クッションフロアのへこみ対策!「放置」で直るってどういうこと!?

DIYで人気のクッションフロア。手軽に敷けて部屋の印象を変えられる、クッション性があり、防水効果もある床材です。

賃貸物件でもよく使われている素材ですが、デメリットのひとつがへこみや傷が付きやすいこと。家具を移動したら、跡がくっきりと残ってしまっているなんてことも。

今回は、クッションフロアのへこみを簡単に直す方法を紹介します。

クッションフロアって何?

もう少し詳しくクッションフロアを説明します。

クッションフロアは、床材の種類のひとつで、クッションとビニールを組み合わせてつくられています。フローリングに比べて安く張り替えられることや水に強いという理由から、賃貸物件でよく使われています。

最新のクッションフロアはデザインも豊富でおしゃれなので、DIYで自宅の床を張り替える際に選ぶ人も多い人気の床材です。

クッションフロアがへこむ理由

クッションフロアのメリットは、クッション性や防水性が高いこと。しかし、クッション性が高いことで「へこみやすい」というデメリットがあります。

重い家具を長期間置いていると、その重みでクッションフロアに家具の跡が付いて、へこみができてしまいます。一点に力が集中するテーブルやイスの足もへこみができやすいので注意が必要です。

へこんでしまった時の直し方

クッションフロアのへこみを直す一番簡単な方法は「放置する」ことです。

クッション性があるのでへこみやすい反面、元に戻る力もあります。放置していれば、キレイに元通りになることがあります。キズもなく短期間でできたへこみは、放っておけば直ることが多いです。

ただし、家具を置いている期間が長いほど、できたへこみは戻りにくくなります。数日から数週間で元に戻る場合が多いですが、早くへこみを直したいときは「温める」という方法があります。

蒸しタオルを使う

一番簡単な方法は、水に濡らしたタオルをレンジで温めて、蒸しタオルとしてへこんだ部分を温めるというもの。もしくは、お湯をへこんだ部分にかけてしばらく置いてから拭きとるというのも、クッションフロアを傷めにくい修復方法ですよ。

ドライヤーを使う

プロがクッションフロアのへこみを直す時に使うのがドライヤーです。少し離したところからドライヤーの温風を1分ほど当てて、温めてへこみを直します。

この方法は、蒸しタオルより長時間、熱を与え続けられます。しかし、クッションフロアは高温に弱いので、変色したり溶けてしまうことがあります。同じ場所に温風を当て続けないように、十分注意して修復しましょう。

アイロンを使う

アイロンを使った方法は上級者向けですが、広い面にも均一に熱を与えることができるので大きなへこみの補修に適しています。

ただし、この方法も変色や溶けてしまうリスクが高いです。アイロンは低温に設定し、クッションフロアとの間に濡らしたタオルなどを挟んでアイロンで温めましょう。

へこみを防止する方法

クッションフロアのへこみを防ぐポイントは「強い圧力を1点にかけない」こと。へこみはその部分にかかる圧力に比例して深くなります。クッションフロアと接触する面積を広く取って圧力を小さくしましょう。

カーペットを敷く

テーブルやイスの下には、カーペットを敷くという方法も良いでしょう。圧力が直接かからないようにするのが目的なので薄手のものでも十分に効果的です。

ジョイントマットを敷いても同じ効果が得られるので、必要な部分だけにジョイントマットを敷くのもへこみ防止になるでしょう。

ベニヤ板を敷く

あまり移動しない重たい家具は対策が必須です。オススメなのはベニヤ板を敷くこと。クッションフロアに接触する面積を大きくして、かかる圧力を小さくすることでへこみにくくします。

台やカバーをつける

あまり動かさない棚やソファの脚には、台やカバーをつけましょう。1点にかかる圧力を分散させられるので、へこみ防止になりますよ。

イスの脚カバーは100円ショップなどでも簡単に手に入ります。台は丈夫コースターなどで代用可能です。

賃貸物件の退去時にへこみを直す義務がある?

賃貸の場合は退去時に「原状回復」の義務があります。入居前の状態に戻すために傷付いた部分の修繕をしないといけない場合、敷金から補修費用を差し引かれるというものです。

ただし、クッションフロアのへこみは原状回復の対象外。通常の生活の範囲内で起こることや、日焼け跡などについては、経年劣化として扱われるため補修費用を負担する必要はありません。

逆に、修繕しようとしてクッションフロアを変色させたり溶かしてしまうと、修繕の対象になりますので注意しましょう。

photo/PIXTA

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