気になる!カーテンの黒ずみを消す秘訣は洗濯前の一手間にあり!?

年に数回はやっておきたい大掃除。年末に大掃除をした方は、2ヶ月が経過し、そろそろ汚れが気になってきているのではないでしょうか?

大掃除といえば、窓掃除が大きなタスクとして思い浮かびます。そうして窓ガラスをキレイに拭きあげたと思ったら目につくのが、カーテンの黒ずみ……。カーテンは窓の開け閉めに伴ってホコリを吸着するので、意外と汚れているもの。さらにこれからの季節は、窓の結露が付着して黒カビが発生することも!

今回は大掃除にカーテンのお洗濯も組み込んで、黒ずみを撃退!ということで、今回はカーテンの洗濯方法をご紹介します。

【1】カーテンを外す

まずはカーテンを外しましょう。カーテンレールは高いところにありますから、転倒などにはくれぐれもご注意を。レールから外したら、付属のカーテンフックも外していきます。

すべての付属物を外した後は、カーテンをたたんでいきます。このたたみ方に重要なポイントが。必ずジャバラ折り(山折りと谷折りを繰り返す)でたたんでください。カーテンは裾が一番汚れているもの。その裾部分が表面に出るようにしてきちんと洗うには、このたたみ方が最適です。

まずは上下の縦方向にジャバラ状にたたんで細長くし、それをまた上からジャバラ状にたたんでいきます。こうすると、裾部分が表面に出てきます。

【2】つけおき液を作る

カーテンの黒ずみを消し去るには、つけおき洗いがベスト。そのため、まずはつけおき液を作りましょう。

使用する洗剤は、酸素系漂白剤がオススメ。液体より粉末のもののほうが発泡して汚れ落ちがいいですよ。衣料用の酸素系漂白剤は市販されていますので、探してみてください。

つけおき液は、バケツや桶に洗剤を入れて、ぬるま湯(40℃程度)を入れてしっかり溶かします。ちなみに、お風呂の残り湯(入浴剤が入っていないもの)を使って、洗濯槽でつけおき液を作ることもできます。

【3】つけおきする

ジャバラ状に折ったカーテンを洗濯ネットに入れて、【2】で作ったつけおき液に投入します。カーテンがはみ出ないように、すべて沈めましょう。投入した後にフタをしておくと、つけおき液の温度が下がりにくく効果的です。

また、フックも汚れていることが多いので洗濯ネットに入れて一緒に漂白するとキレイになります。ただし、フックの素材がプラスチック製の場合はつけおきができますが、スチール製の場合はつけおきには不向き。中性洗剤で洗いましょう。

この状態で3時間ほどおけば、つけおき完了です!

【4】洗濯機へ投入

つけおきして黒ずみがキレイになったら、洗濯機で洗いましょう。この時に使用する洗剤は、衣類のお洗濯に使うアルカリ性の物か、オシャレ着洗い用の中性洗剤のいずれかをを選んでください。

つけおき液からカーテンを取り出し、洗濯機の通常コースで洗濯します。この時、脱水は短めにするとシワになりにくいですよ。

ただし、カーテンの洗濯表示に『手洗い』と表記されている場合は注意が必要。洗濯ネットを2枚重ねにしたり、ドライコースを選ぶといいでしょう。気になる方は、手洗いで優しく洗ってからすすぎましょう。

【5】干す

お洗濯が終了したら、すぐに洗濯機から取り出して、広げましょう。その後は外に干すぞ……と思いきや、その必要はありません!

黒ずみが落ちてキレイになったカーテンは、濡れたままフックをつけてカーテンレールに取り付けましょう。そう、カーテンは“干さない”のです。元どおりに取り付ければ、シワが伸び、キレイに仕上がります。ただし、取り付けてしばらくは必ず窓をあけて乾燥させましょう。

カーテンをお洗濯する際の注意点

  1. せっかくカーテンを洗うのなら、家中のカーテンを一気に片付けてしまおう!と思いがち。しかし、カーテンを全て外すと外から家の中が丸見えになってしまいます。面倒でも、レースカーテンを洗う日、厚手のカーテンを洗う日と2日に分けて洗いましょう。
  2. 数年間洗っていないカーテンやカビが付着しているカーテンだと、一度の漂白では汚れが取りきれないことも。そういう場合は新しくつけおき液を作りかえて再度漂白するか、数ヶ月おいてまた漂白してみましょう。何度か繰り返せば、結露でできたカビも薄くなっていきますよ。
  3. せっかくお洗濯しても、カーテンレールにホコリがついたままではカーテンに再びホコリがついてしまいます。カーテンを洗っている間に、レールも固く絞った雑巾で拭き取り掃除をしておきましょう。

カーテンの黒ずみは、ただ洗濯機に入れただけではなかなか落ちません。しかし、つけおきの一手間を入れることで、見違えるほどキレイになります。つけおきは液さえ作れば、投入してほうっておくだけ。その間に、窓拭きや他のお掃除に手をつければ時間の節約にもなります。

せっかくの大掃除、窓だけではなくカーテンまでもスッキリさせて、気持ちのいい住環境を作りましょう。

監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)

photo/PIXTA

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