聞く、話す、読む、書く子供の語学力を高める秘訣はどこにある?
子供の語学力を高める秘訣は、小さな頃から周りの大人が、たくさん子供に話しかけることです。もちろん読み聞かせは、もちろんのこと、たくさんの言葉がけをすることです。私たち、大人も、他の人と会話をし、話しを聞くことで、語彙が増え、知識も増えていきます。それは、吸収力いっぱいの子供にとっては、大いに効果的です。
1.音楽による音感力を高める
語学と言っても、母国語も言語です。日本語を例に挙げると様々な地方に、その土地の方言というものがあります。同じ意味であっても、イントネーションや異なった言葉があります。例えば、『片付ける』という言葉ですが、『なおす』『かたす』などが代表的な方言です。また『(煮物を)煮る』を関西では『炊く』と言います。
方言は特にそうですが、イントネーションも、生まれてから耳に入ってきたイントネーションを、そのまま使うようになります。しかし、英語圏や多言語圏に育っているわけではない私たちは、自然と英語や多言語が入ってくる環境が周りにはありません。そこで初めの秘訣として、音楽を聴くことによって耳を鍛えることです。
音楽であれば、ネット配信等で周りにあふれかえるほど、聞くことができます。幼少期から文字を読むことよりも聞くことから始めます。そうすると聞いて覚えたことを自然と口ずさむようになります。耳が慣れ、その音楽を口ずさむように、その積み重ねが語学力を高めることとなるでしょう。
例えば、英語力を伸ばしたいのであれば、楽しく英語の音楽をシャワーのように浴びることによって耳が慣れます。
2.反復による定着を高める
園の音楽の発表会の練習として、歌詞を読ませて覚えるということはしません。実際には、1小節または2小節ずつ、繰り返し歌うことによって、歌詞を子供に覚えさせます。大人は、文字を読むことができることので、歌詞カードを見て覚え、語学であれば発音記号を見て発音を覚えます。しかし、繰り返し聞いて覚えることに勝るものはありません。
パブロフの犬という心理学の実験があるように、餌を与える時にベルを毎回、鳴らすという実験を行った場合、ベルが鳴ると餌がもらえると、覚えます。人間の赤ちゃんの脳は、全く綺麗な白紙のような状態で生まれてきます。だからといって、赤ちゃんのうちからの早期教育をする必要もありません。
パパやママが、日常から、たくさん楽しい話しをし、楽しい音楽や物語をたくさん聞かせることに、語学力を高める秘訣があります。
3.おわりに
聞くことの反復インプットをしたら、次はアウトプットです。しかしアウトプットは急ぐことはありません。子供の頃は、インプットした語彙や発音を子供の頭の引出しに入れることに力を注ぐ必要があります。幼い頃は、子供が成長したときにアウトプットできるよう、準備する期間です。
わからないものを押しつけるよりも、花がゆっくり実をつけるように、温かい気持ちで、ゆっくり子供の語学力を高めていきましょう。
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