何歳からできる?子どもが楽しんでやれる“お手伝い”を教えます!
子どもとある程度の意思疎通が図れるようになると、「そろそろお手伝いをさせてみようかな?」そう考えて日々を過ごしている人は多いのではないでしょうか?または、子どもの方から「お手伝いする」という言葉が飛び出すこともありますよね。
しかし、まだ小さいうちだと、一体どんなお手伝いをさせればいいの?と迷ってしまうもの。今回は、年齢別のオススメなお手伝いや、子どもが楽しくお手伝いをしてくれる方法を紹介します。なかなかお手伝いをしてくれない子にも効果がありますよ!
Contents
お手伝いのいい影響、こんなにある!
お手伝いをすることは、なにもパパやママが楽になることだけがメリットではありません。実は子どもにとってもいい影響があるのですよ。
1: 自己肯定感が育つ
大人でも、仕事で自分が何か仕事を任されたり、それに対して評価をもらったりすると嬉しいものですよね。それは、子どもも同じ。お手伝いをすることで自分自身の必要性を感じることができ、さらにその行動を褒められることで自己肯定感を育てることができます。
また同時に、期待に応えようとするので責任感を養うこともできるのです。結果的に、大人になった時に役立つマインドを育てることができますね。
2: 自立に必要なスキルを身につけられる
「子どもが自立するなんて、ずっと先の話」と思っていませんか?しかし、子どもの成長は早く、親が思っているよりもずっと早く大人になっていってしまいます。あれこれ世話を焼いているうちに、ひとりで何もしたことがない大人になってしまう、なんてことも!また、何でも親がやってしまうことで、結婚後に家事のすべてをパートナーに任せっきりにしてしまうということも考えられます。
子どもが将来、自分の生活、そして周囲との関係を円滑にするためにもお手伝いは必要なことと言えますね。
3: 考える力が身に付く
普段、お手伝いをしていることで、どうすればもっとキレイに掃除ができるのか、もっと効率よく動けるのか、などを考える力が身に付きます。この力は家事にだけに発揮されるものではなく、勉強や成長してからの仕事など、あらゆる場面で役に立つものです。状況に対応した判断力は大人になっても必要なスキルですね。
【年齢別】オススメのお手伝いは?
さて、それでは実際に、年齢別にどんなお手伝いがピッタリなのかを見ていきましょう。実際には「親がやった方が早い!」なんてことも多いですが、のちのちしっかりと助けになるお手伝いをしてくれるようになるためにも、やらせてみるのがいいですよ。
1: 〜3歳まで
3歳になるまでの子は、スムーズに言葉が出るようになり会話らしきものが成立するようになった、という段階の子が多いですよね。このくらいの年齢の場合は、お手伝いも普段のコミュニケーション感覚で行ってみましょう。
『物をとってもらう』というところから始めるのがオススメ。『自分の着替えやオムツを自分で取ってくる』なども立派なお手伝いになります。またゴミ捨ての際に軽いゴミを持ってもらって一緒に捨てに行く、などもいいですね。
この時期の子どもは、パパやママに頼まれれば喜んでお手伝いをやってくれます。この時期にしっかりとお手伝い精神を養っておきましょう。
2: 4〜6歳
しっかりと考えて動くことができるようになるのがこの時期。お手伝いもレベルアップさせてみましょう。
この年齢の子どもは、『テーブル拭き』や『洗濯物を畳む』などのお手伝いもしっかりやることができます。ペットを飼っている家庭であれば、決まった時間にペットの餌やりをお願いすることで、時間に対する感覚を養うこともできますよ。
3: 小学生以上
小学校に上がると、お手伝いの幅もグンと広がります。パパやママがちゃんと助かるお手伝いを任せてみましょう。
具体的には、『ゴミ出しをひとりで行う』、『お風呂掃除』などです。お料理に関しても器用にお手伝いをこなしてくれる子もいますが、やはり火や包丁を使わせるのは親も不安ですよね。まずは『米とぎ』といった簡単なものを任せてみて、慣れてきたら子ども用の包丁などを購入してお手伝いしてもらうようにしましょう。
お手伝いを楽しくさせるコツは?
初めのうちは、「もうお兄ちゃんの年だから!」、「お姉ちゃんになったから!」そんな理由で張り切ってやってくれることも多いお手伝い。ただ、親側もしっかりと楽しくお手伝いをしてくれるように心がけなければ、だんだん面倒くさがるようになってしまいます。
そのコツとはどういうところにあるのでしょうか?
1: 「親がやった方が早い!」このセリフはグッと我慢
子どもがしてくれるお手伝い、往々にして大人がやった方が早いものです。しかし、そんな気持ちはグッとこらえて、見守ってあげることがポイント。まずは完璧を求めず、うまくできなくても叱ることは避けましょう。強く叱ってしまうと、お手伝いに対してマイナスな感情を抱いてしまうことになりかねません。
「ひとりでお手伝いができた!」という達成感を子どもにしっかりと感じさせてあげることが大切です。
2: 「ありがとう」をちゃんと伝える
「上手にできたね」、「お手伝いできて偉いね」そんな褒め言葉と同時に、子どもに伝えてほしいのは「ありがとう」という感謝の言葉。これを言うことで、子ども自身に「自分は誰かの役に立っている」という意識が芽生えます。
褒める言葉ばかりをかけていると、本来の目的を忘れ、褒められるためだけにお手伝いをするようになります。しっかりと行動の目的をわかってもらうためにも、親側もしっかりとその行動に対して感謝を伝えるようにしましょう。
お手伝いは親子をハッピーにする!
お手伝いは最初はうまくできないことが多く、親もやきもきしてしまうことが多いでしょう。しかし、そこを越えれば、親にとっても大きな助けになり、子どもが将来独り立ちする場合にも役に立ちます。
「面倒だな」、「私がやった方が効率がいいな」そんな気持ちをグッと抑えて、まずはコミュニケーションの一環として始めてみましょう。
監修:鈴野寿子(家事代行サービスCaSy・お掃除研修講師)
photo/PIXTA
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