共働き家庭ほど貯まらない!?お財布事情で決まる老後の生活
「うちは共働きだから、そんなに頑張って貯めなくてもいいか」などと、のんびり構えている人はいませんか? あるいは、「育休があけたら共働きになるから、余裕ができる!」などと思っている方。実はそのような方の中に、老後破産の予備軍が潜んでいるかもしれません。
共働き家庭で貯蓄ができるかどうかは、お財布の事情によってある程度決まってきます。あなたのお家は大丈夫ですか?
■老後破産予備軍!危険な別財布家庭
あなたは夫の収入や貯蓄額を、正確に知っているでしょうか。また、自分自身の収入や貯蓄の額を、夫に包み隠さず伝えていますか? 共働き家庭の特徴として、それぞれに収入があるために財布をわけているケースが多いことがあげられます。
こういった家庭は収入自体が多いので、教育費や住居費、老後の費用に関しても楽観的に捉えてしまいがち。結果的に支出が膨らみ、平均年収に比べて収入が多いにも関わらず、貯蓄がまったくできていないケースも少なくありません。さらに幼少期から高収入家庭で育ったもの同士が結婚した夫婦だと、節約するという意識自体が欠けている場合もあります。
自分が貯蓄していなくても、相手が貯蓄しているはず。お互いにそう思い込んでいて、気が付いたらまったく貯蓄がないまま老後に突入してしまうなんて、怖いと思いませんか? 年金収入に生活水準を合わせられず、老後破産に向けてまっしぐらです。
◼︎なぜいつまでも別財布のままなのか
共働き夫婦には「自分の収入や貯蓄を知られたくない」と思っている人も少なくありません。相手の収入は知りたいけれど、自分の収入は知られたくない。この意識が「結婚して何年経っても別財布」という事態を引き起こしています。
「収入が低いとバカにされる」「自分の趣味に自由にお金を使いたい」「あんなやつとはそのうち別れてやる! その時のためにしっかり貯めとかないと!」など、収入や貯蓄を知られたくない理由は人それぞれ。しかし、貯蓄ができる家計への第一歩は、財布を一つにすることです。
【一つの財布で貯蓄が増える】
「貯蓄額を増やしたい!」と真剣に思うのなら、まずは互いの収入を把握して、家計を一本化しましょう。自由に使うお金はお小遣いとしてそれぞれに渡し、生活費や貯蓄もそこから出します。どちらか得意なほうが家計を管理し、お金の使い方について夫婦が意見を交わす機会を設けるとよいでしょう。まかせっぱなしにすると負担になることもありますし、子供の進学などのライフステージに合わせてお金の使い方を見直すことも必要です。
どうしても家計を一本化したくない人は、固定費や生活費、貯蓄に必要な額だけを共通の口座に入れていくという方法もあります。ただし、この方法だと自由に使えるお金は増えるかもしれませんが、全体を一本化する方法に比べると家計が把握しにくくなります。そのため、いつまでにいくらの貯蓄が必要なのかしっかりとプランを練っておかなくてはなりません。ファイナンシャルプランナーに相談するなどして、一度しっかりとしたライフプランを立てておきましょう。
【豊かな老後を送るために】
収入を自由に使う生活をしてきた人が、お小遣い制に移行するのは勇気がいることです。わが家も結婚当初は、夫と財布をわけていました。案の定お金が貯まっていないことに気付いたときは、がっくりと肩を落としたものです。今では夫は自分の口座にいくら入っているのかも知らず、私が相談する時をのぞくと全面的に任せてくれるようになりました。
若いころから先を見すえた生活を心がけていれば、収入が年金になったからといって大きく変わることはありません。お金の心配をすることのない、心豊かな老後が送れるよう少しずつ準備をはじめましょう。
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