そろそろ挑戦?「はじめてのおつかい」で親が気をつけたいこと
人気テレビ番組の影響もあり「そろそろおつかいに挑戦させてみたい」というママ・パパもいるのではないでしょうか。
でも「はじめてのおつかい」は子どもはもちろん、親もかなり勇気がいりますよね。
今回は「はじめてのおつかい」に挑戦させるとき、気をつけたいことについてお伝えします。
何歳になったら?
テレビの番組では3〜4歳の小さな子がおつかいに出かけています。そこで「うちの子も大丈夫」と思いがちですが、ちょっと待って。
テレビで小さい子ができているからといって、安易に真似をするのは考えものです。
番組では多くのスタッフが周囲を見守っていますし、実は長い時間しっかりと下準備をしておくのだそうです。
では、普通のはじめてのおつかいデビューは、いったい何歳くらいが適当でしょうか。
周囲の環境とその子の発達段階によって違うため、ハッキリ何歳とは決められません。
たとえば買い物は、お店に行き、買うものを見つけ出し、お金を支払い、おつりを受け取り、買ったものを家に持ち帰ってくるというミッションです。
これができるかどうかは、いつも一緒にいるママやパパが一番わかっているでしょう。
ひとり(あるいはきょうだいと二人)で外歩きができるかどうか、用事をちゃんとこなせるかどうかの2点を考で判断しましょう。
小学生にもなれば多くの学校が親の付き添いなしに登下校をすることになるため、入学準備としてひとりでのおつかいを頼むというママもいました。
いきなりひとりで出かけさせるのではなく、まずは少しずつ慣らしていきましょう。
一緒に買い物に出かけた時にレジでお金を渡すことからはじめ、自分で商品を選んでレジで支払う、そして大人が後ろについてひとりで店に行けるようになる、といったように、順に難易度を上げていきましょう。
また、心配なときは、見つからないようにこっそり着いていくのもいいでしょう。
どんなおつかいをたのむ?
買い物をお願いするときは、子どもの知っている商品を頼みましょう。
牛乳やカレールーなど、子どもになじみがある商品で、パッケージに特徴があり見つけやすいものがおすすめです。
しかし子どもになじみがあると言っても、お菓子はやめておきましょう。
家族のためのお手伝いではなく楽しみのために買い物になってしまいます。
お釣りはあまり多くないならないようにしましょう。お財布はあけやすく、お金が取り出しやすいものを用意しましょう。お金のやり取りであるという実感が持てないため、プリペイドカードなどはあまりおすすめしません。
どこへおつかいに
どこへおつかいに行くかも大きな問題ですね。
おつかいはお買い物だけとは限りません。お隣の家に回覧板を持っていく、と言ったような小さな用事から挑戦させてみるのもいいですね。
はじめてひとりで買い物に行かせるのは、ママやパパといつも行く、慣れた場所がいいでしょう。
店のタイプはコンビニでもスーパーでも個人商店でも構いませんが、お店の人が子どもに対して嫌な顔をしないかどうかも重大なポイントです。
あらかじめレジの人と顔なじみになっておき、お店の人に子どもが買い物に行くと根回ししておくと安心です。
お店が混んでいる時間帯は迷惑ですね。空いている時間に行かせるようにしましょう。
どんなにお店の人が親切でも、車が多い通りに面していたり、歩道がなかったり、人通りが少なかったりといった、ルートの途中に危険な箇所があるお店は避けましょう。
おつかいから帰ってきたらほめてあげよう
はじめてのおつかいは最初からうまくいくという保証はありません。というか、失敗することのほうが多いでしょう。
頼んだものが見つけられなかったり、間違えてしまったり、お金を落として買えなかったり、お釣りをなくしてしまったり、途中で転んで泣いて帰ってきたり……といった、さまざまなトラブルがあるでしょう。
失敗したからといって、叱るのは良くありません。失敗するのが当たり前ですし、失敗を繰り返してできるようになるのです。
おつかいから帰ってきた子は一回り大きく成長しています。
うまく出来た時も出来なかったときも「よく行ってきてくれたね」と声をかけてあげましょう。
(ライター・曽田照子)
子育てNGワードの専門家。著書に『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング『子どもに言ってはいけない55の言葉 (マミーズブック)』メイツ出版等多数。
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