プロは家の掃除どうしてる?マネして一気に掃除上手になれる方法
毎日、仕事などに追われてお掃除は二の次、週末に遅い起床をした後に部屋の散らかりようを見てゲンナリ……。そんな日々を送っていませんか?
今回は、CaSyのお掃除キャストとして活躍し、新人研修の講師なども務める松本麻美さんに『自宅でのお掃除テク』をお聞きしました。お掃除のプロとはいえ、毎日様々なお宅へ行ってお仕事をする毎日を送っているCaSyのお掃除キャスト。自宅ではどのようにお掃除しているのか、気になりますよね。そこには、私たちでもマネできる、プロならではのテクが満載です!
Contents
キレイなお家を保つポイントはたった2つ!
「もちろん、お掃除キャストとしてお伺いしたお宅では入念にお掃除するのですが……自分の家はチャチャっと済ませてしまいます。簡単に、時間をかけず、自宅をお掃除するには“自分にとってラクにお掃除できる環境”を作ることが大切だと思います」
そう話す松本さん。なんと心がけているポイントはたった2つなのだそう。
1: 平日の空き時間でお掃除をする
「お休みの日はしっかりと休みたいタイプなので、休日は自宅のお掃除はしません」
松本さんはこう断言します。しかし、普段仕事をしていたり子育てをしていたりすると、どうしても「お休みの日にまとめてやろう……」と考えてしまいがち。
「お休みの日にまとまった時間を作ってお掃除をしようと思うと、せっかくのお休みがそれで潰れてしまいますし、どうしてもお掃除に対して腰が重くなってしまいますよね。そこで私の場合、仕事に出かける前や仕事から帰ってきてからご飯を作るまでの間に15分だけなど、ちょっとした時間を作ってお掃除するようにしています」
なるほど。まとめてやろうとせずに、短時間でやるのですね。……でも、「そんな短い時間でキレイにお掃除できるの!?」と疑問に思う人も多いはず。
「その時間ですべてをお掃除しようとするのではなく、今日はトイレ、今日は洗面所、とお掃除する箇所を決めて行います。実は、そうやって一箇所一箇所にかかる時間だけ見ると、15分程度で済ませられる場所ばかりです。すべての場所をしっかり毎日掃除しようとする必要はないんですよ!」
たしかに、まとめてやろうとすると何時間もかかってしまうお掃除も、場所別に考えるとそう長い時間はかからないですよね。『毎日ちょこちょこお掃除』がお掃除をラクにしてくれるポイントです。
2: お掃除道具は場所別に分けて!
みなさん、お掃除道具はどのように収納していますか?洗剤やブラシ、スポンジなどをひとまとめにして収納にしまっている、という人も多いのではないでしょうか?実はこのお掃除道具の収納方法にもお掃除をラクにしてくれるポイントが隠れています。
「お掃除道具はすべてまとめて一箇所に収納しておくのではなく、お掃除が必要な場所別に、すぐ近くにまとめて置いておくといいですよ。お風呂やトイレはお掃除道具をその場所に置いているという人は多いのですが、キッチンやリビングも同様に、その場所の近くに置いておきます。こうすることで、汚れが気になった時にさっとお掃除ができます」
あらゆるお掃除道具を一箇所にまとめてしまうと、まず収納場所で適切な道具を探すところから始まります。それが、掃除の場所別に小分けにして取り出しやすい小型のバケツなどに入れてポンと置いておくだけで、この探す手間が省けてしまいますね。
ちなみにそれぞれの場所ごとに専用洗剤、スポンジ、ブラシ程度があればOKなのだそう。これなら、入れておくボックスなどもおしゃれなものを選ぶことができそうです。
CaSyキャスト直伝!場所別お掃除のコツ
それでは、松本さんは自宅のあらゆる場所をどのようにお掃除しているのでしょうか?前述の2つのポイントを踏まえた上で、お掃除の頻度などを詳しくお聞きしました。
1: リビング
- お掃除頻度:1日に2回
お掃除頻度を見て、「さすがお掃除キャスト……1日に2回もお掃除してるんだ……」なんて思った人もいるかもしれません。しかし実はこの頻度、理由があるのです。
「私の家では犬を飼っているので、すぐに毛が部屋に溜まってしまうんです。だから私は1日2回、クイックルワイパーのドライシートとウェットシートを使って行なっています。ペットのいないお家は1日1回でも十分ですよ。毎日は大変、と思うかもしれませんが、これをすることで掃除機をかけなくて済むんです。我が家では週に2回程度しか掃除機はかけていません」
掃除機は、とくにコード式の場合、収納場所から引っ張り出してくるなど、かけるまでにも労力が必要です。松本さんの方法を使えば、毎日と言えどササっとお掃除できてしまいますね。
「クイックルワイパーやシートは、ペットのケージ横の棚にペットグッズと一緒に置いています。そうすることで、すぐに取り出せて楽チンですよ」
早速、松本さんの口から先ほどのお掃除のポイントが出てきました。頻度が高いからこそ、すぐに取り出せる場所に置いておくことでお掃除をラクにできるのですね。
2: トイレや洗面所
- お掃除頻度:2日に1回
「トイレや洗面所は、それぞれ短時間でできるお掃除なので、空き時間にササっと終わらせてしまいます。今日トイレ掃除をしたら明日は洗面所というように交互に行うようにしています」
汚れやすい場所だからこそ、お掃除に対するプレッシャーがあるもの。松本さんの方法で行えば、気持ちもラクにお掃除ができそうですね。
「洗面所は、洗濯機のすぐ横にある場合が多いですよね。私の場合、水気だけを拭く際などは特別雑巾などを取り出さず、横にある洗濯予定のものを使ってササっと拭いてしまいます(笑)」
笑いながら話す松本さんですが、たしかに賢い!洗濯物を増やさずお掃除するテクニックですね。
3: キッチン
- お掃除頻度:お料理をしたら
「お料理をしたらその度にお掃除するようにしています。ただ、がっつりお掃除する、という感じではなく、コンロ周りを拭く、油などが飛び散ったところを拭き取る、そのくらいです」
その場でサッと拭き取ってしまうことで、油汚れを定着させない効果もあります。
「シンクは、食器を洗った後に、食器用洗剤で全体を軽く擦り洗いして終了です。泡ハイターなどは、汚れが気になってきたなというタイミングで行うので月に1回程度ですね」
松本さんの方法を使えば、コンロ周り、シンク合わせてもお掃除の時間は5分程度ですね。コンロ周りはどうしても面倒で後回しにしてしまいがちですが、毎日ちょっとの時間を使うことでキレイなキッチンを保つことができます。
4: お風呂
- お掃除頻度:浴槽は毎日、床など全体的なお掃除は週1回程度
「浴槽は毎日お掃除する」という人は多いですよね。松本さんも、浴槽や排水口は毎日お掃除するそう。
「床などに関しては、お掃除は週1回ほどですね。やはりそこまで毎日お掃除するとなると時間もかかってしまいますし……。ぬめりなどが心配な場合は、浴室乾燥をかけておくだけでもだいぶ違いますよ!もし水アカが気になるのであれば、鏡だけサッと拭くなどしておくといいですね。カビの予防にもなるので、カビの専用洗剤などは月に1回程度使うのがオススメです」
汚れを溜めないポイントは、浴室の乾燥!もし乾燥機能が付いていないという場合は、浴室のドアを開け放っておくだけでもOK!
時間は短く、ちょこちょこお掃除!
「お掃除キャストだからといって、自宅でもお掃除に気合いを入れているなんてことはなくて、いつもいかにラクにお掃除するかを考えてます」
そう話す松本さんが実践する、短時間でちょこちょこお掃除をしていく方法は、お掃除のプロでなくてもすぐにマネできるポイントがたくさんありますね。
まずは意識的に、空いた時間をちょっとだけお掃除に使ってみましょう。習慣になるほどに、お部屋がスッキリとキレイになっていきますよ!
監修:松本麻美(家事代行サービスCaSyキャスト・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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