いつ起こるかわからない！災害が起きたら大切な子供に何ができますか

いつどこで起きるか予測ができない災害。
もし、災害が起きたら……と想像すると、頭が真っ白になってしまいますね。
災害時、子供がいる場合にはさらなる苦難が想像されます。
避難所、避難生活、物資不足、そして心のケア……
子供に対して何をしてあげるべきか、考えていきましょう。

■災害が起きたらまず、避難

災害がおきたらまずは安全な場所への避難が必要です。
そのためには、普段から避難場所を確認しておくことが大切です。
しかし、災害はいつ起こるか分かりません。
家族全員が同じ場所にいる時に災害が起きるとは限りません。
そこで、家族の間で避難場所を決めておく必要がありますね。
共働きの御家庭であれば、両親の留守中に災害が起こる可能性だってあります。
子供が通う小学校、近くの公民館など家族で避難場所を認識しておくことが大切です。
そして、｢必ず迎えに行くから｣と子供を安心させる言葉かけも必要です。

■避難生活で起こる問題

災害がおきたら、避難を余儀なくされるかもしれません。
避難生活は想像以上に過酷であると思われます。
多くの人が同じ場所で生活をするわけですから、様々な問題が生じてきます。
共同生活ではプライベートがなく、常に近くの他人を意識しなければなりません。

そして、子供を連れての避難生活となると、さらに苦労が伴います。
共同のスペースで子供が静かにできるとは限りません。
災害の恐怖から泣きだす子供もいるでしょう。
乳幼児がいる御家庭の場合には、授乳の場所に困ったり、オムツ替えの匂いなど、周囲への配慮に神経を使います。

そこで、子供を連れの避難生活のヒントを御紹介します。

1.車中の避難も視野にいれる
必ずしも避難所で過ごさなければいけない訳ではありません。
子供がいる場合には、騒がしくしたりといった周囲に迷惑をかけることも配慮しなければならないからです。
日常であれば子供に理解を示していた人であったとしても、災害が起きた非常事態では、精神的に不安定な状態に陥ります。
子供に対していつもと違う感情を抱かれる人もいらっしゃるでしょう。
なので、可能であれば避難の場は車中にし、情報収集の場として、共同の避難所を利用するスタンスでも良いと思われます。

2.子供をもつ家庭で連携を
子供がいる家庭同士で連携をとることも大切です。
同じ立場であれば、理解し合い、助けあうことができますね。
ベビー用品の貸し借りもできますし、子供がいる家庭とのつながりは非常に心強いです。

3.子供に必要な物資は用意しておく
避難所では生活物資の配給が行われます。
しかし、その中には子供向けの物資はほとんどありません。
離乳食や粉ミルクなどは、個人で備えておく必要がありますね。
配給される食事が子供が好むものであるかも不安です。
お菓子類なども避難時に持ち出すバックへ入れておくとよいでしょう。

■緊急時こそ親子の絆

災害がおきたら、予期せぬことが起こり、茫然としてしまうと思います。
窮屈な避難生活の中での苦労、そして、今後の暮らしなど、考えなければいけないことは山積みです。
大人は様々な試練と直面していかねばなりません。
しかし、災害によるショックを受けているのは大人だけではなく、子供だってショックを受け、不安な気持ちでいるのです。
そのような子供の気持ちに寄り添い、心のケアを忘れてはいけません。

災害がおき、緊急事態の時こそ、親子の絆を強く感じ、共に乗り越えていくべきです。
親が泣いていると子供は不安になります。
大変な状況でも前を向いている親であれば、子供だって強く頑張ろうとします。
子供のケアに必要なもの、それは強い親の姿勢なのです。

おわりに

災害はいつ起きるか分かりません。
備えあれば憂いなしと言いますが、子供がいる家庭では子供に関する備えを十分にするべきです。
そして、災害がおき、ショックを受けている子供の気持ちをくみ取り、共に頑張る姿勢をもちたいものです。