ここは厳しくしつけるべき!!「あいさつ」がちゃんと出来る子に育てるには
こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
きちんとあいさつできる子って、とても印象がよいのです。朝から子どもに大きな声で「おはようございます」とあいさつをされたら、気分がさわやかになります。「ちゃんとあいさつできるお利口なお子さんね」なんてほめられたら、親としても嬉しいですね。
あいさつは周囲の人とのコミュニケーションを良好にするための、人間関係のマナー。
親がどう接したら、子どもはきちんとあいさつできる子になるでしょうか?今回はあいさつの「しつけ」について考えましょう。
◎あいさつを強要しない
「こんにちはは?」「ありがとうでしょ」など、親が子どもにあいさつを強要する場面にときどき遭遇します。すぐできる子ばかりではありません。むしろほとんどの子が親が強要するほど、モジモジしてしまうのではないでしょうか。
恥ずかしかったり、照れくさかったり、子どもの心は意外にデリケートです。
オウムのようにあいさつを言わせるよりも、自然に本人からあいさつが出てくるように仕向けたいですね。
◎親がきちんとあいさつをする
ママ友や近所の人と道で会ったとき、きちんとあいさつをしていますか?
ほとんどの方が「している」と答えると思いますが、では、そのあいさつは、子どもにまねをして欲しいあいさつでしょうか?
無言で会釈をして通り過ぎたり、「どうも」「あら~」なんて簡単なあいさつで済ましていませんか?
それが悪いわけではありませんが、子どもは親の姿をまねして育ちます。あいさつも、親のしているようにします。
きちんとあいさつができる子になって欲しいならば、ふだんからの親の態度が大事です。
◎家庭でもあいさつを
ふだんから大きな声で「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「いただきます」など、あいさつをしていると「あいさつするのが当然」という感覚になり、いざという時にもきちんとできるものです。
家族間であいさつするってとても気持ちがいいものです。習慣がないと照れくさいかもしれませんが、はっきり言葉に出して、子どものよいお手本になりましょう。
家庭内で、きちんとしたあいさつを習慣づけたいですね。
◎あいさつができたら、ほめてあげよう
「あいさつができない」とつい叱ってしまいがちなママ・パパにおすすめなのが、あいさつができたときにほめること。大人に促されてやっと出来たという時でもかまいません。できたねと認め、ほめてあげましょう。
あいさつは習慣です。人間の本能として習慣が根付きやすいのは「それをしないと叱られる」よりも「それをするといいことがある」のほうだそうです。
小さい子がきちんとあいさつができれば、その場で相手の方がほめてくれるでしょう。親しい方なら事前に「あいさつができたらほめてあげてね」と根回ししてもいいのです。
さらに親からも認めてあげることが大事です。後ででもいいので「きちんとあいさつできたね」と声をかけておきましょう。
年長さんくらいなら「近所の◎◎さんが『お宅のお子さんは、いつもあいさつをしてくれる感じがいい子だね』ってほめていたよ」と、さりげなく第三者の話として伝えるのも効果的です。
◎あいさつはセーフティネット
ところでなぜあいさつが必要なのでしょうか。
私は、礼儀やマナーに加えて、あいさつをすることには「セーフティネット」の役割があると考えています。
今の時代、子どもは絶えず危険にさらされているようです。学校からは毎日のように「不審者情報」がメールで送られてきます。子どもをターゲットにした卑劣な事件があとをたちません。
そのため「知らない人にはむやみに話しかけない」という方針を貫く方もいます。
しかし私は、近所の人にあいさつをして、普段から顔見知りになっておくことをおすすめします。
あいさつをする子は顔を覚えてもらったり、存在を気にかけてもらえます。
それが、犯罪・災害など、万が一の思わぬ事態に遭遇したとき、子どもの命を守るかもしれないのです。
まとめ
コミュニケーションだけでなく、いざという時のセーフティネットにもなる「あいさつ」。まずはママ・パパから、ふだんのあいさつに少しだけ気を配ってみてはいかがでしょうか。
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