思ったよりもしんどい!妊娠中の家事を楽にする5つのポイントとは?
つわりや体重管理など、妊娠中の女性には常に面倒なことがつきまといますよね。中でも世の妊婦さんたちが地味に「ツライ!」と感じていることのひとつとして『家事』が挙げられるのではないでしょうか?
これまで仕事をしていて産休に入った人などは、「いつも家にいるのだから、家事はちゃんとしなくちゃ!」と気負ってしまうことも多いかもしれません。そこで今回は、そんな心身共に大変な時期である妊娠中に、家事を楽に進められるポイントを紹介します。
Contents
妊娠中に大変な家事は何?
まず、妊娠中だととくに大変な家事にはどのようなものがあるのでしょうか? 現在、妊娠中の人は「あるある!」と納得してしまうものばかりのはずです。
1: トイレや浴槽の掃除
しゃがんだり立ったりの動きを繰り返すトイレや浴槽の掃除は、お腹の大きくなってきた妊婦さんにとってしんどいのは想像に容易いですよね。
しかし、それだけではなく、下を向いて作業することが多いので、つわりが重い妊婦さんはめまいや吐き気を起こしてしまうこともあります。つわりは、まったくないという人もいれば、妊娠初期から後期までずっとつわりだった!なんて方も……。
2: スーパーなどへの買い出し
休日に夫や友達と一緒にどこかへショッピングに出かけるのとは違い、食材や日用品などの買い出しは妻が平日に1人で行なっているという家庭も多いですよね。今までは普通にできていた買い出しも、妊娠してからは一苦労!自分自身の体重が増えていることに加え、お腹に赤ちゃんがいる状態は、普通に歩くのも大変です。
そんな中、野菜やお水の入った重いスーパーの袋を両手に下げて歩くなんて……しんどさも倍増です。今までは楽しみだったスーパーへの買い出しも、妊娠してからは億劫でたまらない、なんて人も多いのではないでしょうか?
3: 洗濯干しと取り込み
洗濯物を干したり、取り込んだりという作業も妊婦さんにとってはツライ家事のひとつ。背伸びをして高い場所に洗濯物を干したり、高い位置から床に近い位置に洗濯物を取り込んだりと、体の曲げ伸ばしが多く、転倒の危険性も。とくに、お腹の大きくなってくる妊娠後期には気をつけて行いたい家事です。
4: 床の掃除機がけ
床の掃除機がけは、他の家事に比べてそこまでツラそうなイメージがない、という人も少なくないのではないでしょうか?
しかし、この家事も妊娠中となると意外にしんどいものです。まず、他の家事に比べて動く範囲が広いことだけではなく、常に腰を曲げた状態での作業になります。これもお腹が大きくなり始めると地味にツライものですよね。妊娠後期には、掃除機がけの後はお腹が張ってしまう……なんてことも。
妊娠中の家事を楽にするポイントは?
やはり一番気になるのは、そんな妊娠中にとくにしんどい家事を楽にできるコツではないでしょうか?今回はそれぞれの家事別に負担を減らすポイントを紹介します。
1: トイレと浴槽は使うたびにちょこちょこ掃除!
トイレと浴室は毎日使う場所ですよね。ですから毎日使うたびに、汚れが気になった箇所をちょこちょこ掃除するだけでも、毎日の負担を減らすことができます。また、水アカのたまりやすい浴室にはできるだけ小物を置かないなど、事前に掃除の負担を減らす工夫も有効です。
かがむという作業がしんどい場合は、道具もちょっと工夫してみましょう。トイレブラシや浴槽用のブラシを取っ手の長いものに変えるだけでも、ぐんと体への負担が減るはずですよ!
2: 日々の買い出しはネットスーパーに頼っちゃおう
重い荷物を持ってスーパーと自宅の往復をするのは、妊婦さんの体にとっては大きな負担になります。そこでオススメしたいのが、ネットスーパー。玄関先まで食材を届けてくれるなんて、体調を気遣う妊婦さんにとってはありがたいサービスです。○○円以上なら送料無料!など、多く買うほどお得になるネットスーパーも多いため、数日分をまとめ買いしておけば、在宅していなければいけない日も最小限で済みますね。
子どもが生まれてからも、子どもを抱えてスーパーに行く必要がなく、お水やオムツなど容量の大きいものも運んでくれるので、妊娠中から継続して使っている、という人も多いようです。
3: 洗濯物は低い位置に干すのが◎!
洗濯物を干す時や取り込む時、高い位置に干してしまうと、上げ下げが大変になり、さらにお腹の重い妊娠後期はバランスがとりにくく転倒の危険性があります。そんな危険を避けるためにも、洗濯物は低い位置に干すのが安全ですよね。
しかも、この方法は家事を楽にこなすためにも有効です。窓枠の手の届く範囲に引っ掛けられるフックなどをつければ、低い位置に干せるので体の上げ下げが少なく楽チン!また、窓枠に引っ掛けられるフックなどは高さを自由に変えられるものもあるため、子どもが生まれた後はいたずらされないよう高い位置に干すことも可能になります。
状況の変化によって使い方も変化させられるアイテムを選んで買うことをオススメします。
4: 掃除機がけは体勢を保つ工夫を!
床の掃除機がけも、トイレや浴槽の掃除と同じく、掃除機の柄を長く伸ばしてなるべく直立の姿勢を保って掃除をするようにしましょう!
しかし、柄の部分を長く保っていても、テーブルやソファの下などはどうしてもかがんで掃除機をかけなければいけなかったりしますよね。とは言っても妊娠中はやはり体が大事!ソファの下などあまり目に触れない部分に関しては体調のいい時に行うなど、考え方を楽にして、少しだけサボっちゃうなんて考えも大切です。
一度お腹が張ったりすると、次に動きだすのも大変ですよね。「調子が悪い時は掃除は無理してやらない」、そんな割り切りも必要ですよ。
5: 家事代行を利用してみる
体調が思わしくなくてなかなか家事が進まない、だけど部屋の汚れが気になる!なんて場合は、思いきって家事代行を利用してみるというのも手です。
出産したら、産褥期と言って6週間から8週間程度は安静にしておく必要がありますから、その期間は家事ができない状態になってしまいます。その期間を育児に集中し、安心して乗り切るためにも、妊娠後期に家事代行を利用して一度お部屋を徹底的にキレイにしておけば、安心して出産に臨むことができますよね。
産褥期が終わったとしても、出産後は赤ちゃんのお世話でどうしてもバタバタしてなかなか家事の時間がとりづらいもの。さらに、子どもが成長してくると掃除の労力もどんどん増えていきます。そういう時のためにも、家事代行というカードを持っておくのは有効な考え方だと言えますね。
そのためにも出産前後は無理をせず、自分以外の力を頼るということも大切です。
夫と家事を分担することも大事!
妊娠しているか否かに関わらず、家事は夫と分担していくことが大切です。妊娠中、女性がどれだけ体力を使うかという部分はやはりなかなか男性には理解しづらいものです。とくに「つわりなんてなかった! 」という人だと、お腹が大きくなることの制限を理解してもらうのはなかなか大変ですよね。
まずは、家事をただお願いするよりも、妊娠中の体調についてしっかりと話し合っておくことがオススメ。その上で、すべてを最初からお願いするのではなく、まずは夕食の買い出しをお願いしてみる、などひとつずつタスクを渡してみましょう。
また、出産後はさらに夫の協力が不可欠!妊娠中から徐々に家事分担を促進していくと、出産後は揉め事が減るかもしれません。
妊娠中の家事、無理は禁物!
家事はやらなければならない項目が多く、やり出すとなかなかきりがないものです。また、妊娠後期は家にいる時間も長くなるため、家事に対して責任を感じてしまうことも多々ありますよね。
しかし、妊娠中に大切なことは自分の体をいたわること。体調と相談しながら新しいアイテムを導入したり、人の手助けを借りたり、外部サービスを導入したりして、無理のない範囲で行なっていきましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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