救急車?それとも?小児救急相談ダイヤル#8000をご存じですか
子どもが急に体調を崩したとき、救急車を呼ぼうかそれとも自宅で様子を見た方がいいのか迷ってしまいますよね。そんなとき頼れる電話相談窓口があるのです。子育て中なら知っておきたい、小児救急相談ダイヤルについてお伝えします。
■子どものケガや病気は突然に!
急に熱を出した、おう吐、転倒、誤飲などなど子どもは体調を崩すもの。
日中なら、行きつけの病院に連れていけるのですが、夜間や休日など病院がやっていないときに限って、体調を崩したりケガをしたりする割合が高い気がします(我が家の場合だけでしょうか?)。
「これはまずい!」と思ったときは迷わず救急車を呼ぶべきです。何よりも最優先なのは命ですし、普段から身近に接している親だからこそ気づける異変もあります。
でも、それほど緊急事態ではなさそだけど具合が……というとき判断に迷いますよね。念のため救急車を呼んだ方がいいのか? でもむやみに呼ぶのもよくないし、通院も負担になるから自宅で安静にさせておこうか、でももし処置が遅れて大変なことになってしまったらどうしよう……と心配になってしまいます。
そんなとき気軽に相談できるサービスがあったらいいのに! と思いませんか?
実はあるんです。それが、小児救急電話相談サービスです。
■小児救急電話相談サービスとは?
小児救急電話相談サービスの電話番号は全国同一 「#8000」
日本国内であれば全国どこからでも「#8000」へ電話をすると、都道府県の相談窓口へ自動的につながります。
窓口では小児科医師・看護師が相談に乗ってくれます。専門家の意見が聞けるのだから安心ですね。電話相談のため、医師が診断をするものではありません。対応は365日ですが都道府県によって受け付けていない時間帯があります。
厚生労働省のページに都道府県別の情報があるので参考にしてください。
※参考 厚生労働省 小児救急電話相談事業実施状況
■サイトで子どもの症状から確認するなら「こどもの救急」
小児救急電話相談サービスの時間外や、受診を迷っているときにおすすめのサイトが日本小児科学会が監修している「こどもの救急」です。
対象は生後1ヶ月?6歳の子ども。症状別にページが分けられ、リストから当てはまる症状をチェックして「結果をみる」をクリックすると症状に合わせた対処方法が表示されるというもの。説明がわかりやすく、救急車を呼ぶべきか、病院に行くべきか、自宅で安静かがすぐにわかります。ぜひ参考にしてみてください。
■救急車はみんなの限りある資源
これらのサービスは、子育て支援や子どもの命を救うため、という目的もありますが、その背景には救急車の出動のムダを減らすため、という別の目的もあります。
消防庁によると現在、救急車で搬送された人の約半数は、入院を必要としない軽症なのだそうですよ。救急車の出動のムダを減らせば、助かる命がもっと増えますね。
(ライター・曽田照子)
子育てNGワードの専門家。著書に『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング『子どもに言ってはいけない55の言葉 (マミーズブック)』メイツ出版等多数。ブログ
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