水疱瘡(みずぼうそう)は水痘(すいとう)とも言われる、ウイルスの感染による感染症の一種です。乳幼児がかかると重症化することもあり、小さな発疹ができたと思ったらあっという間に全身に広がってしまうので、親としては心配してしまうもの。

また、強い感染力を持っているウイルスが原因ですから、お子さんの体だけでなく周囲への感染にも気を配らなければなりません。今回は水疱瘡になってしまったときの対処法を紹介します。

■水疱瘡が流行!?

水疱瘡は感染力が非常に強く、同じ空間にいる人の90%が感染してしまうと言われています。ですから、保育園や幼稚園など集団生活の場ではあっという間に流行することも。しかも、症状が現れる前の潜伏期間は一般的に10日~21日間程度と言われており、この潜伏期間中も感染力がありますから流行を防ぐのは難しいと言えます。

保育園などで流行し始めると、我が子も感染しているのでは?と不安になりますよね。実は、ウイルスに感染してから72時間以内に予防接種を受けると80%の確率で予防できるのだそう。予防接種をすれば、万が一、発症したとしても、症状が軽く済みます。まだ、予防接種を受けていないという場合は、流行の始めに予防接種を受けることも有効な手段です。

2014年10月から水疱瘡の予防接種が任意接種から定期接種へと変わりました。1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までが接種可能な期間。子どもを保育園や幼稚園に入れる場合は、接種期間内の早い時期に予防接種を受けるようにすると安心ですね。

■発疹や水膨れが出てきた!

水疱瘡の治療は早く始めるほど軽く済ませることができます。ということは、水疱瘡であると知ることが何よりも大切です。まずは水疱瘡の初期症状を理解しておくことで、感染に素早く気付けるようにしましょう。

初期症状として特徴的なのは、発熱と同時に出る発疹。発疹は、水ぶくれ状ではなく、赤い小さなブツブツからスタートします。お腹や顔の中心部に出始めることが多いですが、一見するとあせもや虫刺されにも似ているので、いつもと違う場所に複数のブツブツがあったら要注意。子どもの全身をよく見てみましょう。

発疹は数時間経つと水ぶくれ状になり、典型的な水疱瘡の症状になります。水ぶくれは、時間とともにどんどん増えていきますので、水ぶくれを見つけたら早めに受診するようにしてください。

この発疹や水ぶくれはかゆみを伴います。とくに水ぶくれは、掻いたりして潰してしまうと中のウイルスが外に出てしまい、治りが遅くなったり痕が残ることも。あらかじめ子どもの爪を短く切っておくなど、できるだけ水ぶくれを潰さないように気を付けましょう。

病院では発疹や水ぶくれを少なくする薬である、抗ヘルペスウイルス薬が処方されます。かゆみに対しても軟膏や飲み薬が処方されます。また、この時期は感染力が非常に強いので、外出は控えるように。他のお子さんとの接触は避けてください。

■かさぶたになった!

水ぶくれがかさぶたになり始めると、感染力はたいぶ落ち着いてきます。しかし、かさぶたを無理にはがしてしまうと、傷の治りは遅くなってしまいますし、痕が残ってしまうことも。かさぶたは自然にはがれるまでは、はがさないように注意しましょう。

すべての水疱がかさぶたになって医師から許可が出たらお風呂に入ることができますが、体をゴシゴシ洗うのは避けるのが無難です。肌に刺激を与えてしまうので、シャンプーやボディーソープも使わず、やさしくお湯をかけるだけにしてくださいね。

■かゆみがツライとき

水疱瘡では、かゆみが最もツライと言われています。子どもの場合は、ツラさを言葉にすることができず、ただただ機嫌が悪いことも。かゆみ対策としては、軟膏などの薬を処方されていたら、それを使うようにしましょう。また、体が温まるとかゆみが強くなりますから、冷やしてあげるのも効果があります。

衣服や布団などを清潔を保ち、肌の保湿をしてあげることで、肌への刺激を減らすこともかゆみの軽減につながります。

気になるのは、水ぶくれがつぶれてしまい衣服や寝具が汚れた場合。けれど、ご心配なく。通常のお洗濯でウイルスを落とすことができますから、慌てずに洗濯機へ入れましょう。

■おわりに

水疱瘡は早めに気付き、きちんと対処すればこわい病気ではありません。普段から子どもの体の発疹などに気をつけておくことが大切です。

水疱瘡にかかってしまった場合は、スキンケアによって肌を清潔に保つことが水ぶくれを早く治すことにつながります。早く、きれいに治るように、清潔を心がけてあげましょう。

子どもの笑顔が1日でも早く戻るように、ケアしてあげたいですね。

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