整理整頓の意味を知れば、お部屋が一気にキレイになるって本当?
進級や卒入学、入退社、人事異動など、学生も社会人も春は生活の変化が多い季節です。このタイミングで心機一転をはかろうと、部屋の整理整頓を考える方もいるでしょう。しかし、いざ始めようとすると、どこからどう手をつけていいのか迷い、途方に暮れてしまったという経験はありませんか?
今回ご紹介する整理整頓のシンプルな方法を覚えて、お部屋を楽々とスッキリさせましょう!
Contents
『整理』『整頓』とは
そもそも、整理と整頓の違いとは何なのでしょうか?辞書にはこう書かれています。
整理
1. 乱れているモノをそろえ、ととのえること
2. 不必要なモノを取り除くこと整頓
1.物事をととのった状態にすること
辞書で調べても、意味が似ていて少々わかりづらいですね(笑)。
もう少しかみ砕くと、『整理』は必要なモノと不要なモノを分別して、不要なモノを減らしたり処分したりすることを指します。対する『整頓』は、必要なモノを見た目を整えて配置することや決めた場所に綺麗に収めることを指します。
つまり、まずは整理ありきで必要なモノを選択し、その後に整頓、つまり適切な場所へ配置するという流れになるわけです。なにげなく使っている『整理整頓』という言葉ですが、決して『整頓整理』とは言わないところに実は極意が隠されているんですね。
整理整頓はゴールイメージの設定から
整理整頓を面倒臭いと感じる理由は、目の前の乱雑な状態を見てある種の“脳内パニック”を起こしているせいかもしれません。
まずは深呼吸をひとつ。その後、『理想の暮らし』に想像をめぐらせてみましょう。イメージするのは、「どんな部屋なら快適に暮らせるのか」「家族がどんな風に過ごしたら嬉しいか」「自分自身はどんな暮らしがしたいのか」など、色々な角度から理想の暮らしを考えてみてください。
こうして、頭の中を整理して部屋のゴールイメージを作り上げます。その後はシンプルに、どうすればそのゴールイメージに近づくのかを考えてみましょう。モノを減らす?適切な場所に配置されていないがゆえの使い勝手の悪さを解消する?逆にインテリア性が乏しいから何かを足す?自ずと何をすればいいのかが見えてくるはずです。
迷ったらこの方法で!整理整頓のシンプル5ステップ
先に紹介した通りゴールイメージを設定してから整理整頓を開始することが大切ですが、どうもうまくイメージできないという場合は、シンプルに次の5ステップを試してみましょう。
1.まずは範囲を決めてその場所の『整理』からスタート
部屋全体を一気に片付けようとせず、まずは手がける範囲を決めましょう。例えば、『寝室の収納棚』と決めます。そうしたら、その中身をいったん全部出します。
2.『いるモノ』『いらないモノ』『迷うモノ』に分別する
自分なりのルールを決めると判断が楽になります。例えば、2年間着なかった洋服や3年前の年賀状・手紙はいらない等、保管期間を区切るといったことです。それでも迷うモノは、ひとまず保留にしておくのも手。箱や袋を用意して入れてもいいですし、シートの上に分けるというのでもいいですね。とにかく分別してみましょう。
3.『いらないモノ』を処分する
処分イコール廃棄とは限りません。リサイクルショップやインターネットオークションに出品してお金に換えるというのもひとつですし、ボランティア団体等で受け入れがあるようなら寄付するという選択肢もあります。
4.定位置へ収納する
整理が終了したので、必要なモノだけが残ったはず。そのモノをどこに配置するのか定位置を決めて、収納していきます。
ポイントは、使用頻度を考えること。よく使うモノは取り出しやすい場所へ配置するのがおすすめ。当たり前のことなのですが、意外にできていないことでもあります。
5.見やすく『ラベリング』
定位置への収納だけでも十分ではあるのですが、何がどこにあると一目でわかるところまで完了できたら、整理整頓はパーフェクト!モノの定位置化にも役立ちます。
整理整頓で人生が変わる!?
たかが片付けといえど、モノと向き合うことは自分の過去と向き合うことと同じ。また、部屋がすっきりしているのは、モノの管理がきちんとできている証でもあります。片付いた部屋にいれば、気持ちも落ち着き生活の質が向上します。よいスパイラルが生まれるんですね。整理整頓で人生が変わるというのは、決して大げさな話ではなさそうです!
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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