論理的思考力は小学校の算数で育てられる!!〜MECEの基礎は小学校の算数にあった〜
こんにちは。大迫です。いよいよ2月・・・東京では中学受験が始まります。私は、今の幼児さんすうスクールを始める前は、中学受験の算数を教える塾の講師を10年間やっていました。今も個別指導で小学生を教えていますので、この時期はドキドキです。合格したところが自分に縁があったところ、だと思って子供たちには精一杯頑張って欲しいです。
さて、これからの社会に必要なもののひとつに、「論理的思考力」が上げられることはご存じかと思いますが、実は、この力は小学校の算数の中でも身に着けることが出来ます。
まず、論理的に考えるってどんなことでしょう?
まず、「考える」とは、「自分が知らないことに対して、何かの答えを出すこと」です。そして、「論理的に考える」ということは、さらにその上に「一定の方法に従って、だれが見てもわかりやすく構造化して考える方法」のことです。
この論理的思考力を身に着けるには、小学校の算数、特に中学受験でよく出てくる「推理算」「場合の数」などを解くのが有効です。
例えば、次のような問題です。
例1)
赤、青、白の3個のボールがあり、Aさん、Bさん、Cさんの3人がそれぞれ一個ずつ持っています。3人は、自分が持っているボールの色について、次のように言っています。
A 「青いボールを持っています。」
B 「私のボールは青ではありません。」
C 「私のボールは赤ではありません。」
3人のうち、本当のことを言っているのは一人だけです。3人が持っているボールの色はそれぞれ何色ですか?
いかがですか?これは「推理算」と言われるものです。
Aが本当だったら・・・、Bが本当だったら・・・と考えていきます。
例2)
みかん3個、りんご3個、メロン1個、柿2個の果物があります。
この中から3個の果物を取る取り方は何通りあるか答えなさい。
同じ種類の果物を選んでもよいものとします。
こちらは「場合の数」です。いろいろな問題が作れるので、中学受験に頻出の単元になります。特に、難関校では、「論理的思考力を見ることが出来る」として、好まれます。
樹形図を書くことができるといいですね。みかんが3個の場合、2個の場合、1個の場合・・・と場合分けをします。
論理的思考力といえば、その手法をして有名なものに、「MECE(ミーシー)」があります。たくさんの情報をある切り口で出来るだけ「もれなく・だぶりなく」分類していくビジネスの手法ですが、これは小学校の時に、「場合のかず」や「推理算」を沢山やっておくと力を高めることが出来ます。
これからは情報が沢山ある時代ですから、その莫大なデータのなかから分類してまとめる力があるといいですね。
小学校の算数は、ただ「計算」だけではありません。
公式を暗記して当てはめるだけ・・・でもありません。
論理的思考力や情報処理能力を育てることもできます。また、自分の考えをみんなの前で発表する機会を作ってあげると、プレゼンテーション能力を育てることもできます。
ぜひ、小学校の算数を楽しみながら取り組んでみて欲しいな、と思います。
ちなみに、問題の答えは、例1)本当のことを言っているのはCさんで、Aさん・・・赤、Bさん・・・青、Cさん・・・白 例2)15通り です。
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