先輩ママから聞く!育休から復職で罪悪感との闘いの日々と結果
育児休暇中、かわいいベビーとの日常を大変ながらも満喫している方が多いと思いますが、頭の片隅には、「復職」という文字が。
ひっかかっているママも多いのではと思います。妊娠時にイメージしていた「復職」と、実際に子供と生活してみての「復職」の実態とは大きく異なり、戸惑っている方も多いはず。今回は「復職」について私の一例を書いてみたいと思います。
【1】想定外の罪悪感
広告代理店の営業をやっていたある私は、24時間仕事のことを考えているといっても過言でもないワーカホリックでした。妊娠中は、1年産休を取ってすぐに復職するつもりでいたので、復職が決まった時もうれしくて仕方なかったのですが、実際にいざ復職が具体的になってくると、そう簡単ではありませんでした。
保育園とその送迎の段取り、家事の段取りなどやらないといけないことはあらかじめ想定し、覚悟はしていました。しかし子供と一緒にいてあげられないことの罪悪感がこんなにあるというのが想定外でした。
今まで、べったり一緒にいたベビーを保育園につれていき、泣こうがわめこうが立ち去らないといけない。初めての登園日、泣いている子供を後にし、涙がでてきたのを思い出します。
また、お迎えに行けず延長保育をしたり、それよりまだ遅くなってしまいパパに帰宅後子供をお願いする時。帰宅した時に子供の顔をみてあふれ出てくる「罪悪感」。第一子の時、毎回毎回チクチク心が痛んだものです。
【2】一方職場でも起こる罪悪感
職場復帰し、子供の顔が見えない環境にいくと、張りきって仕事をしてしまう。でも、「お迎え」という時間のリミットができてしまうので、どうあがいても以前と同じペースで仕事はできなくなります。一人で完結できる仕事は家に持ち帰るのですが、まだまだ仕事をする仲間や部下を置いて、帰るというのは、気持ちのいいものではなかったので、毎日「先に帰って申し訳ない」と、心苦しく罪悪感だらけでした。
職場復帰というと、保育園や送り迎えや家事の分担など、色々サポートしてくれるサービスもあるのでそういうことを上手に活用しながら乗り越えてやっていくものだと思っていたのですが、この二つの想定外の「罪悪感」はその立場に立ってみて初めてわかるものでした。
自分の中で消化して乗り切らないといけない。方法論は色々あるのですが、気持ちを消化するには少々時間がいりました。
【3】自然と選んでいたものは
第一子だけの時は、長い間割り切れない自分をひきずってきたのですが、だんだんと子供の寝かしつけに先に寝てしまうことに平気になり、家事やり方に力の強弱を覚え、どんどん子供も大きくなっていくところに、第二子ができて、また育休となり、あまりの忙しさに罪悪感を感じる暇もなくなってきました。結局、慣れが全てを解決していってくれました。
罪悪感を忘れていった中で、選んできたものは。
1)できることはできる。できないことはできない。できないところはきっぱりやらないと割り切る。全部しようとしないこと。
2)やらない自分を相手に許してもらうのではなく、自分で許す図太さを持つこと。
でないのかなと思います。
さいごに
限られた時間で、多少「手を抜いても充実させていく工夫」を覚えれば、結果子供も職場にも引け目を感じることもなくなっていきます。
「ママ、お仕事がんばって」その言葉で送り出され、罪悪感がなくなる頃は、すっかり肝っ玉母さん化し、仕事と子育ての両立ができる立派なママとなっているのかなと思います。
第三子ができ、まだ常勤で仕事もしている筆者は、15年前よりも掃除の回数や献立のパターンが明らかに減り、やっていない自分にあまり何も感じなくなりました。ですが、3人の子供の誕生日とクリスマスだけは、手作りケーキでパーティー。本来あって忘れている罪悪感、すべてをチャラにしてもらっています。
こんな手抜きでなく、全てにおいてパーフェクトにやっていらっしゃる方には大変申し訳がないのですが、やはり自分にはできないと潔く受け入れるのもありかなと思います。子供がいて子育てと、両立しながらの復職はやはり大変なのです。
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