7歳までが勝負!音楽教育がもたらす心身発達への影響
子供の習い事で、ピアノなどの楽器はとても人気で、習わせたいという親も多いですよね。
音楽を習うことは、技術を身につけるだけではなく、心身へのよい影響があると言われています。
音楽を学ぶのに最適な時期とその効果についてお話します。
■聴く力を伸ばす
音楽と一言で言っても、歌を歌うことからや楽器の演奏まで幅広い分野があります。
まず、第一に必要なのは、聴く力です。
赤ちゃんが言葉を習得するときも、まずは聞くことから始まります。
正しく聞きとることで言葉を正しく発せられるようになるのです。
同じように、音楽もまずは聴くことから始めましょう。
より多くの音楽を聴くことは、歌を上手に歌うことにもつながっていくと考えられます。
赤ちゃんでも音楽には反応しますが、聴覚が最も発達するのは4〜7歳と言われています。
この時期に聴覚は急速に発達し、その後は横ばいの発達になるのだそうです。
ですから、この時期に様々な音楽に触れ、経験を積むことは聴く力を伸ばすと共に、心身の発達にもとてもよい影響をもたらすと言われています。
■楽器はいつから?
ピアノなど楽器の演奏も人気の習い事です。
幼稚園の先生が弾くピアノを聴いて、自分も弾いてみたいと憧れる子供も多いようです。
まずは、子供が興味を持ち、「やりたい!」と思ったときが、始めどきと言えるでしょう。
楽器を扱うにはある程度の体格も必要になってきますから、4〜5歳ごろが無理なく始められる時期のようです。楽器に関しても、やはり7歳まで始めると基礎がしっかりします。
これも、やはり聴覚の発達と関係していると言えそうです。
■プロになりたい!
プロになりたい場合、ズバリ音楽はいつから始めるのがよいのでしょう?
将来、音楽で大成したいとなると、2〜3歳で始める必要があると言われています。
2〜3歳だと、本人の興味というよりは親の希望という場合がほとんどでしょう。
ピアノなどの楽器はまだまだ扱うのが難しい年齢ですから、子供が楽しいと感じることができない場合も多いようです。
とは言え、やはり小さい頃から音楽を身近に感じていれば、親しみも沸くものですよね。
いきなり楽器を扱うのではなく、小さいうちはリトミックなどで、リズム感を養うのもとても有効です。
なるべく早くから音楽を身近に感じられる環境を作ってあげることが、プロの音楽家への第一歩です。
■音楽がもたらす効果
将来、音楽で大成することができなくても、子供のころに音楽に親しむことは、よい影響をもたらすと言われています。
【1】外国語習得にも効果あり
音楽を習うことは聴覚を鍛えることにつながります。
音の高低、騒音の中で人の音声を聞き分ける能力を身につけることができるため、外国語の処理能力のアップにもつながると言われています。
【2】運動能力もアップ
楽器を演奏するには視覚・聴覚の刺激と手の動きを連動させる必要があります
そのため、楽器の演奏を習得することにより、脳内の動作を司る部位と知覚を司る部位を連携させる力が身に付くのです。
これが運動神経の発達に大きく関わってきます。
ただし、これも7歳までに習うことで効果があると言われています。
【3】学習能力の向上にも役立つ
音楽を学ぶことで、聴覚が鍛えられますが、同時に脳の機能が強化されると考えられています。
音楽訓練を受けている子供は、読む力や数学の能力にも長けているという結果も得られています。
■まとめ
将来、音楽家になるには、早期からの本格的な教育が必要になってきます。
ですが、そういう場合ではなくても、子供のころに音楽を学ぶことはよい効果を生み出します。
聴覚が急発達する7歳までに、音楽にたくさん触れる機会を作ってあげましょう。
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