みんな、どうしてる?別管理?お小遣い制?気になる家庭のお財布事情

結婚する、となると、ただお付き合いしている時とは様々な事柄が大きく変化してくるものです。とくに結婚したのちに夫婦間で大きなトピックになるのは『お金の管理』。中には、お付き合いの段階から共同で貯金をしているという人もいますが、基本的に結婚するまではお互いのお金にまで関与しているという人は少ないはず。

そこで今回は、結婚後、どのように夫婦間でお金を管理しているのか、お小遣い制と別管理制の2つに分けて、それぞれのメリットやデメリットを既婚者のみなさんにお聞きしました!

1:お小遣い制

「結婚したらお小遣い制で!」と考えている人も多いはず。お小遣い制は家庭の貯蓄が貯まりやすいというイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

やはりお小遣い制のメリットは大きい!

「結婚してもしばらくは収入などは夫婦でそれぞれ別管理していましたが、子どもが生まれて少ししてから夫婦揃ってお小遣い制に変えました。自分と妻、お互いに同額のお小遣いの金額を決めて、あとは残りをすべて同じ通帳に入れて、その中からローンや光熱費、外食の費用などの支払いを行うようにしています。

子どもに関する出費などは、別管理の状態だとどうしても子どもと一緒にいる時間が多い妻の方が多くなってしまい、不満が溜まっていくという現象が起こってしまったので……」(男性・IT関係企業勤務)

このご家庭では、お小遣い制にした後はお金に関するケンカが格段に減ったのだそう。

また、こんな意見も。

「お小遣い制だと、自分自身が使えるお金は少なくなるのですが、家庭内に今どれだけのお金があるのかを把握しやすくなり、安心感が大きくなったのがメリットです。我が家にはまだ子どもはいないのですが、今後の家庭の計画に対して精神的な余裕が持てます」(女性・医療関係勤務)

やはりお小遣い制の大きなメリットは『家計の透明性』にあるようです。年金の受給などにも不安が大きい今の若い世代にとっては嬉しいポイントですね。

デメリットはあるの?

メリットが大きいように見えるお小遣い制ですが、実は隠れたデメリットも……。経験者は以下のように話しています。

「どうしても、家計を管理している側に家庭内の権力が集中してしまう、というところがある気がします。年末年始や年度始めなどで会社の飲み会が多くなり、少しお小遣いをオーバーしてしまいそうな時にお伺いを立てるのが億劫で……」(男性・金融関係勤務)

メリットが多い一方で、『家庭内に上下関係を作ってしまう』という場合も。これは妻側が専業主婦やパートで夫と収入の差が大きい場合も同じことが言えるようです。

「私が専業主婦なので、私のみお小遣い制です。私の方には収入がないので強く文句を言うことはできないのですが、家で子育てや家事を一日中やってヘトヘトになっている身としては、好きなように外でお金を使っている夫を恨めしく思うこともあります。もちろん、外食の費用などはすべて出してくれるのですが……」(女性・専業主婦)

このように、どちらか一方の収入がない、または少ない場合、片方だけがお小遣い制になるというパターンも。そうなると、「仕方ない」とは思いつつも、不満のタネになってしまうこともあります。

お小遣い制にする際はお互いにフェアになる状態で行うことがカギになりそうですね。

2:別管理制

それでは、完全にお財布を分けている場合はどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?共働き家庭が多くなっている今、この方法をとっている夫婦も多いようです。

なるほど!なメリットが!

「以前はお小遣い制にしていましたが、自分が欲しいと思ったものを自由に買えないというのがお互いストレスになってしまい、いつの間にか別管理になりました(笑)。もちろん、大きな買い物をする時はお互いに報告をするようにしていますが、“管理されている”という感覚がないので、我が家では結果的にこちらの方が合っていたのかなと思います」(男性・自営業)

お金の管理の仕方の合う合わないも、その夫婦によって変わります。家計を考えた結果、夫婦間に亀裂を作ってしまっては元も子もありませんよね。

また、現代を反映するような、こんな意見も。

「夫は家のローン、私が光熱費や子どもの保育料、外食の費用を出すという形で家計に関する出費を分担して、あとは財布を完全に別管理にしています。というのも、一緒の管理にしてしまうことで、何かあった時に揉めそうだな……というものがあって。おかしな話ですが、子どもがいるからこそ“お互いにいつ離婚しても大丈夫”という状態にしておくことが、我が家では夫婦円満の秘訣になっています」(女性・IT関係勤務)

もちろん、いつまでも夫婦仲良くいられればそれに越したことはありません。しかし、人生は何があるかわからないものです。このように起こりえないとも言えないリスクを考えての別管理制もあるのですね。

別管理制のデメリットはやはり……

「家賃や光熱費、ペットにかかる費用や食費など、家計に関わるものは分担していますが、今この家にどれだけの貯蓄があるのかが不透明ですね……。持ち家にも憧れますが、自分自身の貯蓄額しかはっきりと把握していないので、なかなか踏ん切りがつきません」(男性・ゲーム会社勤務)

別管理制のデメリットはやはり『家計の不透明性』にあるようです。先に述べたように、この部分をカバーするのがお小遣い制のメリットですね。

「それぞれ家計に回すお金を口座に入れた後は、残りを自分の好きなように使えてしまうので、浪費に歯止めが効かなくなってしまうというのがデメリットだと思います。お互いに浪費家なので、ある程度不満がない金額でお小遣い制にすることを検討しています」(女性・自営業)

好きな物を買える、という部分ではストレスフリーな別管理制ですが、夫婦の性格によってはそれがデメリットになってしまうこともあるのですね。

どの方法が合うかをしっかり見極めよう

お金の管理の仕方には様々な方法がありますが、夫婦によって合う方法もまた様々。とりあえずどちらかの方法をとって、合わなければ管理の仕方を変えるという柔軟性も必要になります。

結婚したらお小遣い制!自由にお金を使いたいから別管理制!と頭でっかちに決める前に、夫と妻、それぞれの性格を考慮してどちらが最適かを検討してみるといいですね。

photo/PIXTA

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