新米ママに知ってほしい!乳児のアトピーケア知っておきたい基礎知識4選
今や三人に一人はアトピー性皮膚炎を患うと言われており、もはや現代病とも称されるアトピー。
特に乳幼児期の場合はどうしてもかきむしってしまったり、肌が弱いため悪化してしまったり、親子で悩んでしまう方々もたくさんいます。
ここではそんな乳児期アトピーのケア方法を4つご紹介します。
【1】アトピーはまず保湿から
諸説ありますが、アトピーとはギリシャ語のatopiaという単語を由来としています。この単語の意味は「見知らぬ、見慣れない」という意味。
驚くべきことに、現代の医療をもってしても、実はアトピーの根本的な原因や完璧治癒(再発しない)できる治療方法がみつかっていないんです。ただ一つ明確にわかっているのは、アトピーの起きている皮膚は乾燥しているということです。
アトピーと一口に言っても、がさがさ、ぶつぶつ、じくじく等、肌に出る反応は人それぞれ。どの反応が出ていても、まずその部分の肌バリアは非常に脆くなっているので、保湿をしてあげることがとても大切です。
ただアトピーの場合、一般のボディクリームなどではなく、市販のものであれば【ワセリン】、病院等で処方されるものでは【プロペト】等が主流であります。両者とも主な成分は石油で、肌に浸透することがないのに刺激がなく、また強力なコーティング作用があるので、肌から水分が逃げるのを防いでくれます。
乳児期だと、自分で保湿剤を舐めてしまう、また動き回っていろいろなところについてしまう場合もあります。その場合には、ワセリンやプロペトを塗布した後、ガーゼや包帯で覆ってあげてください。
【2】細心の注意を払って清潔に
上記でアトピーを患っているお肌はとても敏感というお話をしましたが、そんなところにホコリや汗、その他の刺激物が加わるとどうなってしまうでしょうか?
アトピーの赤ちゃんはまず、こまめに患部をぬるま湯で流してあげてください。一日に一回のお風呂だけでなく、汗をかく時期は一日に数回、行水させてあげるといいでしょう。
しかし、ここで気を付けたいのが毎回石鹸を使わないことです。先ほども述べた通り、乾燥を助長してしまうので、ぬるま湯や水だけで流すのがベター。また痒みを増進させてしまうので、熱いお湯も避けた方がいいでしょう。
【3】肌身に触れるものを見直す
アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、症状が出ている患部だけでなく、全体的に敏感肌の赤ちゃんが多いと言えます。そこで肌に直に触れるものも、低刺激なコットン等、肌触りがよいものを選んであげてください。
また洗濯洗剤も、化学物質を使っていない、お肌に優しいものに変えてあげると症状が軽くなることも。今ではオーガニックの洗剤や、アトピー性皮膚炎の方向けの洗剤も販売されているので、簡単に探すことができます。
【4】ステロイドを恐れない
アトピーの赤ちゃんを持つお母さんが口をそろえて言うのが、「ステロイド剤は嫌。」なんです。確かに副作用は数年単位で消えない、余計にアトピーが悪化する、一生自力でアトピーを治せなくなるといった、様々な情報を目にします。
そしてそれをまだ赤ちゃんの我が子に使うのが嫌で、皮膚科で処方されたのに使用しないでおくママも多いのではないでしょうか?
でも、ステロイドもきちんと使用方法や期限を守って、スマートに使えば、アトピーには大きな味方になってくれます。
根本的な治癒ではないかもしれないですが、ステロイドによって痒みや膿等の症状が治まってくれます。赤ちゃんもとっても楽になりますし、その期間お肌も休むことができます。
アトピーは肉体的よりも精神的疲労がたまりやすい病気。お医者さんと相談しながら、必要であれば、ステロイド剤の力を借りて治療をすすめていくのがベストだと考えます。
【おわりに】
アトピー性皮膚炎で悩むご家族は本当に多いと思います。一生治らないんじゃないか……と不安がよぎることもあるでしょう。
でも乳児期のアトピーは成長とともに治癒していくことがほとんどです。肌の機能が未熟なだけと考えて、思いつめず気長に付き合っていけるといいですね。
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