「ちゃんとしなくちゃ」と言うママがちゃんとできない理由3つ
こんにちは。子育てNGワードの専門家・曽田照子です。
ちゃんと仕事をして、ちゃんと家事をこなして、育児もちゃんとして……とすべて「ちゃんとしたい」のに、現実は思うように「ちゃんと」できない……と悩んでいませんか。
一体どうしてそうなっちゃうのか考えてみましょう。
■理由1:そもそも要求レベルが高すぎる?
「ちゃんとしたい」というママに「どんなふうにちゃんとしたいの?」と聞いてみると、たとえばこんな答えが返ってきます。
「仕事もしっかりこなしているのに、家事も手を抜かず、リビングがモデルルームみたいにきれいで、子どももしつけて、お弁当は冷凍食品を使わず全部手作りで、自分自身もスリムでおしゃれで、いつも笑顔で……」
……そりゃ無理ですって。
そんな完璧なスーパーマザーは、CMの中にしか存在しません。夢物語です。
そもそも要求しているレベルが、普通の人間には出来ない非現実的なものなのですから、いくら努力しても、思い描くような「ちゃんと」には、たどり着けないということに、そろそろ気づきましょう。
■理由2:できていないのは思い込みかも
「ちゃんとしたい」という言葉が出てくるとき、心の中に「今はちゃんと出来ていない」という前提があります。
端から見るとそういうママって、案外ちゃんとしているように見えるのですが……
わかってます。でも、完璧ではないのですよね。
どんなにちゃんとしているつもりでも、レンジフードが汚れているとか、部屋の隅にほこりがたまっているとか、子どもをウッカリ怒鳴っちゃったとか……探せば、誰だってちゃんとしていないところがあります。
小さな部分にこだわって「ほら。ここがちゃんとしていない」と減点法で自分のあら探しをすることに、どんなプラスがあるのでしょうか。
■理由3:ゴール設定があいまい
「ちゃんと」というのは抽象的な言葉です。
「とにかく、ちゃんとしたいんです」というとき、何をどこまで、という具体的なゴールが決まっていないのです。
たとえばキッチンに洗い物がたまっていないのが「ちゃんと」なのか、シンクまでピッカピカに磨き上げて水滴ひとつないのが「ちゃんと」なのか。
どこまでの「ちゃんと」を目指すのか(無理しない程度で)自分の到達度を決めておきましょう。
具体的にゴールを設定ができていないと、どこまでも「ちゃんとしたい欲求」はエスカレートしてしまい、いつまでたっても「ちゃんと」には届きません。
■ちゃんと出来ているところに目を向けよう
「ちゃんとしたい」と考えるのは、向上心があるからですよね。
もっと快適に、素敵に、そして人にほめられるようなママになりたいという気持ちそのものは、悪いことではありません。むしろいいこと。
だからこそ「ちゃんとしたい」は「ちゃんとしなくちゃ」から「ちゃんとしていないのは悪」なんて思い込みにすり替わってしまいやすいのです。
もし、自分がそんな風に考えていると気づいたら、逆に「ちゃんとできているところ」を探してみましょう。
本人が思うよりも、今の日本のママたちはちゃんとしています。
(小さな失敗はありながらでも)仕事もこなし、(たまに熱を出すことはあっても)子どももとりあえず元気でいてくれるなら、大きな目で見たら「ちゃんと」している、と言えますよね。
子どもに対する言葉かけも大事ですが、ママが自分自身にかける言葉もとっても大事。「ちゃんとしなくちゃ」と自分を追い立てたくなったら「私って案外ちゃんとしている」と認める言葉を心の中で自分にかけてあげましょう。
それだけで、ちゃんとしている部分に意識が向いて、少し気持ちがラクになるはずです。
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