なんで言うこと聞いてくれないの!イヤイヤを乗り切る方法
こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
2歳というとどんなイメージでしょうか。かわいい?それとも……?実際の2歳児は、確かにかわいいけれど、自己中心的でワガママで憎たらしいところもある存在です。
イヤイヤ期、第一次反抗期「魔の2歳児」という言葉があるほど。ママ・パパは振り回されて本当に大変です。
Contents
子どもが反抗する理由は……
イヤイヤ期の子どもと日々接していると「どうして反抗ばかり」と文句を言いたくなります。でも実は、子どものイヤイヤに振り回されているのは、ママ・パパばかりではありません。子ども本人も、自分自身のなかにある相反する感情に、戸惑い、混乱してどうしていいか分からなくなっているのです。
子どもの中には「もう赤ちゃんじゃないから何でも自分でできる!」という意欲があります。でも「できない」という現実との差。さらに「大きくなりたい、ひとりでやってみたい」と「でも、ママ・パパにもっと甘えたい」というふたつの気持ち。
これらは子どもが生まれて初めて知る心の葛藤です。当然ながらこれらの葛藤を自分の中に封じ込めることはできません。そこで「イヤ!」「ヤダ!」「わーん!」が炸裂してしまうのです。
やれやれ……と思いますよね。でも考えてみてください。大人だって、悩みを封じ込めていてはよくありません。無理がたまります。どこか安心できる相手に聞いてもらったり、時には泣いたりして発散しながらバランスをとる必要があります。
子どもが「イヤ!」と言えるのは、自分の葛藤をため込まず(というか、ため込めず)まっすぐ発散しているということ。ママ・パパに気持ちのままを素直に出せている姿なのです。
まっすぐな感情表現と思えば、いつものイヤイヤやぐずりも、少しは違って見えるかもしれません。
子育てには必ず終わりがある
子育ての辛さを乗り越えるために、一番大切なのは、悩みを分かってくれる人の「共感」かもしれません。もしもできることならば、私はタイムスリップして当時の私と1日だけ交代してあげたいと思います。「つらいね。疲れたね。がんばってるね。それでいいんだよ」とねぎらってあげたい。でも、できないから、こうして、いま子育てに奮闘しているあなたに向けて書いています。
辛いのはいまですが、いまという時間だけを見ているから辛いのかもしれません。時には過去や未来にも、広く目を向けてみましょう。
過去に目を向ければ、子どもの成長と、赤ちゃん育ての辛さから解放されている現実に気づけます。2時間おきに起こされ授乳のつらかったこと、寝返りを打ったとき、初めて立っちしたとき、歩き始めたとき……子育ては同じような毎日に見えて、日々変化しているのですよね。
未来に目を向けると、子育ては永久に続かないことに改めて気づきます。来年は幼稚園、それから2年後には小学校、泣き叫んでママ・パパを追い求めてくるのは、ほんの数年のこと。だんだん子どもの中で親の占める割合が減っていきます。
赤ちゃん時代の子育てが思い出になっているように、いま「イヤイヤ」に手を焼いている自分の姿も、将来は思い出になります。
かわいいと憎たらしいの間を揺れながら、第一次反抗期は親離れ・子離れの「はじめの一歩」です。
「この子はイヤイヤが激しくて」とマイナス面ばかりを追っていると、いましか見られない期間限定のかわいらしさに気づけない恐れがあります。もったいないですよね。
どんなに反抗が激しい子でも、24時間常に泣きわめいたりかんしゃくを起こしたりしているわけではないでしょう。とびっきりの笑顔で甘えたり、おしりを振って踊り出したり、やすらかな寝顔を見せてくれたり、それにだっこしたときのあの感触。すべてが宝物なのかもしれません。
たまにはブチ切れたり、愚痴をこぼしたりしてもいいんです。子どもも親もそうして成長していくのです。
この記事を読んでいる人は
こんな記事も読んでいます