「聴く力」をつけるには?幼い頃からの読み聞かせは重要だった
最近ではスマホやタブレットが普及し、本を子供に読み聞かせる機会が減ってきています。意外と、図書館や児童館のイベントでは、読み聞かせは根強い人気があります。なぜ、子供に本の読み聞かせが「聴く力」必要な理由をご紹介します。
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1.子供が聞き役になる
「勉強!勉強!」と言うと、知識のインプット教育をイメージします。意外と、知識をアウトプットする場面は、幼い頃はありません。しかし、知識をインプットすることにより、知識をアウトプットすることができます。昔は、詰め込み教育をしていました。その後、ゆとり教育になり、今は、その2つの教育の間で揺れ動いている感じかもしれません。
赤ちゃんの頃から、本を読み聞かせしても理解できないから、こんな難しい本を読んでも、私でもわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意外と子供は言葉を覚えてしまうものです。大人たちが、うっかり子供の前で難しい話をしてしまうものなら、子供は、その話をしっかり聞いています。
そこで、就寝前の20分程を子供にプレゼントしましょう。絵本でも、少し難しい本でも、読んでみると、子供の寝入りも早くかもしれません。かなり昔は、「読み、書き、そろばん」と言いました。商売人の子供は、「読み、書き、そろばん」ができれば、立派な商売人になれると言うことでした。
今、必要なのは、【聴く力】です。相手とコミュニケーションをとるには、人の言葉の中にある気持ちに気づく必要があります。だからこそ、聴く力、すなわち聞き取る力が必要なのです。
2.絵本に学ぶ聴く力
絵本を読み聞かせることで人の話を聞くがつきます。そして人に対して共感する力もつきます。それがまさにコーチングで言う傾聴です。コーチングの語源は、ハンガリー地方の馬車が語源となっています。教えることも大事ですが、ティーチングをした後は、コーチングをし、子供を誘う必要があります。コーチングで聴くことは、傾聴と言います。耳を傾けてじっくり聞き、感じたことをフィードバックします。まさに、傾聴は、子育てにも、仕事にも役立つ手法です。
人の言葉にフィードバックするためには、しっかりと相手の言葉を鵜呑みにしないで、聴く必要があります。単純に音楽を聞くだけではなく、音楽の中に込められた思いを感じ取るように、相手の話を【聴く】ことが大切です。日本の漢字でも、【聞く】と【聴く】、英語ではlisteningとhearingがあるように、まさに【聴く】ことはhearingです。
毎晩の読み聞かせで、子供は、その時は言葉に表せなくとも、絵本の中の登場人物に共感することもあるでしょう。特に、絵本は大人になっても、読みやすく、共感しやすいジャンルです。
【おわりに】
もう一度、絵本を開き、言葉で親が子供に伝えるよりも、子供の人生に必要な知恵が絵本につまっていると感じてみてください。大人になってから読むと子供の頃と違った感じ方をするかもしれませんが、子供は、子供なりに何か共感する場面があるはずです。
今晩、子供と一緒におとぎの世界に旅してみましょう。
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