冷蔵庫の霜はどうやって取ればいいの?原因と誰でもできる対処法
いつの間にか冷蔵庫の中に霜がびっしり……そんな光景を目の当たりにしたことはありませんか?
むしろ現在進行形で冷蔵庫の中の霜を放置してしまっている、という人も多いかもしれません。
冷蔵庫の霜は、一度ついてしまうとかなり厄介。正しい霜取りのやり方がわからないと、どんどんその厚さが増してしまうということが少なくありません。
そこで今回は、放置しがちな冷蔵庫の霜を正しく取る方法を紹介します。
Contents
霜があると冷えにくい!
霜取りをしなければいけないとは分かっていても、なぜ?と聞かれたら理由を答えられる人は少ないはず。霜があることでむしろキンキンに冷えるようなイメージもありますが、実は逆!
霜は熱だけでなく冷気も通しづらいという性質を持っています。霜がびっしりと張っていることでむしろ食材を冷やす力が弱くなってしまうのです。
これによって冷蔵庫内の温度を下げなければ満足に冷やすことができず、電気代がかかったり、場合によっては故障の原因になったりします。
また、霜が張ることで食材を入れるスペースが狭くなり、パンパンに詰め込んでしまう形になることでより庫内の冷えが悪くなります。
霜がついてしまう理由
霜がついてしまう原因はドアの開け閉めによって冷蔵庫内に空気が入ってしまうこと。冷蔵庫内に入った空気の水分が中で冷やされることで凍り、霜になってしまうのです。
ドアの開け閉めの回数が多いだけではなく、開けっ放しにしている時間が長い場合にも同じような現象が起こっています。
また、これまで冷蔵庫内に霜がなかったにも関わらず、突然霜がつくようになったことはありませんか。その場合は冷蔵庫を密閉するゴムパッキンが壊れていたり、冷蔵庫の冷却機能自体が故障していたりする可能性があります!
こうなったら、冷蔵庫自体に異常がないかチェックする必要があります。
霜はどうやって取れば良いの?
それでは実際に冷蔵庫の霜を取り除く方法を紹介します。
霜がうっすらとついている程度であれば、ぬるま湯で絞ったタオルなどで拭けばOK!今回は、霜が分厚くなってしまった場合にフォーカスして紹介しますね。
1:冷蔵庫の電源を切る
まずは冷蔵庫内にある霜を溶かさなければいけません。冷蔵庫の電源を切って霜を溶かすのですが、この時、冷蔵庫内にある食材などは全て外に出しておく必要があります。霜取りのタイミングに向けて、冷蔵庫内の食材を減らしておくと良いですね。
また、冷蔵庫の中を空っぽにしたら冷蔵庫の周りにバスタオルを多めに敷いておきましょう。溶け出した霜の水分が床を濡らしてしまうことを防ぐためです。
2:冷蔵庫のドアを開けて放置
次に、冷蔵庫内を常温に戻します。冷蔵庫のドアを開け放したまま、しばらく放置いておきましょう。
この際に、早く霜を溶かしたいがためにドライヤーなどを使用するのはNG!ドライヤーの熱が一箇所に集中してしまうと、冷蔵庫の中を変形させてしまう可能性があります。少し時間はかかりますが、自然解凍にしてください。
3:ゴムベラなどで霜をかき取る
ある程度霜が溶けたら、ゴムベラなどの柔らかい素材で底の方から霜をかき取っていきましょう。この際、金属のヘラを使ったり、アイスピックを使ったりすると冷蔵庫内を傷つけてしまうため、必ず柔らかい素材の物を使用してくださいね。
硬いヘラを使ってしまうと、当たった場所によっては冷蔵庫自体が故障する可能性があります。
4:ぬるま湯で絞った布で拭き取る
最後にぬるま湯を含ませて絞った布で丁寧に冷蔵庫内を拭き取っていきます。霜の原因になってしまう水分を残さないために、そのあとはしっかりと乾拭きもしましょう。
冷蔵庫内の水分をしっかり取ったら、電源を入れて完了!
しっかり冷蔵庫内が冷えてから食材を戻すようにしてください。
冷蔵庫整理のタイミングで行えば一石二鳥
冷蔵庫は霜以外にも、賞味期限切れの食材や、なかなか使わない調味料などが溜まっていきやすいものです。
冷蔵庫の中の食材を整理するタイミングで、一緒に霜取りも行えばわざわざ食材を消費することを意識しなくても良いので一石二鳥ですね。
生活に必須な冷蔵庫を長持ちさせるためにも定期的に霜取りを行いましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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