産後クライシスを理解して離婚回避!原因と克服法の総まとめ
近年、産後2年以内に離婚する夫婦が増加傾向にあるようですが、この事は【産後クライシス】とも呼ばれ、社会問題にも発展しつつあります。しかし、この産後クライシスは原因と克服法を理解しておけば回避できる問題でもありますので、現在夫へのイライラが止らないという方や、出産を控えている方は是非参考にしてみて下さい。
【原因】
1.ホルモンバランスの変化
女性は妊娠すると徐々に特定ホルモンの分泌が増えていきますが、出産後にこのホルモンは急激に減少します。その中でも精神を安定させる作用のあるセロトニンの分泌も悪くなりますので、この事が原因で精神が不安定になり、涙もろくなったりイライラしてしまう事に繋がってしまうのです。
2.環境の変化
出産を終えるとまず、2~3時間おきの授乳が始まり、子ども中心の生活に変わっていきます。夜中もこのリズムは変わる事はありませんので産後すぐのママ達に生活リズムなんて無いに等しいのです。そしてさらに子どもに手がかかる分、自分の時間が取れずイライラしてしまったり、出産をしていない友人と話す内容が変わってきてしまったり一緒に出掛ける事も難しくなる事で寂しい思いをする事があり、その寂しさを夫が理解してくれない場合などはその憤りを夫にぶつけてしまう事もあるでしょう。
3.イクメンという言葉に振り回される
近年ではイクメンが増えているように感じるかもしれませんが、実際にはその多くがおむつ替えや子どもをあやしているだけなのです。確かに、何もしないよりはその方が良いのですがメディアなどではもっと過剰なイクメンを取り上げており、多くのイクメンが全ての家事をそつなくこなしているようにも感じるでしょう。
そして、そのように感じている妻が自分の夫を見ると「なんでうちの夫はおむつ替えしかしないのだろう」と嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。
4.夫の親としての自覚
母親は妊娠中から親としての自覚が芽生え、出産するとすぐに子どもの親として振る舞えますが、男性は【妊娠】を経験していない為子どもが産まれてから親としての自覚が芽生えてくるのです。しかし、女性としては生まれてすぐに親として振る舞えない夫にイライラし「どうして私と同じようにできないのよ?!」と感じてしまうかもしれません。
【克服法】
1.言葉で伝える
男性は言葉で伝え、女性は察して欲しい生き物ですが、お互いがその考えを改めなければいつまで経っても女性の気持ちは伝わりません。もちろん、男性は察する事ができるように努力する必要はありますが、女性はして欲しい事を言葉で依頼すると今までのイライラが嘘のようになくなるでしょう。「子どもを着替えさせてるのに何で窓を開けっ放しにするのよ!」とイライラする前に「今から着替えさせるからしばらく窓は閉めててね」と依頼する方がお互いにとって良さそうですね。
2.50点で満足する
「家事も育児もしっかりとできてイクメン!」と思ってしまいがちですが、実際のイクメン事情は決してそんなことありません。男性の多くは女性より家事が苦手だったり、経験量が圧倒的に少なかったりしますので、まず始めは「手をつけてくれただけでOK!」くらいの気持ちでいるとイライラせずに済みます。そして家事に慣れてから少しずつレベルアップしていってもらいましょう!
3.他人と比較しない
最近では【ママ友】という繋がりが増えていますが、ママ友との会話と言えばやはり子どもや夫の話が多くなってしまいます。その中で、自分の夫が苦手な家事を当然のようにやってくれている旦那様の話を聞いたりすると羨ましく思ってしまうのが人間です。しかし、誰だって隣の芝は青く見えるものですので、その事ばかり羨ましがらず、自分の夫がよくしてくれている家事や育児の事に目を向けるようにしましょう。
4.実家や家事代行サービスを頼る
産後クライシスは1人でなんでも抱え込みすぎている場合になりやすいですので、夫があまり手伝ってくれない場合や忙しくてあまり家にいない時にはその疲れやイライラを夫に向けるのではなく、頼れる実家があるなら助けてもらったり、それが無理なら家事代行サービスなどに頼り、疲れすぎないように調整できると良いですね。
【おわりに】
産後クライシスは夫婦どちらかが気をつけているだけでは解決する事は難しいですので、少しでも自分たちに当てはまると思った場合は夫と産後クライシスについて学び、妻はイライラを溜めないように、夫は妻の感情を理解できるよう努められると良いですね。何よりお互い感謝の気持ちを持つ事を忘れず、思いやっていけるよう夫婦で歩み寄れるよう心がけましょう!
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