世界の子育て事情: 共働き子育て先進国ヨーロッパ編
日本では近年共働き世帯が増え、家事・育児と仕事の両立に悩んでいる方がいます。両立の壁は高いもので完璧を個々に求めてしまう結果、バランスをうまくとれずに疲れ果ててしまうケースが多く見られます。
そこであなたに伝えたいことがあります。
育児はあなたが思っているより自由なのです。
誰になんと言われようとも子育て法は自分で決めるものなのです。大人として、一人の人間としてこれまで生きてきた中で培ったすべてを基準に判断し、自分なりの配合で子育て法を作り、実践するのです。そして忘れてはいけないのが、他の意見を聞くと言うことです。アイデアはつきてしまう時がきますので、他のお母さんの意見も取り入れなくてください!
国際子供支援団体セーブ・ザ・チルドレンは毎年母の日に母子の健康、教育、経済、女性の政治関与を判断基準に「お母さんに優しい国ランキング」を発表しています。2015年の調査結果によるとノルウェーが一位の座を獲得し、ヨーロッパの各国々が上位を独占しています。ヨーロッパの国々は子育て支援を行っているため、とても住みやすい国々が集まっているのですが、果たして彼らの子育て法から私たちは何を学ぶことができるのでしょうか。
今回はヨーロッパの子育て法を紹介させていただきます。
Contents
「子供の不満は個性の一つだ」
叱るのではなく、ノルウェーでは語りかけて教える?!
仕事、家事、育児のストレスが溜まってくると子供の言動に不満を感じると頭ごなしに叱ってしまいますよね。いかにもそこでストレスを発散しているかのようで自分が怖くなってしまう時があるかもしれません。しかし、ノルウェーでは多くの親が子供に語りかけながら叱る、つまり教えることを実践しています。基本的には子供の個性を全面的に引き出していきたいと思っているのです。
子供に指摘をしなくてはいけない場合、感情的になるのではなくて落ち着くことを最優先させてみてください。そして、何が悪かったのかを話しながら理解してもらうことに力を入れてください。
「食事をとるのではなく、味わうものだ!」
芸術の都、フランスでは食事についての考え方が違う?!
子供の食事が終わり、やっとの思いでお母さんが食事をとっている際に食事に飽きた子どもが泣き叫んでいる様子は不思議な光景ではありません。子供がレストランで暴れている姿も幾度となく目撃しているかもしれません。しかし、これはフランスではあまり見かけられない子供の言動だそうです。それは食事が楽しいものとして幼少期の頃に教わるからなのです。食べることにこだわるのではなく、味わうことにフランス人は意識を向けているので、食の奥深さを学ぶ機会になるのです。また、食事の時間はテレビをつけずに家族が会話をする時間として大切にしています。この取り組みによって子供は食事の際での落ち着きだけでなく、好き嫌いも少なくなり、肥満児も比較的少ない国として確立されているのです。
共働き家庭の皆さんには改めて忙しい生活の中で極力食事をとる時間は家族全員で過ごすことを心がけてほしいと思っております。しかし、家族全員では難しいという方はテレビを消して、食事に集中させることに取り組んでみましょう。おいしいものを食べる時間を共有することで養われる落ち着きがあるのです。
「夜泣きは寝付けない子供の叫びだ!」
ロンドンで夜泣きはほったらかしにされている?!
夜泣きに悩まされる親御さんはたくさんいると思います。仕事を終えて帰ると家事や子供の面倒を見るとあっという間に自分の就寝時間になります。いざ眠りにつくと子供の夜泣きで起こされた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。早く泣き止んでほしいから駆け寄ってあやしますが、その繰り返しが続くと疲れがとれなくなりますよね。ロンドンを含む多くのヨーロッパ諸国では夜泣きが始まると子供をほっておく家庭が多いのです。考え方としてはほっておくことで子供が一人で寝る習慣を早くから身につけることができると言うことです。
一人で寝付くことを教えるためにはまず子供の部屋を確保しなくてはいけません。3ヶ月を過ぎた赤ん坊を親とは別の部屋に入れることで子供に駆け寄りたくなる衝動を抑えることができ、子供の自立心を育てることができます。次に寝る時間を決め、特におすすめなのが早い時間に子供の寝る時間を設定することです。そして、グズグズしていてもほっておくことで生活リズムを教え込み、ゆくゆくは夜泣きもせずに一人で決められた時間に寝ることを覚えます。
最後にひとこと
子供も親もそれぞれ違う人間だからこそ育児に対する成否や答えが未知数なのです。これを踏まえた上で自分の価値観に基づいた育児法に辿りついてほしいのです。ヨーロッパは住みやすい国々が集まっていますし、なにより文化の違いによって日本ではあまり聞きなれない・見慣れない子育て法がたくさん存在するのです。今回紹介させていただいた育児法の中でご自身が共感したものを自分の育児法に取り入れていてはいかがでしょうか。
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