私が「両親が共働きで良かった」と思う理由【子どもが寂しくないように母がしてくれたこと】
4月になり、私の周辺もにわかにバタバタしてきました。
多くの友人が育休を終えて職場へ復帰したり、時短勤務をフルタイム勤務に切り替えたり、中には今まで専業主婦だったママが、家計のために仕事を始めたり、と様々です。
今は多くの女性が共働きで子育てをしている時代です。私たちが子どもの頃は珍しかったことが、今では普通。
しかし、共働きに対して「仕事より子どもの側にいてあげたほうがいい」「子どもがかわいそうだ」といった声が根強くあるのも事実です。
このテーマについては様々な意見や価値観があり、もちろん正解はないと思いますが、今日は共働きの家庭で育った私の実体験から、子ども目線でお話したいと思います。
私は父、母、年子の妹の4人家族で、私が幼稚園の年長さんの時に母が仕事(自営業)を始めました。すぐに忙しくなり、私と妹は鍵っ子になり、2〜3年もすると土日も関係なく、朝から夜中まで母が不在という生活になりました。
でも、結論から言うと、私は親が共働きで良かった、と思っています。
とはいえ、私がそう思えることの裏には、母の大きな努力があったから。
今日はその中から、子どもが寂しい思いをしないように母がこれだけは!と取り組んでくれていたことをご紹介します。
■食事だけは作る
私たちが寝る頃に帰ってきた母が、夜中に食事を作っていた姿を今でも覚えています。どんなにクタクタになって帰ってきても食事はきっちり一汁三菜を用意してくれていました。そのおかげで心身ともに健康に育ったと思いますし、言葉がなくても手料理というのは何よりも何よりも愛情を感じるものです。
■顔を合わせた時は口より目
母が家にいる日は、ここぞとばかりに「指導」するのではなく、徹底的に子どもの様子を見ていたと感じます。子どもに変わった様子はないかよく見ていました。だから顔を合わす時間は少ないのに、私たち子どもの変化にいち早く気づくのは、やはりいつでも母でした。
■「◯◯しなさいって言ってるでしょ」と言わない
何に対してもこのようなことを頭ごなしに言われた覚えはありません。もし言われていたら「ほとんど居ないくせに」と理不尽に感じただろうと思います。
■交換日記をする
その日にあったこと、感じたこと、それを寝る前に書き、翌朝母の返事を見るのが何よりも楽しみで、少ない言葉でも「返事がある」ことだけで幸せを感じました。もし顔を合わせて話していても、母が忙しくて上の空なんだったら、いっそ交換日記のほうがいいと思うほどです。
■一生懸命仕事をする
仕事をしながら出来る限りの子育てを頑張っても、これがなかったら、母が働くことに「納得」できなかったかもしれません。母が一生懸命に愚痴一つ言わず仕事に取り組むことで、「私たちのために働いてくれてありがとう」と素直に思いましたし、「だからこそ邪魔しちゃいけない」と思いました。
もし、母が仕事を適当にしていたり、愚痴をこぼしていたら「イヤなら辞めて側にいてよ」「そんなイヤな仕事のために私が寂しい思いをするの?」と思ったでしょうし、家庭のために働いてくれていると思っているから母の仕事も理解しているのに、イヤイヤやられていたら納得できなかったと思います。
■まとめ
子どもに寂しい思いをさせないために、何よりも大切なこと、それは「手料理」と「親の働く姿勢」だと感じています。親が思う以上に子どもは親を見ているのではないでしょうか。
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