エッ本当に!?将来の親子関係がお風呂と関係アリと判明
突然ですが、あなたのお宅では子どもの入浴、どうしていますか?
お風呂は本来ゆったりのんびりリラックスタイム。
でも、子育て中、共働き家庭ではそうも生きませんよね。
うちの子どもが小さい頃は、毎日忙しくて「さっさと入りなさい」「さっさと洗いなさい」とせかしたあげく「ゆっくりつかって」と押さえつけ、また「さっさと体を拭いて、さっさと服を着て寝なさい!」とせかしてばかりでした。
今子どもが大きくなって思うのは、もう少し余裕を持って入れば良かったかな…ということ。考えてみれば、お風呂はいわば「裸のつきあい」。日々仕事で忙しく、あまり子どもに手をかけている時間がないという共働きの家庭だからこそ、お風呂の時間を大事にしておけば良かったなと思います。
子どもと一緒にお風呂を楽しむコツを3つほど考えてみました。良かったら実践してみてくださいね。
Contents
子どもと一緒にお風呂を楽しむ3つのコツ
・子どもの言葉を批判しない
お風呂はコミュニケーションの時間。「今日あんなことがあった」「こんなことがあった」など、湯船につかっておしゃべりするのは楽しいですね。
批判的な意見やお説教はNG。言っている方はよかれと思っていても「あなたはだからダメなのよ」「そんな風にしなきゃ良かったのに」なんて言われると、体は温まっても、心は冷え切って、子どもは本音を言えなくなってしまいます。
お風呂のお湯と同じように、暖かく包み込むような気持ちで聞きましょう。言いにくいこともお風呂でだったら話せる、将来もそんな関係になれたら素敵ですね。
・一緒に楽しく遊ぶ
お風呂は勉強にぴったりの場、と考えているママやパパもいるでしょう。かけ算九九に始まり、英単語や年号、周期表など、お風呂場で覚えたという人も多いはず(私はそうでした)。日本地図やABC(アルファベット)、五十音など、お風呂に張り出して覚える知育グッズも根強い人気がありますね。
湯船で数を覚えたり、九九を覚えたりというのもいいのですが、私がおすすめしたいのは子どもと遊ぶこと。
お風呂に入って、石けんやお湯でバチャバチャ、ただ遊んでいるだけで、自然に物理の法則を体感しているのですって。
石けんの泡はどうしてできるのか、お湯に入ると顔が赤くなるのはなぜか、水中のおならはどうして上に上がってくるのか、毎日のお風呂で感じた素朴な疑問が、やがて科学の芽となって、いつか大きくなるのかもしれませんね。
・スキンシップをする
小さいお子さんとお風呂に入れば、子どもの体を洗ったりシャンプーをしたりと、強制的にスキンシップをすることになりますよね。
時にはくすぐったり、抱きしめたりしながらスキンシップを楽しみましょう。子どもと思う存分いちゃいちゃできるのは小さいうちだけ。子どもに「愛されている」という実感を肌と肌で伝えることができます。
そうそう、体を洗いながら、体格や肌など、さりげなく子どもの全身をチェックすることもおすすめします。あまり考えたくないことですが、預け先による虐待や学校でのいじめなどが、服で隠れるところにつけられたあざで発覚したというケースもあります。
子どもの頃の親子の仲の良さが、将来の親子関係にも影響するという統計があるそうです。お風呂でしっかり親子関係も暖めておきましょうね。
こんないいことだらけのお風呂ですが、じつは、入りようによっては逆効果になってしまうこともあるのです。
お風呂が逆効果にならないために気をつけるべきポイント。
・お湯は熱すぎない?
お風呂は熱いお湯に肩まで浸かるものと思い込んでいませんか? 大人と比べて子どもは体が小さいのですぐにのぼせてしまいます。
子どもと入浴するときは、ぬるめ(40度くらい)が適温です。
ゆっくりお風呂につかって体を温めることで、寝付きが良くなり、眠りも深くなるそうです。
・入るタイミングは適切?
食前あるいは食後の入浴は消化不良になりやすいって知ってましたか?
私たちの体は食べ物を消化するために胃腸に血液を集めます。
お風呂に入ると血行が良くなり、胃腸に血液が集まりにくくなって消化に良くありません。
忙しいとなかなかそうもいきませんが、とくに食前・食後は要注意。
食事をとるはお風呂からあがって30分たってから、同じように、食べてから30分は入浴は避けた方が良さそうです。
・ごしごししすぎていない?
たっぷり外遊びをしてきた日など、子どもの肌の汚れを落として上げようとごしごし力を込めて洗う……一見正しそうですが、これは要注意。
というのも子どもの肌は大人に比べてとてもデリケート。表皮が大人の半分ほどしかないので、あまりごしごしこすると肌が乾燥してしまいます。
洗うときは石けんの泡を立ててやさしくていねいに。そしてお風呂上がりには、子ども用のクリームなど保湿剤をぬってうるおいを守ってあげましょう。
いかがですか。あなたのお宅でも親子のお風呂タイムを楽しんでくださいね。
(子育てNGワードの専門家・曽田照子)
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