すぐに解決?共働き夫婦の子育てに両親の手助けは絶対に必要かどうか
子どもは欲しいけれど、夫婦共働きのままでしっかり子育てができるのかが心配で、なかなか一歩を踏み出せない……そんな悩みを抱えていませんか?
特に両親と離れて暮らしている方や、高齢で孫の面倒を見る余裕のない両親をお持ちの方は尚の事でしょう。果たして共働き夫婦の子育てに、両親は不可欠な存在なのでしょうか。
■両親の子育て支援を受けている夫婦は約5割
まずは共働きかどうかにかかわらず、世の夫婦が両親から子育て支援を受けたことがあるかについてチェックしました。
2011年に国立社会保障・人口問題研究所が行った「第14回出生動向基本調査」によると、第一子の子育て時に、祖母から支援を受けたことのある夫婦は約5割です。
特に、子どもが1歳になった時に妻が就業していた夫婦の場合は、約6割が祖母からの支援を受けた経験があると答えています。つまり、両親の子育て支援に頼る共働き夫婦は少なくないということです。
確かに、子どもを育て上げた経験を持つ両親が子育てを支援してくれるのは、共働き夫婦でなくとも心強いものです。実際に、子育て支援を受けるために、両親の近くに住んでいるという夫婦も少なくはありません。
一方、約4割の家庭では、両親の支援なしに子育てを行っていたことがわかります。両親に頼らない(頼れない)共働き夫婦は、どのような形で子育てを行ったのでしょうか。
■ポイントは託児所・保育園
両親に頼ることができない多くの夫婦は、託児所や保育園をうまく利用し、子育てを行っているようです。最近では女性人財活用を掲げる世の流れもあり、企業内に託児所を設けたり、ベビーシッターを雇ったりする企業も増えています。
とはいえ、こうした動きはまだまだ少ないのが現状。2015年9月に発表された厚生労働省の調査によると、2015年4月時点での待機児童数は、全国で1,800人ほど増加しています。都市圏を中心に、認可保育園への入所は、非常に難しいというのが現状のようです。
しかし、何も認可保育園だけが子育てサポートの手段ではありません。最近では民間の子育てサポート施設を利用して、子育てを行っている人も少なくありません。
■企業の子育て支援事業を活用
例えば子育て支援事業に力を入れている東急グループでは、小学生を対象に、最大22時まで子どもを預かってくれるキッズベースキャンプや駅近保育園の接地などを行っています。
特に近年注目されているのが、学童保育のような機能を持ったキッズベースキャンプのサービスです。
送迎サービスはもちろん、昼食や夕食サービスの提供、子どもの発育と学習を支援する特別プログラムの実施など、子どもにとって楽しく、親にとってかゆいところに手が届くサービスが充実しています。
小学生の子どもをお持ちの方で、遅くまで子どもを預かってほしい方や、ただ預かるだけではなく、学習支援なども行って欲しいという方は、ぜひチェックしてみては、いかがでしょうか?
【おわりに】
保育園や民間の子育て支援事業、ベビーシッターなどをうまく利用すれば、両親の手助けがなくても、安心して共働きで子どもを育てることができそうです。
もちろん費用の面もあるため、事前にしっかりライフプランを考えることは大切ですが、両親が近くにいないからといって、必ずしも子育てに不安を感じる必要はないのかもしれません。
妊活をしている人や、これから出産予定の人は、お住まいの近くにある民間の子育て支援事業や、保育園状況を確認しておくと、より安心できそうですね。
参考:第14回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)
参考:待機児童の状況及び待機児童解消加速化プランの状況について
参考:キッズベースキャンプ
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