優しいマタハラ増加中?!すれ違う…マタハラ被害者と加害者の気遣い事情とは?
こんにちは。管理栄養士のタモコです。只今産休中です。
今日は、最近ようやく認知拡大されてきた「マタハラ」についてのお話です。
マタハラって、実際ものすごく明からさまに態度に出されたり、酷いことを言われているイメージがありませんか?
有難いことに筆者タモコの職場は人間関係も良く、高圧的な人物もいなかったため、マタハラとは無縁でした。
しかし、今年産休に入った友人と話していた時、一見パッと見わからないけど、
「え?それ実はマタハラじゃないの?!」
と突っ込んだことがありました。
友人の勤めているのはブラックとはかけ離れた優良企業…人間関係も良いと聞いていたのですが、しかしそんな職場だから起こり得る“優しいマタハラ”が存在していたのです。これってもしかしてわかりにくいけど、よくある話なのかも?と思ったので共有します。
■優良企業勤務の友人、切迫流産になった時会社の対応は?
以前友人が妊娠2ヶ月の時、切迫流産と診断され、止む無く仕事を休まなければいけなくなった事がありました。
自宅安静の診断書が出たことを伝えた時、人の良い優しい上司は慌てた態度で、
「そ、それは大変だ!新プロジェクト立ち上げ任せる話だったけど、今回は別の人にやってもらうからね安心してね。ゆっくり休んで赤ちゃん第一にね!」
その言葉を聞いた時、のんきな友人は
”上司ステキ!嫌味のひとつも言わないなんて!”
と感動したらしいです。うちの会社はマタハラに無縁だな!と。
人間、弱っている時にかけられる優しい言葉ほど五臓六腑に染み渡ることはありません。
■友人は新プロジェクトに未練はなかったのか?
しかし、私は知っていました。友人が「今度新プロジェクトを任せられるかも!」と小躍りしていたことを(笑)
「いや…それ、実際チャンス潰されたんじゃない?」
と私が一言突っ込むと、友人はハッとし、実はとてもやりたい仕事だったのだとポロポロとこぼし始めたのです。
初めは優しくされ舞い上がってしまったが、実際はどうだったのかというと、友人は妊娠していなければ得ることが出来たチャンスを逃してしまったのでした。
でもきっと、その職場なら「どうしてもやらせてほしい」という意思を伝えれば、なんとかやらせてもらえたかもしれません。
・・・が、結果友人は最後まで言えませんでした。
それは、確実に自分が担えば迷惑をかけるであろうという申し訳なさからでした。
■やりがいのある仕事を任せられなくなった現実
これは妊婦や子持ちの人が比較的陥りやすい落とし穴なのだと思います。
案の定、2週間の休職復帰後も友人にはハードな仕事は回って来ず、皆の気遣いと優しさがこれでもかっという位、愛のアタックナンバーワン状態で見える程のタスク内容となったのです。
しかし私がその友人を知る限り、仕事が好きで仕方のない人です。だから出来れば難しいものにチャレンジしたい人なのです。
そんな中、ぬるま湯にカポーンと浸かったままその友人は一足先に産休に入ることになりました。
■妊婦に仕事に関するやりきった感や充実感は無縁で贅沢なものなのか
しかし産休に入った途端、彼女の中での喪失感といったらどうでしょう。
やりきれなかった後悔あり、最後まで自分の仕事ができなかったというこのなんともいえない気持ちだったそうです。
仕事があるって幸せなことです。その人の存在価値を表すものです。
老若男女、皆そうではないでしょうか。
管理職の人で、マタハラなんて私はしていない!うちの職場ではあり得ない!これでもかっという位優しくしている!と思っている人も多いと思いますが、上記の様な親切心から来るマタハラもあることを知っていてください。
普段通りの成果が出せないコンディション期間が続くと「申し訳ない」気持ちを募らせていき、徐々に妊婦側の社員が毅然とした態度がとれなくなることも一種の原因だと思います。
■理解しあうためには今後どう働いていきたいか伝えること、会社側はフォローする姿勢を見せること
妊婦・子育て中の人は、自己管理をすることが前提とはいえ、とにかく正直でいることが大切だと思いました。自らやりたい時はフォローを受けながらでもやりたいと伝えることが大切なのだと思います。
「妊婦=戦力外通告」ではあまりにも悲しいし、仕事をイキイキと楽しんでいる女性にとって生きがいを失うことにも繋がります。
本当に充実したマタニティビジネスライフを過ごすには、妊婦側の人は親切心からくるこんなマタハラにも注意しつつ、自分の気持ちをしっかり持ち、会社側にもどのように働きたいか伝え、精神衛生的にも良い状態で働くことをオススメいたします。
友人は現在気持ちを切り替え子育てに必死ですが、復職をした際には、絶対プロジェクトに戻してもらう!と意気込んでいました。会社側がフォローの姿勢を見せつつ、彼女の生きがいを安全に支えてくれることを願います!
タモコ
元管理栄養士として5年間保育園や介護施設で修行。管理栄養士を辞めた後はカナダのトロントに留学し、1年だけ事務として働いていた。その後、法律事務所でパラリーガルを経験。主に任意整理・自己破産などを担当。その後何故かその事務所の上司と労働裁判になり半年間でスピード勝訴。退職後ITに就職し、新規サイト立ち上げ・企画・設計・アプリ開発・メルマガなどを担当して4年が経過。サイト設立時費用がなかったため、ずっと自分でイラストを描いている。趣味は周りの人物を登場させた推理小説を書くこと。現在産休中でお腹の中の住人と猫2匹を可愛がりながら金沢の実家に居候中。
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