新学期はトラブルがいっぱい!?子供の悪口への注意の仕方
新学期がスタートし、新しい学年がはじまりました。最初は、どのような子とクラスが一緒になったか緊張していましたが、そろそろ慣れた頃でしょう。そして友達関係を築くのに、一番重要な時期と言っても過言ではないでしょうか。そんなとき、心許ない言葉を口にする子供がいるのも、確かです。
そんな時、どのような注意の仕方をすれば良いか、ご紹介します。
Contents
1.感情を変える
大人が子供を注意するときに、ついつい厳しい言葉で威圧してしまう。優しくとも棘のある言葉で傷つけてしまう。一方的に攻める言葉を言ってしまう。大人だって人ですから、自分の子供が悪口を言われたら、自分の子供が友達の悪口を言っていたら、悲しくなってしまいます。その悲しみがイライラへとかわり、子供を責める口調で注意してしまうでしょう。
そのような大人は、この世の中の中では一握りかもしれません。しかし、そこで、ワンクッションおくことができる、すなわち感情コントロールできるのが、本当の大人なのではないでしょうか。そのような感情コントロールのことを感情コンピテンスといいます。それは、感情をマネジメントする能力のことです。
そこで、子供の悪口には、第一に、大人は聞き役に徹しましょう。それは、決して、子供の悪口を肯定することではありません。
子供の悪口は、ストレスのはけ口でもあるので、ストレスをはき出させてあげましょう。次に、「そういうことがあったのね。」と子供の悪口の原因である背景を聞き出しましょう。
背景を知らないまま肯定したり、否定したりすると、反対に子供が傷ついたり、反発したりします。
2.注意の仕方を変える
例えば、「A君は足が遅いのだよ。今日も、最後から数えた方が早かったよ!」って言っているのを聞いたとしましょう。そこで、「そうなのね。」「でも、どうして、そうなのかな?」と問いかけてみましょう。「だって本当に、走るのが遅いから!」と答えるでしょう。「では、もしあなたが、理由もなく同じように言われたらどう思う?」と問いかけてみてください。子供はどう答えるでしょうか。
「僕も勉強で同じことを言われるのは嫌だなぁ。」と答えるでしょう。
「A君は、足が遅い。」と言う言葉に対して「悪口は言ってはダメ!そのことは悪いことでしょう?」という、【クローズ・クエスチョン(=「はい」「いいえ」または択一で答えることのできる質問)】は、考えさせる間を与えていません。そこで、先程の【オープン・クエスチョン(5W1Hを使って行う質問)】を使って、子供が言った言葉が良いことなのか、悪いことなのかを、子供に考えさせます。
そして、「A君は何か理由があって運動が苦手なのかも……。」と子供がA君に共感できれば、100点満点です。
3.言葉を変える
子供の言葉が、悪口なのか、悪意無く言っているのか、ただの戯れ言なのか、判断が難しいところがあります。しかし、今の子供も大人も、そのような心許ない言葉にとても敏感になっています。口からでてしまった言葉はもとにはもどりません。次は、同じような言葉、悪口がでてこないように対処する必要があります。
これは、大人にも同じ事が言えます。相手の受け取り方によって職場いじめと言われかねません。子供に考えさせ、また注意する大人自身で考え、【言葉を変える】ことが大事です。「今日のマラソン大会で、A君、とても頑張ったのだけれど、残念な結果だったよ。」と言葉が変わるだけで、悪口ではなく【思いやりの心】がある言葉になります。
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます