赤ちゃんに必要な栄養素はコレ!離乳食でできる、冬の風邪予防
寒く乾燥する季節は、ウイルスがまん延して風邪をひきやすくなります。
赤ちゃんはお母さんからもらう免疫のおかげで風邪をひきにくいと言われていますが、油断はできません。お母さんが持っていない免疫抗体ならば、生後間もない赤ちゃんでもウイルス感染から風邪をひく可能性もあるのです!
健康の源は食にあり。赤ちゃんだって例外ではありません。風邪予防に効果的な離乳食と、普段の生活で意識したい風邪の予防方法をご紹介します。
Contents
強い体を作る!赤ちゃんに必要な栄養素とは
基本的人権のひとつである「健康」の達成を目的として設立された世界保健機関・ WHO が発行するガイドラインでは、赤ちゃんに必要な栄養素として次のものが記載されています。
※ガイドライン中では離乳食ではなく、補完食という言葉を使っています。
- エネルギー
- たんぱく質
- 微量栄養素(とくに鉄、亜鉛、カルシウム、 ビタミンA、ビタミンC、葉酸)
中でも風邪予防に効果的な3つの栄養素と代表的な食物、離乳食例は下記の通りです。離乳食には初期~後期と時期がありますので、赤ちゃんの様子に合わせて調理方法を工夫し、程よい軟らかさを心がけてくださいね。
ビタミンC
強い抗酸化作用を持つビタミンCは、風邪予防の代表的栄養素。赤ピーマンやブロッコリー、かぶの葉、かぼちゃなどに多く含まれています。
種を取り除いた赤ピーマンを茹でて皮を剥き、すりおろしりんごと混ぜれば食べやすくなります。ゆでたニンジンと赤ピーマンを合わせて裏ごしたピューレもおすすめ。
ビタミンA
皮膚や喉、鼻、消化器官などの粘膜を正常に保つ働きがあり、免疫機能アップに効果的です。
鶏や豚のレバーに豊富に含まれているので、離乳食に積極的に活用しましょう。豆腐と混ぜてお団子風にしたり、刻んだ野菜と煮込むのもグッド。
タンパク質
筋肉や臓器を作るもとになるので成長には欠かせません。酵素、抗体の原料にもなるので、積極的に摂取させたい栄養素です。
タンパク質豊富な食材といえば、魚・肉・乳製品・豆類・卵類が挙げられます。中でも、食べやすく加工しやすい白身魚や豆腐は離乳食にもってこい。煮て崩した白身魚の身をおかゆに入れるのもいいですよね。
普段の風邪予防法
食事以外にも日常生活で次のことを意識して実践すれば、風邪予防になります。
水分補給
空気が乾燥すると口や鼻の粘膜が乾き、ウイルスや雑菌を外へ押し出す力が弱まります。大人でしたら、うがいが効果的ですが、赤ちゃんにはできませんよね。そこで、喉を潤すためにお茶や白湯をこまめに飲ませてあげましょう。もちろん授乳も水分補給になります。
湿度管理
とにかく乾燥は風邪をひきやすくさせる原因になります。湿度50%~60%に保ちたいもの。加湿器を使ったり、室内に洗濯物を干すことも効果があります。
衣服管理
寒さも風邪の原因になりますが、汗をかくほどに厚着をさせるのは逆効果です。とくに寝る時の服装は注意。背中に手を入れて体温をチェックし、汗をかいているようなら1枚脱がせて薄着にして様子を見てみましょう。
ベビーマッサージ
肌への適度な刺激は、リンパや血流アップを期待できます。新陳代謝が高まれば、免疫力も高まり風邪予防に。
さらに、スキンシップは内臓や呼吸機能の強化や脳の発達にもいい影響を与えると言われているので、ぜひ試したいものです。
熱や鼻水、ぐずりなどいつもと違うときは病院を受診しましょう
注意していても、風邪を完全に予防するのは難しいもの。赤ちゃんが高熱を出すとびっくりするかもしれませんが、体内のウイルスを撃退しようと戦っている証拠なので、慌てずに。ただ、鼻をかめない赤ちゃんは中耳炎になりやすいので注意が必要です。小児科や耳鼻科で鼻水を吸い取ってもらうと安心でしょう。
いつもと様子が違うな、おかしいなと感じたら、躊躇せずに病院へ行き、受診することをおすすめします。
photo/PIXTA
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