知らなかった!実は自分で洗えちゃう帽子の洗濯&ケア方法
強い日差しを避けたり、おしゃれのポイントにもなる帽子は、お気に入りを見つけたら長くキレイに使いたいアイテムですよね。しかし、その帽子、身に付けた後にどうやってキレイにすればいいのか知っていますか?
なんだか難しそうに思える帽子のお手入れ。でも実はお家で洗えるものもあるんです。今回はお家でできるお手入れ方法を、帽子の素材別にご紹介します!
Contents
帽子の保管方法
お手入れも大切ですが、収納や保管も重要なポイント。このように棚に置いたり、クリップやフックで壁に掛けるなど、見せる収納もおしゃれですね。ちなみにクリップを使って吊り下げ収納をする場合は、跡の残りにくいクリップを選びましょう。
型崩れしやすいハットや中折れ帽子は、帽子用の箱に収納するのがオススメ。場所はとりますが、キレイな状態を維持するにはひとつひとつ収納することが大切です。
また、帽子収納のコツは、風通しがよく湿気の少ない場所を選ぶこと。陽がよく当たる場所や湿気の多い場所に置くと、変色や型崩れの原因になります。
日常のケアのコツ
外から帰ってくると、帽子には目に見えないホコリや汚れがついています。まずは優しくブラッシングして汚れをとって、陰干ししましょう。
もしも汚れてしまったら、固く絞った濡れタオルでトントンと叩いて汚れを落とし、乾いたタオルで拭き取ってから乾かしてください。それでも落ちない汚れや、毎日使って蓄積した汚れの場合は、お家でお洗濯することをオススメします。
洗う前にチェックしたい3つのこと
いざお洗濯!と意気込む前に、まずはこの3点を確認しましょう。
1.洗濯表示
帽子に付いている洗濯表示のタグを確認し、手洗いにするか洗濯機で洗うか決めましょう。桶のマークに×がついていたら、残念ながらお家では洗うことができません。
2.装飾品をはずす
帽子の本体と違う素材のワッペンやリボンがついている場合、外せるものはなるべく外してから洗いましょう。そうしないと、帽子自体の生地を傷めてしまうことも。
3.色落ちしないかどうか
色落ちが心配な場合は、洗濯に使用する洗剤を含ませた布で目立たない部分をこすります。この時、布に色がついてしまったら色落ちの可能性が高いので、お家で洗うのは控えて。
帽子を手洗いする方法
3つのチェックポイントをクリアしたら、この手順で手洗いしましょう。
1.気になる部分汚れを落とす
肌に触れる部分の汗や皮脂汚れが気になるときは、固形石鹸と40度程度のお湯を使って部分洗いをしましょう。汚れの目立つ部分に固形石鹸をつけて、歯ブラシなどで一定の方向にこすり、すすいでください。
2.桶に洗剤を入れて洗浄液を作る
桶に40度程度のお湯を溜めて、規定量のおしゃれ着用洗剤を入れてよく混ぜておきます。
3.押し洗いとつけ置き
型崩れしないようにやさしく押し洗いをして、20分程度つけ置きします。
4.すすぎ洗いをする
洗濯液を捨て、新しいぬるま湯に変えてもう一度押し洗いをします。これを2~3回繰り返し、帽子にしみ込んだ洗剤をしっかり取り除きます。
5.水気を取り、脱水する
大きめのタオルで帽子を包み、水分をふき取ります。ゴシゴシこすらずに優しく押し当てて水分をしっかり吸収します。
洗濯機を使って脱水する場合は、必ず洗濯ネットに入れて『一番弱い設定』で1分程度脱水します。
6.陰干しする
調理用のザルや、タオルをちょうどいい大きさに丸めたものに帽子をかぶせて、風通しの良い日陰で干しましょう。洗濯用のピンチで吊るしたい時は、帽子を薄い布ではさんでからピンチを使うと跡がつくのを防ぐことができます。
素材の特徴に合わせたケア
帽子の素材によっては、特別なケアが必要な場合も。ここでは、素材別にお手入れ方法を見てみましょう。
◆アクリル生地<ニット帽など>
アクリルは洗濯しても縮みにくいので、手洗いはもちろん洗濯ネットに入れて洗濯機でもお手入れが可能です。ただし、乾かす時は平置きして陰干ししましょう。洗濯ピンチで吊るすと伸びてしまったり、型崩れの原因になります。
◆ウール生地<ハンチングなど>
ウール100%の帽子は洗濯すると縮んでしまうので、ほとんどが洗濯不可。アクリルやポリエステルと混合の場合も多いので、しっかりと洗濯表示タグを確認しましょう。
◆フェルト生地<ベレー帽など>
湿気に弱く、濡れると型くずれするので絶対に水で洗わないようにしましょう。コロコロなどの粘着テープを使って優しく汚れやゴミを取り除きます。
着用後は、ブラッシングをして風通しのいいところに保管して。
◆ポリエステル生地<キャップなど>
様々な質感の生地があり、キャップやサファリハットなど多くの帽子に使われている素材です。型くずれしにくくシワになりにくいので、洗いやすい素材と言えますが、必ず洗濯表示タグを確認して。
つばがある帽子などは、優しく手洗いをしましょう。
◆綿<マウンテンハットなど>
基本的には綿の帽子は洗えるものが多く、洗濯ネットに入れれば洗濯機で洗えるものも。デザインによって手洗いか洗濯機のどちらかを選びましょう。
◆天然素材<麦わら帽子>
天然素材でできた帽子は、濡れたタオルで軽く拭くだけで十分キレイになります。ニオイが気になる場合は、水で溶いた重曹を霧吹きでかけてからよく乾かしましょう。
麦わら帽子は、天然素材の他に紙製のものもありますが、こちらは水濡れ厳禁。消臭剤をタオルに吹きかけ、ニオイの気になる部分を軽く叩いてからよく乾かします。
いかがでしたか?正しい方法を知れば、お家でのお手入れも簡単にできます。ポイントは洗濯表示をしっかりチェックして、表示をしっかりと守って洗うこと。汚れが定着してしまう前にこまめにケアすれば、帽子を長持ちさせることができます。
お気に入りの帽子を長く使うためにも、お家で上手にケアできるといいですね。クリーニングに出す前に、自分で洗えるかチェックしてみましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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