ついやっていませんか!?子どもの自尊心をつぶす親の3つの態度
親なら誰でも、子どもには自尊心を持って育って欲しいと思いますよね。
でも、気づかないうちに、親の言動が子どもの自尊心をつぶしてしまうことがあるのです。あなたは大丈夫ですか?
こんにちは、子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
自信、自尊感情、自尊心……いろんな言い方がありますが、イキイキと自分らしく生きるためには、自尊心って大切ですよね。
親なら誰でも、子どもの自尊心を育てたいと思うのではないでしょうか。
今回はご自身も共働きで、かつ5人の子どものパパである児童青年精神科医・新井慎一先生の著書「ママの心が楽になる子育て心理戦」より、「子どもの自尊心をつぶす親の3つの態度」をご紹介しましょう。
子どもの自尊心をつぶす親の3つの態度
その1:子どもにあなたは大切な存在だと伝えていない
その2:子どもを守ろうとしすぎる
その3:子どもの気持ちを理解しようとしない
それぞれについて新井先生はこう解説しています。
その1:子どもにあなたは大切な存在だと伝えていない
子どもを大切に思っているつもりでも「さっさと宿題をやりなさい」「そんなんじゃダメ」といった否定的な言葉ばかりだと、子どもは自分が大切にされていると感じることが出来ません。
日本には「察する文化」がありますから、大切にしていると伝えるなんて恥ずかしいし、面倒なものです。しかしちゃんと言葉や態度にしないと、子どもには伝わらないかもしれません。
なかには「うぬぼれないで欲しい」という気持ちから、子どもに伝えない親もいます。
うぬぼれて無茶な失敗をして欲しくないと思うのです。つまりうぬぼれを恐れるというのは失敗を恐れる心理です。
しかしそれは「子どもは失敗する」という前提に立っているのかもしれません。
その2:子どもを守ろうとしすぎる
子どもが失敗するという前提は親だけでなく社会の共通認識のようです。
その前提に立っていると、子どもを過剰に守ろうとします。
便利で安全なのはいいことですが、配慮が行き届きすぎていると、危機管理能力が身につかず、一人で生きていけないため、常に誰かを頼っているという状態になります。これでは自尊心は育ちません。
生死に関わる危険や苦痛は良くありませんが、小さな危険、小さな苦痛は、内よりあった方が楽しいものです。
楽しい事をがんばれない人は、楽しくないことは、さらにがんばれません。
その3:子どもの気持ちを理解しようとしない
親が物を与えることを愛情と勘違いしていると子どもの自尊心は育ちません。
愛情をものやうわべの行動にすり替えているのかもしれません
「子どものネガティブな部分を見たくない」という人は、もしかしたら子どもに完璧であって欲しい、自分は子育てに失敗しない人間でありたい、という完璧主義にとらわれているのかもしれません。
まとめ
いかがですか?
新井先生は、相手を大切にし、相手の気持ちをわかろうとし、相手のよいところも悪いところも受け入れるのが愛情だと定義しています。
子どもの自尊心を育てるために、たくさんの愛情を注いであげるのと同時に、自分自身に対しても同様に接するといいのだそうです。
私がこの本でとても気に入っているフレーズは以下です。子どもではなく、私たち親に向かって呼びかけています。
自分自身を大切に、本来の気持ちに耳をすませ、自分のいいところも悪いところも受け入れましょう。それが健全な自己愛であり、自尊心のもとになるのです。
みなさんも読んでみてはいかがでしょうか。
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