子どもには活字を読んでほしい!読書好きな子を育てる5つの方法
「子どもにたくさん本を読んでほしい!」
ほとんどの親がそう願っているのではないでしょうか?しかし、「色々な絵本を渡してもまったく興味を示してくれない」なんて悩みも同時に多いはずです。
文章を読み書きする国語力は、あらゆる学びの基礎となるもの。伸ばしておいて損はありません。今回は、実際に読書好きな子を持つ親たちが実践している、『子どもを読書好きにするテクニック』を紹介します。
1: 読み聞かせはまず一冊を熟読
「たくさんの本を読んでほしい」「子どもが飽きないようにしたい」そんな思いで毎晩読み聞かせしてあげる本を変えているという人は多いはず。もちろん、子どもが日常的に読む本に困らないようにバリエーションを持たせることは大切ですが、読み聞かせに関しては、まずは一冊を毎晩読んであげるようにしましょう。こうすることで、子どもが本の内容を覚え、言葉とその意味を頭の中でつなげやすくなるのです。
一冊を読み続けていると、だんだん子どもは空で絵本の内容を言えるようになります。多読も大事ですが、その内容を覚えて空で言えるようになることで、親も子どもに対して褒めるポイントが多くなり、子ども自身が読書を楽しいと思える要因にもなります。
2: 図鑑から始めてみる
読み聞かせだけではなく、日常的に読書をしてほしいと思った場合、なかなか子ども一人だけで本を読ませるというのはハードルが高いですよね。しかも、親も仕事にお料理やお掃除などやることが多々あり、子どもだけに構っていられないというのも事実。
そんな時に役立つのが図鑑。文字は書いてあるものの写真や絵が多いため、小さな子どもが一人でも比較的飽きずに読んでいられるのです。図鑑は、文字が読めないうちは写真や絵を眺め、文字が読めるようになったらその写真の意味などをより深く理解できるようになるため、成長しても長い期間読むことができるというメリットが。また、図鑑からあらゆるものに興味を広げやすいことも嬉しいポイントです。
動物、乗り物、植物など、まずは子ども自身が興味を持っているジャンルの図鑑を買ってあげてくださいね。
3: 読みたがる本を制限しない
どんな親でも少なからず「こんな風に育ってほしいな……」なんて願望を持っているもの。ある程度その願望がはっきりしていると、子どもが読む本に関しても“読んでほしい本”を与えてしまいがちになります。
もちろん、公序良俗に反するような本は読んでほしくない、ということは当たり前ですが、書店で子どもが欲しがった本に対して「そんな本読んでも……」と制限をかけるのはなるべく避けたいところ。
本を読むことは国語力をつけるだけではなく、興味を広げたり、想像力を広げたりと様々な部分に影響します。そのため、子ども自身が興味のある分野の本を読むことは読書好きへの一番の近道です。時に子どもの視野は、親の視野の範囲を超えていくもの。興味の芽を伸ばしてあげるためにも、親が読んでほしい本だけに限らないのは大切なことです。
4: 国語辞典を準備する
本を読んでいると、大人でも意味がわからない言葉が出てくることがありますよね。今は電子辞書やネットで簡単にその言葉の意味を調べることができますが、紙の国語辞典を準備しておくことで、辞書の引き方を覚えられるだけでなく、前後の言葉も目に入るため、自然と語彙を増やすことができます。
また、辞書で目にした言葉が読んだ本に出てくると妙な嬉しさを感じるもの。親自身もたまに国語辞典を開いてみることで、自分の知らなかった言葉を発見することができるなど、実は親子で楽しめるアイテムなのです。
5: 親が本を読む
どんなに「読書好きになってほしい」と思っていても、家庭が本を読む環境になければ、なかなか子どもの読書に対する興味は芽生えません。まずは親自身が本を読む姿勢を見せることで、子どもに「楽しそう!」と思わせることが大切です。育児に追われてなかなか本を読む時間がない……なんて人も多いですが、そんな時は思い切って自分の読みたい本を子どもと一緒に音読するのも手です。
子どもにとっては難しい内容である場合が多いですが、普段目にしている絵本や図鑑とは違った世界を見られることで、子ども自身が興味を示すことも多いのです。また親自身も、自分の興味がある分野について子どもと話せる楽しみが増えますよ。
活字があふれる環境作りを意識しよう
まだまだ世界が狭い子どもにとって、自分自身の興味喚起の一番の材料となるのは家庭の中に置いてあるものです。たくさん本を読む子になってほしいのであれば、まずは日常生活の中に活字に触れ合うポイントを増やすことが大切です。
お休みの日、とくに欲しい本がなくとも、一緒に本屋さんにお出かけしてみるなどもいいですね。本屋さんに行くと、親子ともに好奇心が刺激されます。子どもだけではなく、親自身も本を読む楽しみに日常的に触れてみましょう。
photo/PIXTA
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