「いい子」ってなあに?子供の自立心を奪う3つのしつけ方

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子育てでは「褒めることが大切」といわれます。その言葉を信じ、わが子にできるだけ「いい子だね」と声をかけている人も多いことでしょう。しかし、そこでいう「いい子」とはどのような子のことを指すのでしょうか。親のいうことを聞いたときにだけ、「いい子」と褒めていませんか?

子供は大人と違って状況を総合的に判断し、我慢をすることが苦手です。むしろ、困らせたり怒らせたりすることのほうが、子供らしく自然なふるまい。親のいうことを聞くいい子は、自分の欲求を押さえつけている危うい面を持っている可能性があります。

子供が思春期を迎えた時後悔しないために、間違ったしつけの方法や子供との接し方について考えてみましょう。

◆ 「しつけ」と「押しつけ」の境界線

「いい子」と褒められる子の多くは、親から厳しくしつけをされています。もちろん、親は子供のためによかれと思ってしつけをするもので、まったくしないわけにはいきません。

しかし、これが行き過ぎると子供は自分の欲求を表現できなくなります。そういった子は自我を確立するために努力するべき思春期を迎えても、自分なりの価値観を持つことができません。親の価値観に従うことだけを目指してきたためです。

◆ 都合の「いい子」を育てる3つの誤ったしつけ方

1. 命令する

「◯◯しなさい」という言葉で、子供の生活すべてを管理しようとします。

2. 禁止する

「ダメ!」という言葉で、子供が興味を持ったことやしようとすることを禁止します。危ないから、うるさいからなどと理由はあるでしょうが、好奇心は大切です。

3. 期待を押しつける

親の見栄や都合による期待を押しつけ、努力を強要します。

◆ 理想像とのギャップが生むストレス

誤ったしつけ方をされた子供は、親の望む「いい子」を演じるために多くのストレスを抱えています。ピアノが上手に弾けない自分。テストで100点が取れない自分。親が自分に求める理想の子供像と自分とのギャップに苦しみ、本当の自分を見せることができなくなるのです。

ストレスを発散するため、自分より小さな子供に自分がされたように命令や禁止をすることも少なくありません。やがて成長して我慢が限界を迎えると、不登校や非行などの問題を起こす恐れもあります。

◆ ありのままの姿を受け入れて

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子供が自分の考えと違うことをいったりしたりすると、つい叱ってしまいがちです。しかし、子供にとって本来親は安らぎの存在。自分自身をさらけ出せるよう、素直な気持ちから生まれる言葉を受け止めてあげましょう。

失敗を受け入れ、子供のチャレンジを見守る姿勢も大切。手や口を出さずに見守るのは難しいことですが、親は子供の支配者ではありません。自分なりに努力していれば、結果がともなわなくても褒めてあげましょう。その姿勢が子供の自立心を育みます。

誤ったしつけ方に心あたりのある方は、子供との接し方について今一度考えてみてください。親にとって最大の役割は、子供が自分の手を離れても生きていける力をつけてあげることです。

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