子どもの将来に影響が……ペットの世話をしないときの3つのまずい対応
こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
わが家にも公園出身の現在2歳の猫がいます。
子猫を拾うつもりはなかったけれど、うっかり抱き上げたら情が移ってしまいました。ペットは飼うというより家族の一員になりますよね。
子どもはみんな動物が大好きですよね。「犬を飼いたい」「猫と暮らしたい」などとねだられたことのあるママ・パパは多いでしょう。
しかし、いざ飼ってみると「お願い~!絶対自分で面倒見るから!」とあんなに熱心だった子ども本人が、ペットの世話を何日も忘れたり、すっかり飽きて放置している……なんてこともありがちです。
そんなとき、あなたならどうしますか?
Contents
子どもがペットの世話をしないとき、一番まずい対応は?
子どものいる家庭が動物を飼うのは、ただ「かわいいから」とか「子どもが飼いたがっているから」だけではないでしょう。ほとんどのママ・パパが、子どもの情操教育を考えているはずです。
ペットとのふれあいを通して、子どもの優しい心をはぐくみたい、命の大切さを学ばせたい、世話をすることで責任感を持たせたい。
そして、ちゃんとお世話をすれば、ペットはそれに応えていろいろなことを教えてくれます。ただかわいいだけではなく、ペットは「生きた先生」でもあるのですよね。
それなのに、子どもがペットの世話をしない……そんなとき、あなたならどうしますか?
もしや、つぎの3つのような対応をとっていませんか?
■対応1:子どもを叱りつけてペットの世話をさせる
■対応2:大人が黙ってペットの世話をする
■対応3:そのまま(ペットの命が危険でも)放置
実は、これら3つは、どれもまずい対応です。それぞれの理由を見てみましょう。
■対応1:子どもを叱りつけてペットの世話をさせる
「自分で飼いたいって言ったんだから。ちゃんとお世話しなさい!」と叱りつけて、ペットの世話を強制しても。子どもはペットからすでに興味が離れているので、イヤイヤやることになります。
それではペットがかわいそうですし、子どももますます興味を失ってしまいます。
ペットの世話を宿題のように義務にするのではなく、子どもが進んでしたくなるように仕向けましょう。
■対応2:大人が黙ってペットの世話をする
大人が黙ってペットの世話をしていると、ペットは当然、お世話をしてくれる人になつきます。大人とペットの間に子どもが入り込めなくなってしまいます。
大人がかわいがってあげられれば、それでもいいのですが、しかし、本来なら子どもの仕事だったのではありませんか。
■対応3:そのまま(ペットの命が危険でも)放置
「飼っている小鳥の世話をサボったら死んじゃった……」というのは強烈な体験になるかもしれませんが、それを見過ごしているのは「しつけ」以前に、人間性がどうかと思います。世話をしないと死んでしまうのが分かっていながら、何もしなかったのですから。
親が子に接するときは「責任」の大切さよりも「かわいそう」という情が先に立ってもいいのです。
子どもにとって親は自分を生み出した存在です。いわば自分の命のルーツ。
そんな存在が、他の命を粗末に扱ったという事実は、子どもの心に暗い影を落とすでしょう。
また、もしかしたら、世話をしないと死んでしまうということよりも、小さな命は粗末に扱っていいというメッセージを伝えてしまいかねません。
幼い頃にそんな感覚を植え付けられたまま成長してしまうと、自分以外の命を粗末にする大人になります。どんな結末を呼ぶか、想像するのも恐ろしいことです。
ペットを飼うときは、ママ・パパのほうが覚悟を決めて
子どもがペットの世話をサボり気味になっても、感情的に叱らずに「ポチのお散歩に一緒に行こうよ~」「猫ちゃんのお水を替えようよ」など、子どもがすべき仕事であることを、思い出させてあげましょう。
一緒にペットを眺めながら「掃除をしたらきれいになって気持ちよさそうね」「◎◎君があげたご飯を、おいしそうに食べているね」など、ペットにも命や感情があることなどを、折に触れてお話しましょう。
もしも子どもが世話を放棄してしまったときに、フォローできないならば、誰かに譲って飼ってもらうなど、方法を考えましょう。そこまで考えられないならば、残念ですが、最初からペットは飼わないという選択しかありません。
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