子供たちはみんなソムリエ!?「ほんもの」が大好きなんです!



こんにちは!上級食育指導士の岡宏美です。

突然ですが、皆さん、離乳食を「おいしそうだな」と感じた経験はありますか?

離乳食ってほとんど素材の味そのままですよね。

大人が食べると物足りない、味がしない、といった感想をもたれる方が多いと思います。

でも子供たちはとってもおいしそうに食べていますよね。

どうしてこんなに味の感じ方が違うのでしょうか。

『子供が一番味覚に敏感!』

 

「味蕾(みらい)」って知っていますか? 

これは皆さんの舌のぶつぶつしているところ。

「甘い」「酸っぱい」「苦い」「辛い」といった味を、舌にあるこの味蕾という器官で受容し、脳に伝達しています。

つまり、味を見分ける部分です。

実は、この味蕾の数は、赤ちゃんが一番多く、大人になるにつれ少なくなっていきます。

つまり、小さい子ほど味に敏感だということ。

そのため、大人の私たちが、味がしない、と感じるものでも、子供たちはしっかり味を感じているのです。

また、大人の私たちでは見分けることのできない情報も、子供たちは舌で見分けることができます。

例えば、有機野菜とそうでない野菜、それぞれの味の違いも感じることができるそうです。

『食物本来の味がわからなくなる?』

ところで、現代では、自炊した食事よりも、中食や外食したほうが「手軽だし、おいしい」と感じている人が増えているようです。

確かに現代人は忙しく、毎日自炊できない、加工食品も使わなければ日々の食卓が成り立たない、というのが実態ですよね。

そういう日があっても、そのことで自分を責める必要はないと思います。

ただ、怖いのは、それが日常になってしまうこと。

そして、私たちの舌が加工食品の味に慣れてしまうことです。

加工食品や外食の料理のほとんどには、化学調味料が使用されています。

化学調味料は人工的に作られたアミノ酸の一種で、うま味成分です。(ただし、アミノ酸といっても、自然のものとは異なり、栄養にはならない。)

このような加工食品を子供の頃から食べていると、味を見分ける味蕾が化学調味料に慣らされてしまい、食物本来の味がわからなくなってしまうリスクがあるのです。

『子供の頃の食経験が、選食能力を高めます』

やはり子供の頃から、習慣的に長年食べてきた味、というのは大人になっても忘れないですよね。

大人になって、自分で体に良い「選食」をする上で、本物の味を知っていることはとても重要な要素。

だからこそ、味覚が敏感な子供の頃にこそ、ほんものの味にたくさん触れ、覚えてもらうことが大切なのです。

100%は難しいですが、例えばまずは調味料から本物を選んで買う、とか、出汁だけは自分でとる、とか、化学調味料の使用有無を確認して加工食品を選ぶ、など、できるところから取り組めたら素敵だなと思います!


まとめ

子供の頃の食経験は大人になっても続きます。小さい時ほど、できるだけ自然のものを原料にした食材を選び、ほんものの味を体験してもらいましょう!

 

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