伝えたいこと表現できる?子供の表現力を伸ばすためのポイント5つ
【表現力】とは、自分が思ったことや相手に伝えたいことを、言葉や文章で正確に伝える能力です。
人とのつながりを築くことや人前で何かを表現するプレゼンテーションするのにも役立ち、将来的に勉強や仕事にも関係してきます。
子供の表現力を伸ばす5つのポイントをご紹介します。
1.子供の感情を抑えつけない
子供は感情を言葉で表現することはまだ未熟です。
ですから、泣く、笑う、怒るなどの行動で表現することになります。
痛くて泣いてしまうと、「そんなことで泣かない!」とつい言ってしまいがちですが、これは感情の表現を妨げていることになります。
子供は喜怒哀楽の表現をするのに、周囲の状況を考えたりはできません。
ですから、電車の中で大声で笑ってしまったり、人目もはばからずに泣いてしまったりすることがあります。
また、周囲のことを気にして、子供の感情表現を妨げることは、感情自体が乏しい子供になってしまいます。
まずは、子供の感情を育てること。
そして、感情の表現には、共感してあげることが大切になってきます。
共感されることで、子供は落ち着きを取り戻しますから、「泣かないの!」と言うよりも「痛かったね」と言ってあげる方が泣きやませるためにも効果的と言えます。
2.黙らせる叱り方はNG
叱るということも注意が必要な行為です。
叱ることが必要な場面はもちろんありますが、叱ることで黙らせるというのはNGです。
自分のやりたいことを否定され続けると、自分に自信が持てなくなり、本音で話すことのできない子供になってしまいます。
大人の顔色をうかがってばかりで、結果、本当の自分を正しく表現できない子供に育つ傾向があります。
間違いを恐れる緊張感と、恐怖が支配する環境の中では、学習能力が著しく低くなり、理解力が失われるということが、最近の研究でわかってきました。
叱ってばかりいると、学習能力にまで影響するとは驚きですね。
3.こんな子と決めつけない
「この子はこんな子だ」と決めつけていることはありませんか?
親だから、自分の子供のことはわかっていると思っていませんか?
こんな子だと言われ続けることで、違う自分を表現できなくなってしまいます。
特にネガティブな部分を言われ続けることで、自信をもてなくなり、表現することにも苦手意識を持ってしまいがちです。
子供は成長している過程であり、この先どのように変化していくかは環境にも大きく左右されます。
子供を過去の記憶で判断することは、成長を妨げる要因になりかねません。
4.褒め方を選ぶ
叱ると同様に、褒めることも注意が必要です。
最近は、褒めて伸ばすという傾向が強く、叱るよりも褒めることが重要視されてきています。
しかし、褒め方によっては、悪影響を及ぼすという研究が発表されています。
「頭がいいね」とか「優しい子ね」など、本人の特性や性格を褒めるのはNG!
このような言葉は、一見褒めているようで、実は子供にとっては「頑張ってもこれ以上良くなることはないというメッセージにもなってしまうのだそう。
「○○をがんばったね」とか「○○を一生懸命やったね」など、何かに取り組んだときに、その過程や努力を称賛する言葉がよい褒め言葉なんだそうです。
過程を褒めることで、挑戦することを恐れなくなり、結果、積極的で忍耐強い子が育つのです。
ただ褒めるのではなく、親が意識して適切な褒め方をすることが重要と言えそうですね。
5.親自身の感情を表現する
子供は親を見ています。
ですから、親が感情表現することは、子供の表現力アップにつながります。
日本人は、人と違った行動や意見は恥ずかしいと思ったり、感情を表に出さずにいたり、謙遜や謙虚さも美徳とする傾向があります。
ですが、子供の前ではぜひ感情を表現していきましょう。
気持ちを伝えることは、子供とのつながりを深めることにもなります。
まとめ
表現力を伸ばすには、まず、感情豊かに育てることです。
そして、子供自身を認めることで、表現することを恐れない自信を持たせるのです。
今一度、子供も自分も感情を表に出せているか、向き合ってみてはどうでしょか?
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