家事がツライ…ストレスを感じてしまう“名もなき家事”を軽減するコツ
長かったGWが終わりましたね。今日から溜まりに溜まった仕事を片付けなくてはいけないという人も多いのではないでしょうか。しかし、慌ただしく仕事を終えて家に帰ると、今度は家事が山積み……これでは、ストレスがどんどん溜まっていってしまいますよね。
どうして、多くの人にとって家事をすることはストレスを感じてしまうのでしょう?今回は、家事をする上で感じやすいストレスと、その解消法を紹介します。
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家事のストレスとは?
家事をすることへのストレスは、きっと誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?共働き家庭の場合、家事をする時間も制限されてしまうため、短時間でこなすことが要求されます。ですから夫婦で協力し合うことが理想的ですが、役割分担がうまくいかず、毎日イライラしてしまうことも……。では、家事に対するストレスとはどんなものでしょうか?
家事のストレスは大きく分けると、『知識不足によるストレス』と『対価が支払われないことに対するストレス』の2つに大別できます。この2つのストレスについてくわしく見ていきましょう。
①知識不足によるストレス
『知識不足によるストレス』とは、「料理が思い通りの味にならない」とか「洗濯したのに汚れが落ちていない」といった、家事をうまくこなせない時に感じるストレスです。まだ家事経験の浅い人や生活環境が変化した場合などには感じやすいストレスですね。
このタイプのストレスを感じやすいのは、技術のいる家事になります。料理ならば、朝のお弁当作りといった短時間に手際よくこなさなければならない場合に感じることがあるでしょう。年末の大掃除も知識不足だと思ったようにはかどらず、ストレスを感じてしまいます。
また、普段、家事をやらない夫が家事をやろうとすると、このストレスを抱えることになるでしょう。
②対価が支払われないことに対するストレス
『対価が支払われないことに対するストレス』とは、頑張ってもそれに対する報酬が得られないという、誰もが一度は感じたことのあるストレス。家事が面倒と感じるのは、この対価が得られないということに起因している場合がほとんどです。
家事は頑張っても目に見えるような利益が得られるわけではないためモチベーションが上がらない上に、対価が支払われないために家事が軽んじられる傾向にあるという、負のスパイラルに陥ってしまうのです。モチベーションが上がらないまま物事を行うというのは、本当にストレスが溜まりますよね。
このタイプのストレスを感じやすいのは、いわゆる日常的な家事で、食事の後片付けや部屋の掃除など、やって当たり前と思われがちな家事になります。また、整理整頓やゴミをまとめるなどの『名もなき家事』もそうですね。共働きなのに、これらの家事をひとりでやっている場合、この種のストレスが爆発するかもしれません。
解決策1 知識不足のストレスを解消しよう!
では、そのストレスの原因はどうしたら解消できるのでしょうか?
まず知識不足のストレスの場合、知識を補えばストレスはある程度解消できます。料理が苦手な人は、基本を学べる料理本を見てみたり、時間があれば料理教室に通うのもいいでしょう。掃除や片付けが苦手な人は、このCaSyジャーナルや雑誌の特集などが役に立つでしょう。昔とは違い、核家族化している現代では、親や義母から教わるという機会が減っています。家庭の中で学べるチャンスが少ないので、ノウハウは自ら進んで学んでいく必要があると言えます。
また、家族みんなで協力し合うことで、知識不足は補えます。料理が得意な人には料理をお任せしましょう。キレイ好きな人にはお掃除をお任せ!お互いの知識をフル活用して、家事のストレスを軽減しましょう。
しかし、知識だけに固執して型にはまってしまうと、いくら知識があっても足りなくなってしまいます。このぐらいでいい、という柔軟性や臨機応変さも、ストレスを溜めない秘訣になります。
解決策2 対価が得られないストレスを解消しよう!
いくら知識を蓄えても、対価が得られないストレスは別問題です。家事は仕事と違い、明確な報酬が得られない場合がほとんどです。それでも、最も得られやすい報酬と言えば、家族からの感謝でしょう。感謝の言葉があるだけで、俄然、やる気が違ってきます。
日常的な家事はやらなければサボっていると言われますが、やっても当たり前と思われてしまい、褒められることも少ないですよね。ですから、頑張ってやっても、なかなか感謝の言葉を言ってもらえません。名もなき家事はそれ以上に感謝とは無縁です。
では、感謝されるにはどうしたらよいのでしょうか?まずは自分から感謝の言葉を発するようにしてみましょう。感謝をされると、相手にも感謝する気持ちが沸いてくるというもの。夫が家事をやったり、子供が手伝ったら、些細なことでも「ありがとう」を伝えてみてください。徐々に日常的な家事に対しても感謝の気持ちを表現してくれるようになるでしょう。
また、家族みんなで家事に取り組むことで、不公平感がなくなるので、ストレスも軽減されます。家事の分担は、体力面だけでなく、精神面でも好ましいことだと言えますね。
家事ストレスを溜めないポイント1 『手抜き』と『凝る』のメリハリを!
家事を行う上でストレスをなるべく溜めないポイントをふたつご紹介します。
まずは『メリハリ』について。共働き家庭の場合、仕事だけではなく家事まで完璧にこなそうと思ったらパンクしてしまいます。ですから、手を抜くところは抜き、ここだけはというところは、しっかりとやるメリハリが大事になってきます。
手を抜くところは、“やらない”のではなく、便利グッズや便利なサービスを取り入れて、楽にできるテクニックを身に付けましょう。お掃除ロボットや食洗機は忙しい共働き家庭の強い味方ですし、食材の宅配サービスも時間のない時には本当に助かります。また、家事代行サービスを利用して、手のかかる箇所の掃除をアウトソースするのもいいでしょう。頼れるものには頼ることで、家事ができないストレスは軽減されます。
反対に、得意な家事はとことん極めることも大切です。突き詰めていくことで、家事に楽しさを見出だせるようになるからです。つまりは、家事も趣味にしてしまうんですね。料理が好きならどんどん新しい料理にチャレンジしてみたり、掃除が好きなら汚れ落ちのよい洗剤を追求してみるのもよいでしょう。ちなみにこの『極める』という行動は、男性の方が向いていることも。家族でそれぞれが極められる家事を見つけてみるというのもいいかもしれません。
このように家事にメリハリをつけながら家族で臨めれば、家事も楽しんでいけそうですよね。
家事ストレスを溜めないポイント2 分担で負担を軽減
最大のポイントは『家事の分担』です。共働きの場合、どちらか一方が家事を担うと大きな負担となり、仕事より家庭の方がストレスが溜まるという状態になりかねません。ですから、家事の分担については、きちんと話し合うことが大切です。
家事を分担する場合に気を付けたいのは、相手のやり方を逐一注意しないこと。相手がストレスを抱えてしまっては本末転倒ですから、寛大な心で対応するようにしましょう。
家庭内で家事をこなせない時は、第三者や家事代行サービスを定期的に利用するのも選択肢のひとつです。どちらかのストレスが爆発する前に、夫婦間で負担の軽減法を話し合ってみてください。
家族で協力しあうことを忘れずに
生活していく上で、家事は絶対になくなりません。ですから、常にストレスを感じながらやっていくのは精神的にも好ましくないもの。まずは、あなたがどんなストレスを感じているのか今一度考えてみることで、解決策を見出すことができます。
あなたが家事に対してどんなストレスを感じていても、家族みんなで家事に取り組めばストレスの軽減につながると言えそう。家事はみんなで済ませて負担を減らせれば、家族の時間をもっと作ることができます。大切なのはその解決策を“家族みんなで”考えるということですね。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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