代とは真逆の世界観に身を置いてみるのも、たまにはいいかもしれません。
そしてこちらを訪れる楽しみは、美術館だけではありません。都心とは思えない庭園が広がり、散策することができるんです。茶室や竹林、鯉が優雅に泳ぐ池など、緑の中をゆっくり歩いて戻った時には、すっかりリフレッシュできているはず。流行発信地の青山にこんな静寂の地があるなんて不思議です。ちょっとした異空間といえるかもしれませんね。
【アクセス】
- 地下鉄銀座線 半蔵門線 千代田線 表参道駅下車 A5出口(階段)より徒歩8分
アートな散歩に出かけよう
どこも交通アクセスがよく、美術館探訪だけでなくショッピングや他のアクティビティが楽しめる場所ばかり。思い出した時に「ちょっと立ち寄ってみようかな」と、気軽な気持ちで訪れることができる美術館です。
絵を観なかったとしても、レストランやカフェが併設されている美術館も多いので、食事や休憩のために利用するのもグッド。ミュージアムショップには思いのほか素敵な文具や雑貨が売られているので、覗いてみるのもいいかもしれません。これからの季節にはぜひ、美術館へ足を運んでみてくださいね。
photo/PIXTA
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