産後の対応で差がつく!家事に協力的な夫が得られる3つのメリット
夫婦にとって大きな試練とも言える『出産』。女性の体にとても負担がかかって思うように仕事や家事ができなくなることもあり、今までのふたりだけの生活を一変させます。そんなツラい時に、しっかりフォローしてくれる“頼れる夫”がいてくれるととっても心強いですね。
今回は、妊娠中や産後間もない妻を持つ夫にぜひ見てほしい!妊娠中・出産後に夫が家事に積極的に関わるメリットをご紹介します。
妊娠中と出産後に女性の体に起きること
妊娠中は女性の体にさまざまな変化が起こります。その変化は人それぞれですが、変化することに対して女性はストレスを感じます。お腹が大きくなると足元が見えにくくなったり、しゃがむことが難しくなることも。日々の家事の中でも、狭いトイレや滑りやすいお風呂の掃除は重労働で危険が伴います。
出産後3週間は、家事などはせず赤ちゃんと同じリズムで生活し、体を回復させることが推奨されます。家事ができるのはその後になりますが、産後2ヵ月は産褥期と呼ばれ、体を回復させることを一番に考えるべき期間とされています。
産褥期はなぜ大事なの?
産後の体は全治1ヵ月の負傷を負っているのと同じと言われています。体の回復に必要な期間はそれぞれですが、最低でも産後3週間は家事をしないようにしましょう。この時期の体は、体力が回復していない、睡眠不足、骨盤が開いている、子宮が回復していない状態。抵抗力も落ちているので、ちょっとしたことで大きく体調を崩してしまうことがあります。無理に動き回ると子宮に負担がかかって出血したり、骨盤と子宮が正しい位置に戻らなくなってしまうことも。また、ホルモンバランスが一時的に崩れることにより、産後うつにかかってしまうこともあるので周囲の理解と協力が必須です。
夫が家事に協力する3つのメリット
家の居心地がよくなる
夫が家事に協力することで家のことに興味が沸き、掃除やちょっとした力仕事をサッとやれるようになります。仕事だけでなく家庭での役割を持つと、家は夫にとってとても居心地のいい空間に。しかも、率先して動いてくれる夫の姿を見ていれば妻のイライラも軽減しちゃうかも。この機会に一通りの家事を覚えておけば、妻の不在時もいつも通りキレイなお家を保つことができます。
自分の居場所ができる
産後はどうしても子ども中心の生活になり、妻が赤ちゃんにかかりっきりになるので、夫のことは二の次になってしまいます。そんな時に「子どもばっかり……」なんて拗ねていないで、積極的に家事や育児に協力する姿勢を見せることが大事です。
大変な産褥期に、率先してフォローしてくれたという事実は、何にも代えられない信頼につながります。逆に、何もしない、口ばっかりと思われてしまうとそのイメージがよくなることはほぼありません。
離婚リスクが減る
今や4人に1人程度の確率で離婚していく時代。離婚原因のひとつが「夫が全く家事をやらないこと」。家事は女の仕事という時代は終わりました。妻が思うように家事ができない産前産後の期間は、夫が家事を学ぶ絶好のチャンス。家事に関わる習慣をつけて「困った時に頼りになる夫」を目指しましょう。この産後の難局をふたりの協力で乗り越えれば、夫婦の絆も深まりますよ。
産後のフォロー体制を整える
里帰り出産をしない場合は、夫の理解と協力がマスト。まずは、自分ができることとできないことをしっかり見極めましょう。妻の体が回復するまで「ひとりで全てやろう」と思うのは間違い。仕事もして、家事もして、妻を労わる……なんて全て完璧にできたらスーパーマンです。
育休を1~2ヵ月取得できる場合は、出産する前までに家事について学び、準備しておきましょう。育休が取れなくても大丈夫。自分でできる家事とできない家事を分けて、できないことは家事代行などのサービスを積極的に利用するなど、家事をこなせる手配をしましょう。産後のフォローをしてくれる自治体もあるので、役所に問い合わせるのも忘れずに。買い物は、ネットスーパーなどを積極的に利用するといいですよ。
実は私も出産の時、里帰りをしませんでした。長男出産後、思ったよりも動けてしまったので、夫の無言の「いつまで寝てるんだろう」という圧力に負けて退院後1週間で床上げしてしまいました。そのせいで、というわけではないと思いますが、その後3ヵ月程で体調が悪化。その時の私の様子が相当ひどかったようで「出産は病気じゃないから動けるなら動いて」と言わんばかりだった夫が、とーっても優しくなりました。お陰でのちのふたりが産まれた時は、妊娠中から家事や育児に協力的に。
出産のことは男性に理解してもらいにくいもの。「察してほしい」なんて甘い考えは捨てて、しっかり話し合いましょう。夫に家事をお願いすることや、行政のサービスや家事代行などに頼ることは、これから元気に楽しく育児をするために選ぶべき手段のひとつです。心も体も大変な産褥期を正しく理解して、夫婦で協力して乗り越えましょう!
photo/PIXTA
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