必要なのはホントにコレだけ!?お風呂場掃除には『重曹』最強説を検証

お風呂場のお掃除で大変なこと……タイルの掃除、シャワーや蛇口の水アカとり、排水口のぬめりとり……と考えてみると、かなりありますよね。他にも洗面器や椅子などの小物の掃除もあります。これらが、毎日の浴槽のお掃除以外にあるのです。お風呂場は、かなりの重労働になる掃除場所ということができるでしょう。

週末も遊びに家事に忙しい私たち。ただでさえお風呂に入る前のささっとお掃除でも億劫なのに、これ以上のお掃除は面倒だ！と思ってしまいますよね。でも実はお風呂場は重曹ひとつでほとんどの部分の掃除が可能だということをご存知でしょうか？

今回は、お風呂場の掃除場所別に、簡単に使える重曹の使い方をご紹介したいと思います。

浴槽とタイルの掃除

浴槽やタイルについた水アカは、スポンジでこすっただけでは一旦は落ちても気が付くとまた発生してしまう、厄介な場所のひとつです。

ここでは水１カップに対して大さじ２の重曹を溶かした重曹水を使います。これをタイルや浴槽にスプレーで吹きかけ、20分ほどそのまま放置しましょう。20分後に、タオルやアクリルたわしなどで汚れが気になるところを軽くこすります。その後、水で洗い流します。

たったこれだけで、浴槽もタイルもキレイに汚れが落ちますよ。

シャワー、蛇口の水アカ取り

この部分のお掃除は、ペースト状にした重曹で行います。重曹３に対して水１の割合のペーストが扱いやすいでしょう。作り方は、重曹３をボールに入れ、そこに少しずつ水を加えて、練っていきます。好みの固さになったら完成です。

使い方はこちらも簡単。シャワーヘッドやシャワーホース、蛇口など水アカが気になるところに重曹ペーストを直接塗りつけます。20分ほどそのまま放置し、時間が経ったら、指やスポンジで軽くペーストを擦ります。たったこれだけ！

ほとんどの水アカはこれで落とすことができるんですよ。

排水口のぬめりとり

排水口の場合は、重曹をそのまま使用します。そして、重曹以外に使いたいものがあります。それは『クエン酸』です。クエン酸はドラッグストアで売っていますので買ってくるのもいいのですが、なければ『酢』でも代用できます。今回は、お酢の場合で説明します。

使い方は簡単。排水口のぬめりのあるところに、直接重曹を振りかけます。できるだけまんべんなく振りかけてみてください。振りかけたところに、お酢をかけます。そうすると、シュワシュワと泡が出てきます。あまりの発砲に最初はビックリするかもしれませんが、これが正解なのです。そして、そのまま30分ほど放置。その後、熱湯をかけると、さらに発泡が促進されます。時間がない時は排水口を軽くこすると、ぬめりがはがれていきます。その後、洗い流しましょう。

これだけでさっきまでの汚いぬめりがウソみたいにキレイになります。

お風呂の小物

洗面器に、椅子に、その他もろもろ……。お風呂の小物って意外にあって、洗うのが面倒だったりします。でも、放っておくと水アカやカビが生えてきますよね。こちらも重曹を使って、簡単つけ置き洗いをしましょう。

この場合も、重曹は“そのまま”使用します。使い方は、入浴後の温かい浴槽の中のお湯に重曹１カップを入れます。重曹を入れたら、重曹を溶かすために浴槽のお湯をかき回しましょう。その中に、お風呂の小物を入れていきます。丸１日つけておくと、汚れが落ちやすくなります。小物をお湯からあげたら、軽くこすりましょう。これで汚れがスッキリと落ちます。

重曹ひとつあれば、お風呂掃除はもう困らない！

重曹を使い分けると、浴槽のお掃除は重曹だけで解決されるということがイメージできたでしょうか。重曹はドラッグストアで購入すれば１キロ300円から400円とお値段もお手頃。キレイになるだけではなくて、家計にも優しいというのも嬉しい情報ですね。

ただし、注意点がひとつあります。重曹は木や大理石などのお掃除には向いていません。今回は、一般的なお風呂場を想定してのお掃除方法になりますので、お風呂場や小物に木や大理石が用いられている際は重曹の使用にご注意ください。

お風呂場は１日の疲れを癒し、ゆっくり過ごすための大切な場所です。手間もお金もかけないお風呂掃除で、楽しみながら快適空間を作ってくださいね。

監修：鈴野寿子（家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師）

photo/PIXTA