その人の「育ち」や「品格」がわかってしまう!食事のマナーは子供の頃から身につける!
こんにちは!上級食育指導士の岡宏美です。
「食事を共にする」というのは、プライベートでも仕事でも、人間関係においてとても重要ですよね。
“この人のことを知りたい”“親しくなりたい”
そう思ったら、大抵の方はまず食事に誘うのではないでしょうか。
食事を共にすれば、その人がどんな人なのか、総合的にわかるような気がしませんか?
また、食事を共にすることで、その人の「育ち」や「品格」といったものもわかる、とも言います。
初めて食事を共にした人の食べ方が汚くてガッカリした経験、ありますよね。
人間関係を形成する上でも、仕事を円滑に行なう上でも、会話を楽しみながら相手に失礼のない食事のマナーを身につけることは、一つのスキルとしてとても大切なものです。
そしてこのスキルは子供の頃からの習慣が大きく影響します。
【まずは「食卓」を整える】
マナーを教える前に、まずは食卓の環境を整えることが大切です。
家族が食卓に揃っていること、そして食事に集中できるように、テーブルの上を片付け、テレビも消し、新聞やパソコン、携帯を食卓に置かないようにします。
そして子供がお手伝いできる年齢であれば、食器を並べてもらいましょう。和食の場合、食器の配置は決まっていますが、近年これを知らない子供や大人が増えています。
(手前左にご飯、右に汁物。中央に副菜。奥左に副菜、右に主菜)
【子供の食事中のマナー、気をつけたい点】
次に食事中の話し方や食べ方、姿勢についてです。
まずは基本ですが「いただきます」「ごちそうさま」と食事の挨拶をすること。命をいただく行為であることを理解することも大切ですし、食事が出されたら各自食べ出すのではなく、食事が揃い、家族が揃ってから食べ始める、というのも、協調性や忍耐力を形成するために大切なことです。
また、食事中の会話も食べものを口に入れたまま喋ることのないよう、落ち着いた食卓にしたいですね。
もちろんクチャクチャと音を立てて食べないようにも指導しましょう。
また、近年、食事中に椅子の上にあぐらをかいたり、立て膝をして食事をする子供がいるようです。姿勢だけでなく、テーブルの下の足がどうなっているかもチェックしたいですね。
また、テーブルに肘をついたり、片手だけで食べようとする子供もいます。きちんと両手を使って食べられるように、お茶碗や小皿は手に持たせましょう。そうすればいわゆる「犬食い」を防ぐことにもつながります。
【非日常の空間で+α!】
食事のマナー、家庭内だけでは実は限界もあります。
「たまにワンランク上のお店に連れて行くこと」が効果的です!
その時は子供にもしっかりおめかしをさせましょう。
いつもと違う服装で、いつもと違う高級感のある空間に行くと、小さい子供だって緊張しますし、「ちゃんとしなくちゃ」と感じます。
また、毎回、様々なジャンルの料理店に出向き、様々な種類のマナーに触れることも大切です。
年に数回でも、定期的にこのような経験をすることで「どこに出しても恥ずかしくない」振る舞いが自然とできるようになります。
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まとめ
子供に食事のマナーを教えても、数日で簡単にできるものではありません。常に自分たちがお手本になって見せ、そして辛抱強く教えていくことが大切です。そして大切なことは叱らないこと。食べることは楽しいこと、という前提が壊れてしまわないように、ゆっくりとした気持ちで向き合っていきましょう☆
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