「ママ友」の境界線

少子化、核家族化が進み、育児の悩みを相談できる親兄弟や親戚が、身近にいないというお母さんたちも多いのではないでしょうか。そんな現代において、育児で困ったとき、迷ったとき、不安になったとき、わからないことがあったとき、頼りになるのが「ママ友」の存在。今回は、この「ママ友」について語ってもらいました(登場人物はこちら )。

ナオヨ：「ママ友」って一口に言っても、保育園や幼稚園で立ち話する程度から、家に呼んでお茶する仲まで、いろいろいるよね。子どもを通して知り合いになったママは、まずは「○○ちゃんのママ」って認識されて、そこから、「ママ友」に昇格するわけだけど、その境界線はどこなんだろう？

ヒナ：幼稚園の参観やイベントで、自分から話したり、話しかけられたり、その他のママたちとは違って、積極的に関わりを持ちたいって思う人は、「ママ友」かな。挨拶や世間話をするだけの人は、「○○ちゃんのママ」。

シオリ：例え、連絡先を交換しても、ママ友とは限らないよね。その場の流れでなんとなく交換したけど、1回もメールしたことないって人も多い。

カホ：そうだね。連絡先を交換したママたちの中でも、あえて約束して遊ぶ人が「ママ友」になるんだと思う。これって、中学や高校と似てるよね。同じ教室で一日一緒に過ごすだけのクラスメイトと、外でも会う仲の良い友達との違いみたいな。

全員：わかりやすい！

ユカ：もともと仲良かった同級生が子どもを産んだ場合は、「ママ友」ではなく、「友達」のままだよね。だから、純粋に子どもだけの繋がりで友達になった人が、「ママ友」なんじゃないかな。

ナオヨ：なるほど、ママ友にも、純粋に子どもをキッカケとして仲良くなった「純ママ友」と、独身の頃から友達の「持ち上がりママ友」がいると。そうなると、「純ママ友」って呼べる人は、みんな何人くらいいるの？

カホ：10人くらいかなー。

シオリ：私も。

ヒナ：うーん、私は50人くらいかな。

全員：す、すごい！

ヒナ：こうやって本音でぶっちゃけ合うママ友もいれば、情報共有するだけのママ友もいるけどね。同じ地元、同じ幼稚園、同じ習い事、同じマンション……いろんなグループがあって、それぞれにママ友がいる感じ。

カホ：１対１では会わないけど、グループでなら会うっていうママ友もいるよね。毎日マンションで顔を合わせる人もいれば、１年に１回会うだけの人もいるし、ママ友のレベルも様々だね。

ミチコ：みんな社交的だなぁ。私、「純ママ友」ってのは、ほとんどいないんだよね。近くに家族や親戚、「持ち上がりママ友」もたくさんいるから、作ろうと思ったことがなくて。

ユカ：私も、育児中の姉や同級生がいるから、「純ママ友」はいないなぁ。同じマンションのママさんたちと連絡先交換してみたものの、やりとりはなし。自分から「集まろうよ」って声をかけるタイプでもないしね。

ナオヨ：私も、「純ママ友」はほぼゼロ。あえてアポをとって会おうと思うのは、気心の知れた「持ち上がりママ友」ばかりだなぁ。実を言うと、ネット上のママ友トラブルネタで耳年増になってて、新しいママ友作りには、どうも身構えちゃうんです……。うーん、どうやったら、ママ友ってできるんだろう。

【今回のまとめ】

・連絡先交換をしても「ママ友」とは限らない

・「純ママ友」と「持ち上がりママ友」の２種類がいる

（次回、「ママ友の作り方」につづく）

 斉田直世（プロフィールはこちら）