ポイントは干し方と時間帯にあり!洗濯物や布団を花粉から守る術
今年も多くの人が煩わされている花粉症。今や日本人の国民病とも言われ、なんとおおよそ日本人の4割もの人が悩まされているのだそう。花粉が舞っているのは屋外だけではなく、衣服などについた花粉が屋内で舞ってしまうこともあります。とくに洗濯物は要注意!
そこで今回は、花粉を室内に持ち込まない洗濯干しテクニックを紹介します。
Contents
衣類や布団の花粉対策は?
衣類や布団を干す際、花粉をできるだけ付着させないようにするには、やはり乾燥機の使用や部屋干しをするのが無難。しかし、部屋干しはニオイが気になることも多く、やっぱり外に干したい!という人も多いのではないでしょうか?
今回は、部屋干し、外干し、両方のテクニックを紹介しますね。
1: 柔軟剤を使用する
衣類などに付着する花粉の量は、衣類に発生する静電気の量で変化します。というのも静電気は花粉を吸い寄せてしまうため、衣類に静電気が発生しやすい状態だと、花粉の付着量を増やしてしまうのです。
そうなると、衣類の静電気を抑える工夫が必要になりますね。柔軟剤を使用すれば静電気を抑えることができるので、結果的に衣類に花粉が付着することを防いでくれます。
2: 部屋干しをする際はエアコンを使おう
花粉の付着を防ぐには、やはり部屋干しが一番。しかし、部屋干しで一番の問題はあの嫌なニオイですよね。湿っている時間が長ければ長いほど菌が増殖し、ニオイを発生させる原因となってしまいます。部屋干しで洗濯物のニオイが気になってしまうのは、部屋干しは、外での天日干しに比べて乾くのが遅いためです。そこで、部屋干しをする際は、エアコンの除湿機能を使うのがオススメ。肌寒い日であれば暖房機能でもOKです。
また、部屋干し用の殺菌作用の高い洗剤を使えば、さらにニオイの発生を予防することができます。
3: 干し始めの時間にも注意!
環境省のデータによると、花粉がもっとも飛散する時間帯は昼前後の11〜14時、夕方の17〜19時だそう。花粉は乾いた状態の洗濯物よりも濡れた状態の洗濯物に多く付着する傾向があります。
そこで重要になるのが、干し始めの時間。花粉の飛散量が少ない早朝か、夜間に干してしまうのがオススメです。また、洗濯物を取り込む際は、しっかり衣類などの花粉を払ってから室内に持ち込むようにしましょう。
4: 布団叩きの使用はNG
これは布団を干す際の注意点。普段、布団を外干しする際に、布団叩きで叩いているという人も多いですし、こうすることで花粉がふるい落とされるのでは?というイメージもありますよね。
実は、これは花粉に関して言えば逆効果。叩くことで、布団の表面についた花粉がどんどん奥へ入り込んでいってしまうのです。ですから、花粉のシーズンに限っては、布団叩きを使わず、手で表面の花粉を払い落とす程度にとどめておきましょう。
花粉対策ができるカバーを使うのもオススメ!
最近は洗濯物の花粉対策としてカバーなどが販売されています。そういった花粉対策グッズを使用するのもいいですね。カバーをかける際は、事前に室内でラックなどに洗濯物をかけてカバーをかけ、それを外に出すというような、できるだけ洗濯物が外に出ている時間を減らす工夫をするのがポイントです。
洗濯物が乾いた後は、カバーは室内に持ち込まず、屋外に畳んで置いておきましょう。
干し方の工夫で花粉症のツラさを緩和!
せめてお部屋の中でくらい、花粉症を忘れてリラックスして過ごしたいものです。一度お部屋の中に花粉を持ち込んでしまうと、ソファやラグマットなど、お部屋の中にあるインテリアに花粉が付着してしまい、より除去することが難しくなってしまいます。
ですから、まずはお部屋の中に花粉を入れないことが鉄則!外出から戻った際に、玄関前で花粉を払うだけでなく、洗濯物の干し方、干す時間帯などを工夫するだけで、この季節のお部屋での時間を快適に過ごすことができますよ。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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