740万あれば大丈夫?共働きの安心できる世帯年収は◯◯だった
こんにちは。元男性アスリートで、フリーライター・カウンセラーをしている夏目玲奈です。
子育て中の共働き家庭にとって、一番気になるのが世帯年収だと思います。特に、子供が大きくなれば、進学の問題が必ずついて回るので、夫婦でどれくらいを目指したらいいのかという点は、気になるところでしょう。
そこで、子供が二人いる4人家族をモデルとして、世帯全体でどれくらいの収入を目指すといいかについて、考えてみたいと思います。
【年代別に見た世帯平均年収とは?】
現在は晩婚化が進んでいるので、一概に言い切れませんが、未就学児童がいる子育て中の世帯を20代後半~30代前半くらいと想定して、統計を分析してみたいと思います。
国税庁が行った平成26年分民間給与実態等調査によると、25歳~29歳では男性の平均が378万円、女性の平均が297万円。同じく30歳~34歳の平均では、男性が446万円、女性が301万円です。夫婦共働きの世帯年収で考えると、単純計算で20代後半では670万円前後、30代前半では740万前後と考えられます。
【子供二人を大学まで進学させるために必要な収入とは?】
フレーズマーケティングで有名な、牛窪恵さんの著書<女の決めどき>の中では、子供二人を大学まで進学させるために必要な最低限の収入として、800万円を目安としてあげています。
贅沢をせず、つつましい生活をすれば、これで大学まで進学させることができるということなので、子育て中の共働き家庭にとって、世帯年収800万円を目指すべき目標と考えていいのではないでしょうか。
【800万円を目指すために必要なこととは?】
業種・職種によって年収も異なるので、あくまで平均から見た目安ですが、20代後半の子育て中の夫婦共働き世帯収入で約130万円、30代前半では約60万円目標には足りない計算になります。
夫婦ともに大学卒業と考えると、22歳で社会人として働くことになります。勤続年数で見ると25歳で勤続3年、30歳で勤続8年、34歳で勤続12年になります。
勤続年数別の平均では、勤続1年~4年の男性が360万円、女性が225万円、勤続5年~9年の男性が456万円、女性が263万円、勤続10年~14年の男性が527万円、女性が283万円となります。
ここから見ると、女性については勤続年数の影響は小さいですが、男性は勤続年数に応じて年収が伸びやすい傾向にあることがわかります。女性の場合は、結婚や出産などのライフイベントを機に退職する人もいることが影響していることが考えられます。
まず、男性の場合は上手にストレスを発散させつつ、できるだけ一つの会社で勤続年数を積み重ねることが年収アップの近道になります。ただ、夫だけでこれを達成するのは難しいので、女性も仕事を頑張って収入を増やすことが大切になります。
就業規則上で副業が認められていれば、特技を活かした副業を考えてみることも年収をアップさせる一つの方法です。また、世帯年収が上がれば、多少の貯蓄も可能になってくると思います。子供のための学資とは別に、無理のない範囲で投資を行うことも、年収・資産を増やすための一つの方法です。
【最後に】
今回は、夫婦共働きで子供が二人いる家庭をモデルとして、目標収入とそこに到達するためのシミュレーションをしてみました。年収800万円というと、ものすごく高い目標のような感じがしますが、夫婦二人で達成すると考えると400万円ずつになるので、そんなに遠くない目標であることがわかると思います。
達成する方法は、必ずしも一つではありません。二人で計画を立てて、目標達成の道筋を作ることが何よりも大切です。
出典:平成26年分 民間給与実態等調査(国税庁実施)
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2014/pdf/001.pdf
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます