転ばぬ先の杖!もやもや病について共働き世代が知っておきたいこと
もやもや病は、歌手の徳永英明さんが2度も闘病を余儀なくされたことで、その名を世間に広く知られることになった難病です。実は、このもやもや病は日本人、特に30代~40代の、働き盛りといわれる世代に多発する傾向が。ちょうど共働き世代に該当する世代でもあります。この機会にぜひもやもや病について知っておいてくださいね。
【1】これがもやもや病です
もやもや病は、脳内の血管が細くもろくなってしまう疾患です。「ウイリス動脈輪閉塞」というのが正式名称のようですね。レントゲン映像で見ると、脳の血管が、ちょうどもやがかかったように白く映ることから、「もやもや病」という呼称が定着したようです。
その病名から、気持ちがもやもやするという、精神疾患だと勘違いしている方もけっこういらっしゃるようですね。実際は、放置すると脳にとって深刻な状態を招く難病で、早期発見が大変重要になります。
もやもや病が発症しやすい時期は、10歳までの小児期と30代~40代の働き盛りに該当する時期に大別されるようです。特に、大人の場合、もやもや病を放置してしまうと、脳出血や脳梗塞を引き起こしやすい危険性が出てくるようです。
【2】こんな症状が出たら要注意!
もやもや病は、早期に発見して適切な処置さえすれば、大事には至りません。歌手の徳永英明さんも、早期発見により手術を受け、深刻な事態は回避でき、順調に回復されているようです。
もやもや病は、脳の血管が細くもろくなってしまうわけですから、発症した場合は、脳の血流が不足するころによる様々な症状があらわれます。
例えば、熱い食べものや飲み物などを冷まそうとして、フーフーと息を吹きかけた時に異変が生じます。その際に、めまいがしたり、息切れする、ろれるが回りにくい、頭痛がするなど、いつもと違う状態になったら要注意です。一過性のものと軽視せずに、受診してください。特にもやもや病は、ちょっとした異変が生じても、初期の段階では、すぐに回復してしまうので、気づかずに見過ごされている場合も多いようです。
【3】有効な予防法は?
もやもや病は、難病に指定されているように、その原因がまだよくわかっていません。その発症例から、特定の遺伝子の変異によってもやもや病が引き起こされるという説もあるようですが、立証までは至っていないようです。その原因がよくわからないので、残念ながら、現段階では、「早期発見」ぐらいしか有効な予防法をいえる方法はないと考えられます。
ただ血管の疾患であることは間違いなく、一部、動脈硬化が関係しているという説もあるようです。食生活に気をつけて、血管を健康な状態に維持することは、予防になるといえるでしょう。青魚を積極的にとったり、適度な運動と規則正しい生活、十分な睡眠をとるなどが、血管を健康な状態に保つうえで大切です。
【おわりに】
確かにもやもや病は、働き盛りの世代に多発する傾向はあるようですが、発症リスクそのものは低く、かなり稀な病気と考えられます。今のところ有効な予防法はないといっても、健康的な生活を心がけていれば、それほど神経質にならなくても大丈夫です。もやもや病に限らず、「日常生活で何か異変に気づいたら、即受診」このことを普段から心がけていれば、まず心配はなさそうです。
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