ママは気を付けて!子育ての辛さ・イライラの大きな原因2つ
こんにちは、エッセイストでカウンセラーの、若松美穂です。
働くお母さん、専業主婦、どちらにも共通する悩みがあります。それが、「我が子なのに育児がつらいと感じてしまう」「子どもにイライラしてしまう」ということです。どうして辛いと感じるのだろう?イライラしてしまうのだろう?と思うと同時に、そんな自分を責めてしまうから、さらに辛さが増すのですよね。私自身、子どもが小さいころはなんとなく、他のお母さんたちが、楽しそうに育児をしているように見えていました。
でも、お話を伺うと、辛さもイライラも、実は多くのお母さんが感じる悩みで、特別なことではないのです。隣の芝生は青く見えるもの……なのかもしれませんね。
今回は、悩む理由とその解決策を大きく二つ、あげてみようと思います。
■その1“良いお母さん”のイメージを作りあげすぎている
“良いお母さん”と聞いて、皆さんが思い描くのは、どのようなイメージでしょう。
「明るいお母さん」「笑顔いっぱいのお母さん」「口うるさくない・ガミガミ言わないお母さん」「せかさないお母さん」など、あげたらきりがないかもしれません。ご自分の理想像を目指すことで、やる気やエネルギーにつながる場合は、理想もプラスに働くことでしょう。
けれど、理想を「そうでなければならない!」と絶対のものとし、掲げすぎると、その通りでない自分、できない自分に、イライラするのです。そう、子どもにイライラするというより、自分にイライラする、自分に腹が立つ、自分が辛いのです。
イライラや腹立ちを、自分よりも立場の弱い、子どもへ向けることは避けたいですし、感情のコントロールは、母親の大切な任務の一つだと思います。けれど、私たち母親も、様々な感情を持ち合わせています。体調が悪い時もありますし、家族をせかさないと時間に間に合わず、焦ることだって……。夫や、周囲との人間関係に悩み、気分が沈む日も。人生色々ですから、いつもご機嫌ではいられないですよね。
【解決策】
もし、理想通りの良いお母さんでいられず辛くなった時には、ご自分を責める代わりに、ご自分に、こう声をかけてあげてはいかがでしょう。
*良いお母さんは素晴らしい。でも、理想通りでいられないこともある
*長い母業の間には、気持ちが乱れることもある
*子どもはかわいい。かわいいけれど、時にイライラしてしまうこともある
*子育ては楽しいと感じることもあるし、大変だなと感じることもある
とね。
自分を責めるのも自分だから、責める代わり自分を許してあげるのも、実は自分でできる
こと。イライラを減らすきっかけが、そこにはあるのです。
■その2理想の子ども像を作り上げすぎている
「こういう子どもになってほしい」「こんな子どもに育てたい」という思いは、親であれば、だれでも持ち合わせているものだと思います。けれど、お子さんそれぞれに個性もあります。教えて、伝えて、すぐにできる子もいれば、うちの子のように、親が思う以上に、時間がかかる子も、理想はあくまでも理想で、親の思うようにはいかない子もいるものです。加えて、理想は、「親が勝手に作り上げたもの」。親の思うとおりが、子どもの幸せとは限らないのです。
【解決策】
子どもが自分の思い通りに動いてくれない。理想通りに育っていないような気がしてイライラが増したら、自分にこう声をかけてあげてはいかがでしょう。
*自分の理想が、その子の正しい姿とは限らない。
*子どもは親とは別人格。親の理想通りにはいられないこともある。
*個性的であってもいい
*できるようになるまで、うちの子には、もう少し時間が必要のようだ。
私が挙げた解決策は正解ではなく、もっと「そうだな~」と思える考え方や、納得できる言葉があれば、そちらを自分自身にかけてあげるといいでしょう。
人は、辛いなと思う時ほど、自分を叱咤激励してしまいがちですが、そんな時ほど、自分だけは自分に優しくあってもいいのです。そうして、お母さんがホッとできれば、柔らかくほぐれた気持ちは、お子さんに向くのですから。
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