赤ちゃんはパンをいつから食べられる?離乳食の最適な食べさせ方とは
赤ちゃんの離乳食は10倍がゆから徐々に食べられるものを増やしていきますが、何をどの時期から食べさせればいいのか、本当に悩みますよね。おかゆに使うお米だけではなく、パンも離乳食の初期から食べさせることができます。しかし、パンは小麦や卵、乳製品などを使用しているので、アレルギー症状を発症する可能性があるため、注意が必要。小麦・卵・乳製品をそれぞれ単品で試しに食べさせて、問題がないことを確認してからの方が安心して与えることができますよ。
食パン・ロールパン・フランスパンなど、“パン”といってもたくさんの種類があるので、どのパンをどの時期にどれくらい食べさせることができるようになるのか、ご紹介したいと思います!
どのパンをいつからあげられる?
離乳食が始まって、まず与えることができるのは“食パン”です。初期に与えられるパンの量は10gから20gほどなので、与えすぎないように注意してくださいね。また、パンの耳は固いので、最初は耳は切り落として白い部分だけを食べさせましょう。または、サンドイッチ用のパンならば耳がないので簡単に与えられます。
離乳食中期までは、食パンのみでメニューを作りますが、後期になると“ロールパン”や“フランスパン”が食べられるようになってきます。ロールパンは脂肪分や塩分が多いので、1歳頃から食べさせるのがオススメです。フランスパンは乳製品を使用していないので、乳製品でアレルギー症状を発症する赤ちゃんでも食べることができますが、塩分が多いのと表面が硬いので、中をくりぬいて与えるといいでしょう。
他にもいろいろな種類のパンがありますが、菓子パンは砂糖を多く含んでいるので、なるべくあげないようにしましょう。
離乳食の初期から完了期にオススメの調理法
【初期】
離乳食初期でパンを食べさせたい時は、細かくすりつぶした状態の『パンがゆ』を作るのがオススメ。
作り方はとっても簡単です。食パン1/4枚を1/2カップの粉ミルク、または水で煮るだけ。パンが溶けておかゆ状になれば完成。このパンがゆにカボチャやにんじん、トウモロコシといった野菜のペーストなどを加えれば、バリエーションが豊富になるので便利ですよ。
また、余った粉ミルクの消費にも役立ちます。
【中期】
離乳食中期になると、食べ物をすりつぶすことができるようになるので、1cm角程度のちょっと大きいサイズでも食べられます。6枚切の食パン1枚を100㏄の粉ミルクで煮るのが基本的な調理法。細かく刻んだ野菜と一緒に煮て、栄養たっぷりな一品としてもいいですよ。
【後期】
離乳食後期の時期には、自分でかじって食べることができるので、手づかみで食べられるメニューを増やしたいところ。この手づかみ食べに、パンはもってこい!食パンを細く切って与えてもいいですし、スティックパンを食べさせてもいいでしょう。大きさを加減して握りやすくしてあげれば、赤ちゃんも自分で食べることができるので、食事に興味を持ったり楽しむことを覚えられます。
また、アレルギーがないようであれば、粉ミルクと溶き卵を混ぜたものに浸してフライパンで焼くフレンチトーストなども食べられるように。おやつ代わりになりますし、歯ざわりも変わるので、喜んで食べてくれるかもしれません。
【完了期】
完了期になると、『ロールパン』や『フランスパン』など食べられる食材も多くなるので、料理のメニューも増えていきます。グラタンやサンドイッチなどのように肉やチーズなどを組み合わせてバランスよく食べさせたいですね。
ただし、塩分には気をつけて。サンドイッチも具材にハムなどの加工肉を入れるのはやめましょう。大人にはちょうどいい塩味でも、赤ちゃんにとっては塩がきついもの。同様に糖分にも注意が必要です。市販品のジャムやチョコレートスプレッドなどのパンのお供も、赤ちゃんにとっては甘すぎるものも。たっぷり塗って食べさせるようなことはやめましょう。
最近は巷に美味しいパン屋さんがあふれ、高級食パンブームもあり、パンの選択肢が増えていますよね。もちろんスーパーやコンビニでも購入できますから、パンは赤ちゃんや小さい子どもにとってとても身近な食材です。
アレルギーの心配もありますが、卵や乳製品を使用しない種類や、小麦粉ではなく米粉のパンなどアレルギーに対応できるものもあります。また、気になるトランス脂肪酸フリーの商品も増えてきているので、商品の成分表示を確認して、安心できるものから挑戦してみるといいですね。
監修:福田信厳(家事代行サービスCaSy・お料理研修講師)
photo/PIXTA
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