あればぜひ知りたい!子供に対して感情的にならない怒り方
「感情的にならない怒り方」そもそも「怒る」という行為そのものが感情的になることなので、厳密には「怒り方」の部分を「叱り方」と訂正したほうが適切ともいえるでしょう。今回は、あえてこの両者の違いに着目して感情を上手くコントロールする方法をお伝えします。「怒る」と「叱る」この使い分けうまくできれば万事OK。
■まずは「怒る」と「叱る」その違いを明確に意識する
「え?『怒る』も『叱る』も同じことなんじゃないの?」確かに、今は、両者の違いが不明瞭になってしまって、混同して使われてしまうことも少なくないようです。しかし、本来、特に幼児教育の現場では、両者はまったく別のものであると教えられてきました。
「怒る」は、すでに感情的になっている状態で、その感情を相手にぶつけること。「叱る」は、自分の感情を交えない冷静な状態で、相手に自分の間違いを気づかせること。本来はそういった明確な違いがあります。
子供のしつけや教育に関しては、「叱ってもいいけど、怒ってはいけない」それが鉄則なのです。怒られると子供にとっては親に感情をぶつけられたことのほうがショックで、自分の落ち度に気づきにくくなるからです。あるいは、「ママが怖いからやめよう」という間違った動機付けができてしまい、正しい社会性が身につかなくなる場合もあります。
ただ、言葉というものは生き物ですから、時代の流れとともに、その解釈も変化してきていることは確かです。(「やばい」などはその典型例のひとつですね。元々は、否定的な意味でしか使用されない言葉でした)現在では、「怒る」にも、「叱る」というニュアンスが含まれると解釈している辞書もあるようです。
しかし、それはまた別の話。今回は、感情を上手くコントロールするために、あえてこの「怒る」と「叱る」の【明確な違い】を常に意識していただきたいのです。
■「怒るべき場合」と「叱るべき場合」その違いを意識するだけでOK
お子さんと接するときは、常にこの「怒る」「叱る」の違いを意識しているだけで全然ちがってきます。「怒る」にせよ「叱る」にせよ、両者を意識することによって、感情的になる前に、冷静な目でお子さんを見ることができるからです。
子育てをしていると、様々な場面に遭遇します。びしっとしつけないといけない場合は、「叱る」。あえて自分の感情をあらわにしなければいけないときは「怒る」。自分で明確な線引きをあらかじめ決めておいてください。例えば、しつけをはじめとする社会的なルールを身に着けさせたいと判断したときはすべて「叱る」。何度叱ってもわかってもらえないときは「怒る」
あらかじめそういった線引きを決めておけば、「こんなときは怒ってもいいよね」という場合でも、感情がエスカレートするのを抑えることができます。逆に、「叱らなければいけない」場合は、より言葉を選んで冷静に諭すことができます。ぜひお試しあれ。
【おわりに】
そうとはいえ、人間は感情的な生き物ですから、ついカーッとなってしまって、両者の線引きがうまくできずに、いきなりお子さんに自分の感情をぶつけてしまうこともあるでしょう。そんなときは、あとからお子さんに正直な理由を説明してめいっぱいの愛情を伝える。大丈夫。フォローさえをしっかりと行えば大事には至りませんよ。
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