やっぱり?予想外?共働き家庭で夫の家事分担率が高い県、低い県

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日本ではたとえ正社員同士の共働き世帯であっても、家事の主体は妻!というご家庭が多いと思います。

限りある時間の中で必死に仕事をこなし、半ば駆け足で家に帰れば掃除に洗濯、食事の支度。急いで作っている最中に、「お腹が減ったー!」と泣き叫ぶ子ども。そんなとき頼りになるのは、何といっても夫です。

夫が家事を手伝ってくれる場合はあまり気にならないかもしれませんが、夫がちっとも手伝ってくれない方は、よその家庭でどの程度夫が家事をしているのか気になるのではないでしょうか。

実は夫の家事の分担率には、地域による差があります。今回は地域別の家事分担率の違いについてみていきましょう。

◆ 夫の家事分担率 全国平均は14.1%

総務省の「社会生活基本調査(2011年)」では、1日あたりの主な生活行動の平均時間が調査されています。ここでは、6歳未満の子どもがいる共働き世帯において、家事や育児にかける平均時間を夫婦で比較。妻が家事・育児にかける時間に対し、夫が家事・育児にかける時間の割合を家事分担率と捉えてみてみましょう。

データによると夫の家事・育児分担率は、全国平均が14.1%です。なんと、家事の85%以上は妻がこなしているのです! 夫婦ともに仕事を持っている共働き世帯でこの違いは、あまりに大きいのではないでしょうか。筆者はこの数値を見て驚きました。

もちろん、共働き世帯の中には妻が短時間労働に従事しており、夫婦で条件が大きく異なる世帯も多いことでしょう。しかしそれにしても、日本では「家事は妻の仕事」という意識がいまだに大きいことがうかがえます。

◆ 最高値22.4%は島根県!最低値6.7%は?

次に県別に家事分担率を比較していくと、島根県がトップで22.4%という結果が得られました。地方別にみると、首都圏に加えて四国地方や東北地方で比較的割合が高いことがわかります。数値が高い県は、首都圏を除くと同じ調査における平日の就寝時刻が早い県でも比較的上位に位置していました。

最下位は大阪で、家事分担率は6.7%。ほぼ家事をしていないといってもいいでしょう。近畿地方では一様に値が低く、平日の就寝時間は遅い傾向にありました。起きている時間の多くは、仕事に使われているということでしょうか。

◆ 気になる離婚率との相関関係

総務省の「人口動態調査(2014年)」によると、大阪の離婚率は2.08で全国3位です。妻の家事の負担が大きいうえに、睡眠時間も足りていない。そんな状況が続くとイライラが募り、大爆発して離婚!という図式があるのかもしれないなどと、想像せずにはいられません。

逆に新潟県は離婚率1.41で、低い県のトップ。東北地方や四国地方など家事分担率の高い県では、離婚率が低いことがわかります。もちろん離婚の原因はさまざまでしょうが、この相関率の高さは気になるところです。

◆ 協力する姿勢が大切

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日本は労働時間が長い国。その影響もあって、欧米諸国に比べて男性の家事分担率が低くなっています。そのことは妻たちもわかっていて、「自分よりも夫に多くの家事をこなしてほしい」とは思っていないのではないかと思います。

ここで重要になるのは、家事に協力する姿勢なのではないでしょうか。限られた時間の中で家族のために協力してくれる姿を見れば、「自分も頑張ろう」と思えるはず。世の夫たちがそのことを理解すれば、離婚も少しは減ってくるかもしれませんね。

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